鬼木フロンターレと真っ向勝負!完成度を高めた長谷川健太特製ファストブレイク

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悲願のリーグ制覇を目指すFC東京にとって、この上なく重要な一戦だ。14日、明治安田生命J1リーグ第19節、FC東京と川崎フロンターレによる『多摩川クラシコ』が味の素スタジアムで開催される。久保建英が去った後の形が見えてきた青赤軍団は、「策を弄して勝てる相手ではない」王者・川崎Fにいかに挑むのか?【取材・文=後藤勝】

■世間の目は「久保ありきのチーム」

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『多摩川クラシコ』を迎えるに当たり、今シーズンの日程はFC東京にとって有利に働いている。まだ川崎フロンターレの調子が上がっていなかった開幕戦で、アウェイでの一巡目を消化し、引き分けで1ポイントを獲得した。

そして、川崎Fが前回の対戦時よりも圧力を高めてくるであろう二巡目の今節『第34回多摩川クラシコ』は、ナ・サンホを加えての習熟度合いが増した状態で迎えることができる。

センセーションを巻き起こした久保建英が去ってから、JリーグYBCルヴァンカップと天皇杯を含む7連戦があった。この間にFC東京はマイナーチェンジを進めることができた。

世間の目は「久保ありきのチーム」だったが、しかし長谷川健太監督のチームづくりは、あくまでも昨季に築いたベースを進化させる、その過程で久保を活かすというもの。久保が空けた枠に他の選手を起用し、アジャストさせることでリビルドが可能だった。

7連戦中のリーグ戦だけを取り出してみると、再構築の進展がよりくっきりと浮かび上がる。第15節・ヴィッセル神戸戦と第16節・ベガルタ仙台戦は無得点で連敗。第17節・横浜F・マリノス戦と第18節・ガンバ大阪戦は複数得点で連勝。

ここでの変化は、ナ・サンホの起用法だ。第15節は途中出場、第16節は右サイドハーフで先発出場した。第17節以降は左サイドハーフで先発出場している。

長谷川監督は当初、久保が担っていた右にそのままナ・サンホを当てはめていた。しかし得意である左で起用したほうが良いと判断し、東慶悟を右に移して現状の布陣にしたことで、より力を引き出せるようになった。

左右が入れ替わっていなくとも、ナ・サンホを加えた状態での調整は進んでいただろうが、彼を左に組み込んだ状態で各選手がバランス、攻撃手法、パスルートを整えた。チームとしての機能性を、久保が在籍していた頃と同じ水準までに、いやそれ以上に向上させる――。その作業が加速した。

その選択が正しかったことは、7試合ゴールがなかったディエゴ・オリヴェイラと永井謙佑がまったく同じタイミングで復活し、それぞれ2試合連続3得点。この結果がすべてを表している。

■川崎Fは策を弄して勝てる相手ではない

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多摩川クラシコを控え、長谷川監督は小平グランドでこう語った。

「建英が抜けてもう一度、再構築まではいかないが見直しが必要な段階だったと思います。サンホが入って結果が出て、得点の形も非常に良かった。流れのなかで点を取れているのは大きいと思いますし、チームにとって自信になる」

この布陣での役割を早々に見いだし、中継点となる、あるいは奪ったあとにフィードを出すプレーでチャンスメークに関わっている髙萩洋次郎は、自身の狙いをこう説いた。

「奪ったボールを攻撃につなげたい。奪ったボールをしっかりと前につなぐことを課題というか意識してやっていきたいと思っていて。そのボールを失わないように、なおかつ前にプレスを、と。チームとしてもそういうプレーをしていくと言われている。それを僕のところからできると、みんなが前に向かってプレーできると思う」

GK林彰洋やCB森重真人からのフィードを含め、ほぼ全員が攻撃に関与して前線にボールを運べば、ディエゴ・オリヴェイラ、永井、ナ・サンホがフィニッシュワークに徹して“無慈悲に”得点を重ねていく。

特に、もともとスーパーだったディエゴ・オリヴェイラだけでなく、日韓代表コンビがこれまで見せていなかったポテンシャルを発揮できるようになったことが、直近の2試合で7得点という結果につながっている。

カウンターならぬ“ファストブレイク”の完成度は、かつてないほどに高まりつつある。

チャン・ヒョンスの去就によって不安視されていた最終ラインは、渡辺剛がきっちりと締めている。前節・G大阪戦でも森重と渡辺がコンビを組み、勝利を収めているため問題はない。むしろ渡辺に求められるのは攻撃面の上積みだろう。

長谷川監督は、川崎Fは策を弄して勝てる相手ではないと見越して、真っ向勝負を志している。

ここまで培ってきた、前からプレッシャーを掛けつつ状況に応じて後方を締める守備、そして、前線の個の力を押し出した攻撃が一体化した“ケンタサッカー”が、ここまでわずか1敗の堅調・川崎Fに土を着けるか。

J1最強を争う2チームの意地と意地、プライドとプライドが激突する、そんなヒリヒリする戦いが日曜の味スタで待ち受けている。

取材・文=後藤勝

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