元ドイツ代表GKのイェンス・レーマン氏の発言がドイツで波紋を呼んでいる。同氏はトーク番組でブンデスリーガを無観客で開催する必要性に疑問を投げかけた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、他リーグと同様に中断となっているブンデスリーガ。現在、状況次第で無観客でのシーズン再開の可能性が浮上しているが、今シーズンの1部の残り9試合を開催するにあたって1万以上と見られるPCR検査が必要となることから、懐疑的な声もあがっている。
そんななか、『シュポルト1』のトーク番組に出演したレーマン氏が持論を展開。ドイツでの感染者の増加率が減少傾向にあるわりには制限が暖和されていないことに苦言を呈した。またシーズン再開に関しては「(バイエルン・ミュンヘン本拠地)アリアンツ・アレーナのように収容人数が7万人のスタジアムに2万人入れることができないかという質問に対して、誰も答えられていない」と指摘した。
レーマン氏はさらに「あれほどの規模のスタジアムとなれば、10メートルの間隔を空けてもきっと2万人は入るはず」と主張。その際の観客の入退場の管理ができないのなら「(現在ドイツで営業を再開している)ホームセンターも営業は無理だろう」と言い切っていた。
同氏の発言により賛否両論が巻き起こされたツイッターでは、制限に反対する一部のユーザーが賛同する一方で、「TV番組でこんな無責任なナンセンスを言うのは極めて危険だ。人の命がかかっているんだ」と炎上。「(全員)自家用のヘリで来るのならもちろん問題ない」と、レーマン氏が現役時代にヘリでシュトゥットガルトのトレーニングへ向かったエピソードを引き合いに出すツイートもあった。
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