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2018シーズンJリーグの展望 優勝候補や得点王候補など

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2017シーズン Jリーグの振り返り

川崎フロンターレが初優勝

2017シーズンはJリーグにとって一大転機となる年であった。なぜなら、2017年からスポーツ配信サービスのDAZN(ダ・ゾーン)がJリーグをライブ中継することになったからである。放映権契約額はなんと10年間で総額約2100億円。大型放映権契約によって、優勝すればこれまでになく高額の賞金を手にすることが可能となり、移籍市場が活性化。例年に増して話題や見所の多い中での開幕となった。

2017シーズンのJ1リーグは川崎フロンターレの初優勝で幕を閉じた。最大8ポイント差あった勝ち点差を逆転し、さらに最終節での優勝決定という、サポーターにとっては一生忘れられないシーズンとなったことは言うまでもないだろう。

決して楽なシーズンではなかった。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)では準々決勝第2戦で浦和レッズに4失点を喫して逆転負け。過去何度も決勝戦に駒を進めながら戴冠を逃し、今回こそはと期待されたルヴァンカップ決勝では、セレッソ大阪に敗れてまたもや準優勝。今年も無冠に終わるのかと諦めムードが漂い始める中、最後にリーグ優勝というビッグタイトルを手にしたのである。

得点王・最優秀選手賞は小林悠が獲得

得点王争いも、最終節で決着するという劇的な幕切れとなった。最終節を残した時点で22得点の杉本健勇(セレッソ大阪)がトップ。20得点で興梠慎三(浦和レッズ)、小林悠(川崎フロンターレ)が追う展開となっていた。

ここでも川崎フロンターレの逆転優勝が得点王争いの明暗をわける。最終節で大宮アルディージャを5-0の大差で破った川崎フロンターレ。その中で小林悠はハットトリックを記録し、その結果最終節で得点のなかった杉本健勇を抑え、リーグ優勝同様の大逆転で小林悠が得点王に輝いた。小林悠は自身初、日本人としては2015年の大久保嘉人以来2シーズンぶりの得点王となった。これまでにもコンスタントに結果を残してきたものの、2017シーズンでは特に抜群の勝負強さを発揮した小林悠が、最優秀選手賞も合わせて受賞することとなった。

Jリーグ最優秀ゴール賞は関根貴大のゴールが受賞

2017年Jリーグ最優秀ゴール賞には、J1第17節、浦和レッズ対サンフレッチェ広島戦の後半アディショナルタイムに記録された関根貴大(現インゴルシュタット)のゴールが選ばれた。左サイドでボールを受けた関根が右にスライドしながら4人のDFを一人ずつかわしてペナルティエリア内に侵入、角度のないところからGKの脇をついて決めた頭脳的な一撃で、マラドーナを彷彿とさせるゴールとも評された。今後もサッカーファンの度肝を抜いたゴールとして語り継がれることだろう。

2017シーズン ベストイレブン

最優秀ベストイレブンは以下のとおり。優勝した川崎フロンターレからは4名の選出となった

GK:中村 航輔 (柏レイソル)

DF:昌子 源 (鹿島アントラーズ) 西 大伍 (鹿島アントラーズ) エウシーニョ(川崎フロンターレ) 車屋 紳太郎(川崎フロンターレ)

MF:中村 憲剛 (川崎フロンターレ)   井手口 陽介(ガンバ大阪)   山口 蛍 (セレッソ大阪)

FW:興梠 慎三 (浦和レッズ)   小林 悠  (川崎フロンターレ)    杉本 健勇 (セレッソ大阪)

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2018シーズン Jリーグの展望は?

2018シーズンの移籍市場は例年以上の盛り上がりを見せている。まず一番の目玉は名古屋グランパスへ加入したジョーだ。かつてマンチェスター・シティ、エヴァートンといったプレミアリーグのクラブでプレーし、代表でも20キャップを持つブラジル人FWは、昨年ヴィッセル神戸に加入した元ドイツ代表ポドルスキに次ぐビッグネームである。また、同じく名古屋に加入した現役オーストラリア代表GKであり、かつてはボルシア・ドルトムントでもプレーしたミチェル・ランゲラックも、ネームバリューではジョーにも見劣りしない。

その他、ドイツのウニオン・ベルリンから鹿島アントラーズへ復帰した内田篤人、横浜F・マリノスから川崎フロンターレへ移籍した斎藤学も話題を集めた。

2018シーズンに達成されそうな記録

2018シーズンも、横浜FCの“キング・カズ”こと三浦知良による最年長出場記録、そして最年長ゴール記録の更新に期待がかかる。

2018シーズン J1リーグの優勝候補

2018シーズンの優勝候補は、要所で即戦力を補強した川崎フロンターレが筆頭だろう。2017シーズン、目前でその手から滑り落ちた王座の奪回に燃える鹿島アントラーズや、ACLを制した浦和レッズがそれに続くと予想する。ACLとの両立を目指すセレッソ大阪と柏レイソルといったチームや名波体制4年目でチームの熟成度はJ1でも有数の部類に入るジュビロ磐田、風間スタイルにジョーというピースがはまれば、好成績を収める可能性は十分にありえる名古屋グランパスなども注目だ。

2018年シーズン J1リーグの得点王候補

2017年シーズンに得点王を争った小林悠、杉本健勇、興梠慎三の3人を中心に争われると予想される。杉本健勇はシーズン途中での欧州移籍の可能性、小林悠はポジション争いのライバルである大久保嘉人の再加入といった懸念事項を抱えている。ここに名古屋のジョーら新加入の外国人選手が加われば、2017シーズン以上にタイトルレースは拮抗するはず。熾烈な争いを抜け出すのは誰になるのだろうか。

開幕前から話題が絶えない2018シーズン。さらに6月にはロシアワールドカップが開催されるため、例年になく世間の注目が集まることは必至。2018シーズンのJリーグも、熱い戦いに期待しよう。

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