今シーズン、イングランド1部に昇格したフラムだったが、プレミアリーグでは大苦戦。2018年11月にスラヴィシャ・ヨカノヴィッチ監督を解任し、後任にはクラウディオ・ラニエリを招くも状況は好転せず、2月末には2度目の指揮官交代劇へと踏み切る運びに。そして2日のワトフォード戦に敗れたことで早くも来季の2部降格が決まってしまった。
ラニエリの後任として暫定監督ながらフラムを率いているスコット・パーカーは、エヴァートン戦を前にした会見でチームの現状について語った。
「ひとまず降格は決まってしまったが、私はフラムをどう改善するかだけを考えている。最も重要なことは今後どう歩むかであって、オーナーとも常に話し合っている」
「結果は得られていないかもしれないが、土曜の試合（エヴァートン戦）ではできる限りのことをして戦いたい。それは我々がいますべきことだ」
降格が決定したことで、ライアン・セセニョンなどフラムの主力選手は今夏の移籍がうわさされている。その点についてパーカーは「もちろん2部降格という事実はチームにとって大きな痛手だ。それは選手だけでなく、チームスタッフにとっても自らの立場が危うい事態を招くことになった」と語っている。
「ワトフォード戦でショックを受けたが、その後は落ち着きを取り戻したよ。失望している場合じゃない。残り試合は5つもあるわけだし、最後まで戦い続ける。選手達もモチベーションを保つのが難しいかもしれない。ただ、それで低調なプレーをしたらフラムの誇りを傷つけることになる。私はそれを受け入れるつもりはないし、許さない」
フラムは13日、プレミアリーグ第34節でエヴァートンをホームで迎え撃つ。フラムはすでに2部降格が決まった一方で、7位争い中のエヴァートンは敵地ながら勝ち点3奪取が至上命題となる。果たしてフラムはエヴァートン相手に意地を見せられるのか。指揮官パーカーにとって、人心掌握術と腕の見せ所となりそうだ。
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「※」は提携サイト『 Sporting News』の記事です
