日本代表は25日の2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループC第8節でサウジアラビア代表を埼玉スタジアム2002に迎え撃った。
日本サッカー史上最速&世界一番乗り(カナダ、メキシコ、アメリカの開催国を除く)でW杯行きの切符を掴み、1年3カ月後の本大会に向けて、このサウジアラビア戦がリスタートの一戦になる日本。2位のオーストラリア代表を1ポイント差で追う3位のサウジアラビアに対して、「我々は公式戦も親善試合も関係ない」と必勝を期す森保一監督は20日のバーレーン代表戦から先発6選手を変更した。
前日練習を欠席した三笘薫と長友佑都がベンチから外れ、代表初先発の高井幸大をはじめ、菅原由勢、田中碧、中村敬斗、鎌田大地、前田大然をスタートから送り出した日本は序盤から5バックで構えるサウジアラビアを攻め立て、9分にボックス右のスペースに抜け出した前田が右ポストを強襲する右足フィニッシュ。続く11分と19分にも前田が決定機が巡るなど、序盤から決定機を作り出す。
サウジアラビアの速攻を受けるシーンもあるなかで、それを跳ね返しながら攻めに転じる日本だが、24分に右サイドを抜け出した鎌田大地の折り返しも前田に届かず。27分には久保建英が左足ミドルを狙っていくが、わずか枠の上。その後もボールを動かしながら中村が左サイドからカットインして右足を振っていく場面もあったが、前半のうちに先制とはいかず、0-0でハーフタイムに入った。
後半もサウジアラビアが後ろに重たく、ボールポゼッションで優位に立ち続ける日本だが、なかなか崩せず、61分に堂安律と伊東純也をピッチへ。後半の半ばを過ぎてもサウジアラビアにうまく守られる流れが続くと、74分に旗手怜央と古橋亨梧を送り込んでいったが、81分に鎌田の縦パスに反応した伊東がボックス右のスペースから左足フィニッシュにもっていった場面も枠に飛ばず。
終盤に入っても攻め手に回る日本は83分に最後の交代で南野拓実を投入したが、最後までサウジアラビアの守りをこじ開けきれず、今予選初の無得点ゲームで0-0のドロー。今最終予選を6勝2分としてグループC首位突破が決まったものの、勝利でW杯への第一歩とはならなかった。

