ジュビロ磐田は、6日に行われた明治安田生命J1リーグ第18節の鹿島アントラーズ戦に0-2で敗戦。鈴木秀人体制初陣は黒星スタートとなった。これでリーグ6試合未勝利の3連敗と、またしても勝利を逃した磐田。何よりもリーグワースト2位タイの得点力不足は深刻だ。スポーツライターの飯尾篤史氏は、この難題解決のキーマンに“ある選手”を挙げる。
■主導権を握った鹿島戦
©J.LEAGUE6シーズンに渡って指揮を執ったクラブのレジェンド、名波浩前監督が前節終了後に辞任を表明し、鈴木秀人コーチが後任に就いた。リーグ戦初陣となる7月6日の鹿島アントラーズ戦は、ジュビロ磐田にとってリスタートとなる重要な一戦。しかし、その大一番で磐田は0−2と敗れてしまった。
しかも2失点は、新里亮のオウンゴールと、小池裕太のクロスがゴールに吸い込まれるというアンラッキーなもの。選手たちはさぞ大きなショックを受けているかと思われたが、試合後に彼らの口から聞かれたのは――敗れたことは悔みながらも――ポジティブな言葉だった。2シャドーの一角に入った山田大記が、手応えを口にする。
「狙いの部分、プロセスの部分はけっこう出せたと思います」
実際、磐田はピッチ上で好印象を抱かせた。これまで以上に縦パスの意識が高く、1トップに入った中山仁斗のポストワークからチャンスを生み出すと、2列目以降の選手たちの追い越すアクションも多く、ニアゾーンを何度も突いた。
松本昌也と小川大貴の両ウイングバックも攻撃の姿勢を打ち出してサイドの主導権を握り、全体的に動き直してパスコースを作る動きも目立った。
鹿島の安部裕葵は「結果とはほど遠い内容だった」と振り返ったが、実際に、磐田のシュート数が14本だったのに対し、鹿島はわずか3本。90分を通して磐田が主導権を握っていたのは、確かだろう。
こうしたゲーム運びの背景にあったのは、鈴木新監督のチームへのアプローチだ。キャプテンの大井健太郎が明かす。
「やることがはっきりしていたし、スカウティングもハマった。『こうすれば、ここが空くよ』と言われていたことが、その通りでした。これまで名波さんが口で説明していたところを、ヒデさんは映像を使って、より具体的に分かりやすく整理してくれた」
選手のレベルまで自ら下りてきて、選手に合わせられるタイプ。ほかの選手の話も総括すると、サッカーの方向性は名波前監督と大きく変わらないが、よりシンプル。教え方は丁寧で、一つひとつ積み上げていく――。ファイター系のストッパーだった現役時代とは、異なる印象を抱かせる指揮官のようだ。
■得点力不足解消のキーマン

しかし、だからといって、浮上の兆しが見えた、など安易に言うつもりはない。これでリーグ戦6試合未勝利となり、依然として最下位に沈んでいるのだ。なかでも深刻なのは、リーグワースト2位タイの12得点にとどまっている得点力不足。鹿島戦でも14本のシュートを放ちながら、ゴールを奪えなかった。
この難題を解決するキーマンは、山田だろう。
これまでボランチとトップ下で併用されてきた山田は、鹿島戦では2シャドーの一角に入り、走り回って決定機を呼び込んだ。シュート場面では力んでチャンスを逃したが、チャンスを手繰り寄せる能力には非凡なものがある。この先も継続してゴール前でプレーさせれば、“照準器”のズレも修正されていくはずだ。
もうひとりのシャドーは、独善的なプレーや苛立つ姿が目立つロドリゲスではなく、献身的にプレーすることができるアダイウトンが適任か。1トップにはポストワークの冴える中山を起用し、このトライアングルの連係を深めながら、負傷中の川又堅碁の復帰を待ちたい。
鈴木監督が就任したのは7月1日の月曜で、水曜日には天皇杯があったから、入念な戦術練習を積めなかったのも確か。初めてじっくりトレーニングできる次節の松本山雅FC戦が、鈴木体制の真のスタートとなる。
鹿島戦の内容は決して悪くなかったが、本当の自信を築き上げるためにも、鹿島戦をベースに、早く勝利を掴み獲りたい。
取材・文=飯尾篤史
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