タイサッカー協会（FAT）は1日、タイ代表の新監督に日本代表前指揮官の西野朗氏が就任することを発表した。韓国メディアは、ロシアW杯での西野氏の功績を称えつつ、FATの決定は、近年のベトナムサッカーの躍進に影響を受けていると伝えた。
西野氏は昨年4月、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の契約解除を受けて日本代表の指揮官に就任。わずかな準備期間ながらロシア・ワールドカップでは、グループリーグ突破を果たし、ベスト16進出に導いた。大会後はフリーとなっていたが、FATとの4時間にも渡る話し合いの末に合意へと至り、A代表とU-23代表の兼任監督としてタイを率いることが決定した。
韓国紙『news1』は、タイ代表の新指揮官候補は西野氏以外に「黄善洪氏、尹晶煥氏などが有力だった」が、「最終的な選択は、西野氏になった」と伝えた。
さらに、このタイの決定は韓国出身のパク・ハンソ監督率いるベトナム代表の影響を大きく受けたと報じている。
「パク・ハンソ監督を迎え入れて急速に発展したベトナムサッカーに刺激を受けた。A代表とU-23代表の指揮を同時に任せる。タイサッカー協会は、ベトナムサッカー協会のような決定を下した」
また、西野氏については「ロシアW杯開幕のわずか2カ月前に、ハリルホジッチ監督が更迭された後、急いでサムライブルーの指揮を取ったにもかかわらず、チームを16強にけん引」と紹介し、その「リーダーシップが認められた」続けた。
タイ代表には、北海道コンサドーレ札幌MFチャナティプ、横浜F・マリノスDFティーラトンといったJリーグで活躍するタレントも多い。カタールW杯アジア2次予選では、日本代表と対峙する可能性もあるだけに、新生・タイ代表の今後から目が離せない。
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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です
