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【2013年/J1昇格プレーオフ・プレイバック】昇格請負人・小林伸二監督率いる徳島が四国初のJ1昇格

2013年のJ2リーグは、ガンバ大阪と、ヴィッセル神戸の関西2チームが圧倒的な力を見せるシーズンとなった。

G大阪は宇佐美貴史を中心とした攻撃陣が爆発。シーズンで99得点を挙げ、神戸との熾烈な優勝争いを制して1年でのJ1復帰を決めた。一方の神戸も開幕3連勝とスタートダッシュに成功し、FC岐阜に4-0と大勝した第2節から第15節まで首位を快走するなど、圧倒的な強さを見せてJ1復帰を果たした。

J1昇格プレーオフ争いは混戦に。最終的には3位の京都サンガF.C.から9位の栃木SCまでの勝ち点差はわずか7と、終盤まで目が離せない戦いとなった。京都サンガF.C.は勝ち点70で2年連続の3位に入り、4位の徳島ヴォルティスは勝ち点67、5位・ジェフユナイテッド千葉、6位・V・ファーレン長崎、プレーオフ圏外の7位・松本山雅FCは勝ち点66と、接戦となった。

プレーオフ準決勝の京都vs長崎は、互いに決め手を欠き、スコアレスドローで終了。この結果、リーグで上位の京都が決勝に駒を進める。もう1つの準決勝、徳島vs千葉は37分、のちにサンフレッチェ広島で活躍するFWドウグラスのゴールで徳島が先制に成功する。対する千葉はDF山口智のゴールですぐさま追いついたが、その後スコアは動かず。試合は1-1で終了。こちらもリーグ上位が優位となるレギュレーションにより、徳島が決勝に進出した。

決勝では3位・京都と4位の徳島が国立競技場で対戦。国立は翌年から改修作業に入ったため、2013年が国立で行われる最後のJ1昇格プレーオフとなった。

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試合は39分、セットプレーからDF千代反田充のヘッドが炸裂。さらに、43分、FW津田知宏が追加点を挙げると、最後まで京都の攻撃をシャットアウトし、2-0の完勝。徳島がJ1昇格プレーオフを制した。

徳島の躍進は他ならぬ、小林伸二監督の功績が大きい。昇格請負人の異名を持つ指揮官は、前半戦で下位に沈んでいたチームを見事に立て直すことに成功。決勝後にシーズンを総括した小林監督が「こんなに力を出せるんだなとビックリしている」と驚嘆するほど、徳島の後半戦からの覚醒は凄まじかった。第24節に12位から8位に浮上すると、その後はプレーオフ出場圏内となる6位以内を維持。プレーオフでもシーズンの勢いそのままに頂点まで上りつめた。

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チームの1年を振り返り「選手が成長してチームが成長した」と口にした小林監督。個々の選手の潜在意識が変化し、チームも比例するように変貌を遂げた。堂々たる戦いを見せた徳島が、四国勢初のJ1昇格を達成した。

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