韓国から戻った豊田陽平が味わった衝撃的な出来事。鳥栖の象徴が描く復活への青写真

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スペイン人指揮官のルイス・カレーラス監督を招へいし、今季をスタートさせたサガン鳥栖だが、開幕から低迷。第9節までわずか1勝と苦しい戦いが続いていた。

それでもカレーラス監督が退任し、後を引き継いだ金明輝監督のもとで好転の兆しを見せている。新監督、新キャプテン、そしてクラブの象徴が、DAZN(ダゾーン)の『Jリーグプレビューショー』のインタビューで、復調の要因と今後への決意を語った。

■守備組織の立て直しが好転の要因に

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 開幕から1勝しか挙げられず、奪った得点もわずかに1。鳥栖の置かれた状況は、これ以上なく苦しいものだった。しかしクラブは5日にカレーラス監督の退任を発表。第10節の大分トリニータ戦からコーチを務めていた金明輝氏が指揮を執る。

 金監督は昨季もシーズン終盤から急遽チームを率い、降格の危機に陥ったチームを残留へ導いた実績を持つ。今季も就任直後の大分戦にこそ敗れたものの、続く第11節でガンバ大阪、第12節にはサンフレッチェ広島を撃破して2連勝を達成。最下位からの脱出に成功している。

 これまで勝てなかったチームが、なぜ連勝を実現できたのか。金監督は「選手たちの良さを引き出せれば、引き分けを勝ちに持っていったり、負けている試合を引き分けに持っていったりできるんじゃないかと、就任当初から考えていました」と語る。

 選手たちの能力を引き出すうえでポイントとなったのは、わずか1得点しか奪えていない攻撃面ではなく、守備の立て直しだった。

 「原点に戻り、しっかりとした守備組織の中から、いい攻撃をベースに作っていこうと、守備の立て直しを図りました。現時点では少しできすぎかなと思うくらい勝ちながら修正できているので、いい状態にあると思っています」

 そもそも鳥栖は守備に定評のあったチームである。その特長を取り戻したことが、好転の要因となったのは間違いないだろう。金監督就任を機にキャプテンに指名された福田晃斗も、同様の見解を示す。

 「勝つサッカーというか、現実的なところを突き詰めてやっています。勝つ手段としてポゼッションをやるところはやるし、前にはっきり蹴る時は、蹴る。そういう部分の使い分けを今はやれているし、そこをさらに徹底して磨いていければ、もっと強くなれると思います」

■復帰した豊田が味わった衝撃的な出来事

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 現実的なサッカーに加え、この男のスタメン起用も好転の理由の一つだろう。長く鳥栖の象徴として君臨してきた豊田陽平である。

  豊田は今季、金監督が就任するまでの9試合でスタメン出場はわずかに1。しかしG大阪戦、広島戦ではともにスタメン起用され、2連勝に貢献している。G大阪戦では今季初ゴールも奪取した。金監督は豊田の起用の理由について、次のように語る。

 「サガン鳥栖を誰よりもよく知っているし、サガン鳥栖のために、という想いはチームでも一番ある。彼を信頼して出したところ、思っていた以上のプレーを表現してくれました」

 一方で豊田は出場機会がないなかでも、決して腐ることなく、チーム愛を胸に、日々トレーニングに励んでいたという。豊田は言う。

 「常に準備はしている。自分に出番があれば、最善を尽くすということを大切にしています。鳥栖のことを思って戦うことに変わりはないです」

 もっとも昨季途中に蔚山現代から復帰した際には、クラブ愛を揺るがすようなショッキングな出来事があったという。

 「少し大げさかもしれないですが、衝撃的なことが去年ありました。そういう風に見られていたんだという。終わった選手ではないですけど、過去の選手だと思われているなと。言い方は難しいですけど、そんなに気にされていないと感じていました」

 それでも、その悔しさはさらなる進化のためのモチベーションとなっているようだ。

 「去年は大変ななか帰ってきて、今季もまた大変な時期を過ごしているけど、少しずつですが調子を取り戻してきていると思う。いろんなものを経験しながら、何が大切かというところの選択肢を増やすことができた。日本人の最年長になったので、良い方向に行けるように、良いものを取捨選択して、良い雰囲気に持っていきたい」

 そうした豊田の姿勢は、チームに良い影響を与えていると福田は言う。

 「僕が入った当初から鳥栖の象徴になっていましたけど、試合に出ていない時でもしっかり練習に取り組んでいますし、鳥栖を引っ張ってきた選手がまた試合に出て活躍してくれると僕たちもまた頑張らないといけないと思えるので、大きな存在だと思います」

 サガンのスタイルを熟知する豊田。2010年から在籍するクラブの象徴は、これからチームをどのように変えていくのだろうか。

 「鳥栖らしさというのは言語化できないし、数値化できない。明確にできないところを伝えていくというのは、非常に難しいこと。でも、良かった頃のメンバーが鳥栖にいる限り、それをなるべく体現していく。伝えようという想いをドンドン増やすしかないだろうなと思っています」

 2連勝と復調傾向にある鳥栖の次なる相手は、常勝軍団の鹿島だ。現在3連勝と勢いに乗っており、鳥栖にとっては厳しい相手であることは間違いない。それでも、今の鳥栖には確かな自信が芽生えているようだ。

 「ホームでできるアドバンテージがあるし、勝つイメージしかもっていない」と金監督が言えば、「2連勝したのはたまたまではないですし、力がついてきていると思う。僕たちの勝負強さが上回れるようにやっていけたらいい」と福田も自信を示す。そして豊田は、鳥栖のサポーターに、こう投げかけている。

 「また応援したいと思ってもらえるような戦いを見せていきたいと思います」

 豊田陽平は、決して終わった選手ではない。26日キックオフの鹿島戦はそれを証明する戦いとなるはずだ。

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「※」は提携サイト『 Sporting News 』の提供記事です

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