チャンピオンズリーグ(CL)準決勝セカンドレグが行われ、アヤックスとトッテナムが対戦。『Goal』では、この試合をフォーカスマッチとして、選手採点を実施した。
2日連続で“奇跡”が起きた。ホームでのファーストレグを0-1で落としていたトッテナムは、セカンドレグでも前半の内に2失点。突破のためには45分間で3点を奪う必要があった。ポチェッティーノ監督は後半頭からジョレンテを投入し、ストライカーを最前線に立たせる。すると55分、59分に立て続けにルーカスがゴールを挙げて同点に。そして後半アディショナルタイム、ルーカスが劇的な逆転弾を決め、3-2で勝利。2試合合計スコア3-2、リヴァプール同様3点差をひっくり返したトッテナムがクラブ史上初の決勝進出を決めた。
この試合、『Goal』による選手採点は以下のとおり。※5点満点。平均点は【3.0】。出場20分以上の選手が対象
■アヤックス採点
(C)GoalGKアンドレ・オナナ【3.0】
4本のセーブを記録し、特に前半はビッグセーブでチームを救っていた。2失点目に繋がった場面もジョレンテの至近距離のシュートをストップしたが、味方との交錯もあってこぼれ球を抑えきれず。
DFノゼア・マズラウィ【2.0】
チーム最多タイのインターセプト(3)を記録したが、対峙したソン・フンミンに苦しめられた。守備時の反応に遅れる場面も。
DFマタイス・デ・リフト【4.0】
開始5分で相手のマークを完全に外し、強烈なヘッドを叩き込む。最多クリア(6)、インターセプト(3)を記録し、最後方で主将として存在感を発揮していた。
DFダレイ・ブリント【2.0】
後半から出場したジョレンテに狙い撃ちされ、11回の空中戦で勝率はわずか「18.2%」。体格差はどうしようもなかった。パスミスも目立った。
DFニコラス・タグリアフィコ【2.0】
攻撃面では左サイドでアクセントになっていたが、守備面で脆さを露呈。
MFフレンキー・デ・ヨング【3.5】
特に前半は持ち前のバランス感覚でビルドアップの起点になり、チーム最多50本のパスを記録。終盤にもスプリントを見せるなど懸命に走り回ったが、相手に主導権を奪われた後半は徐々に存在感を失っていった。
MFラセ・シェーネ【2.0】
正確なキックで先制弾をアシストしたが、2失点目の場面では中途半端な対応でGKオナナとかぶってしまう。アヤックス最初の交代選手として60分に交代。
→DFジョエル・フェルトマン【2.0】
難しい場面で落ち着きをもたらすために投入されたが、効果的な働きはできなかった。
MFドニー・ファン・デ・ベーク【3.5】
狭い局面での細かなタッチとドリブルで2点目の起点に。ピッチを駆け回って攻守に貢献した。90分に交代。
→DFリサンドロ・メガラン【-】
FWハキム・ツィエク【4.0】
試合後に「もう1点決めるべきだった。僕のせいだ」と自分を責めたが、見事な2点目を挙げ、効果的なランニングやパスで常にトッテナム守備陣を苦しめ続けた。最多7本のシュートを放っている。
FWドゥシャン・タディッチ【3.5】
開始4分で強烈なシュートを放ち、その後もツィエクと阿吽の呼吸で何度もゴールに迫っていた。
FWカスパー・ドルベリ【1.5】
ネレスの負傷で急遽先発となったが、試合に入れず。攻守両面で穴となった。
→DFデーリー・シンクフラーフェン【2.5】
効果的な働きは見せられず。
監督:エリク・テン・ハーグ【2.5】
ネレスの負傷というアクシデントに見舞われ、代わりに送り出したドルベリが穴に。追いつかれてから落ち着かせるために交代枠を使うも、効果を発揮できず。後手に回った采配だった。選手層の差も苦しかったか。
■トッテナム採点

GKウーゴ・ロリス【4.0】
タディッチやツィエクの決定機を見事な反応でセーブ。チームの逆転の望みを繋いだ。失点場面でできることは多くなかった。
DFキーラン・トリッピアー【1.5】
最初の失点シーンではあまりにも簡単にデ・リフトを放し、2失点目では触れてもない場面で顔を抑えてアピール。81分に交代。
→MFエリック・ラメラ【-】
DFトビー・アルデルヴァイレルト【4.0】
最多インターセプト(3)とポゼッション回復(11)を記録。序盤の決定機ではタディッチに振り切られてしまったが、それ以降は一対一の場面でも落ち着いた対応を見せ、守備ラインを引き締めた。
DFヤン・フェルトンゲン【3.5】
前半はチームとともに苦しめられたが、チーム最多3度のクリアで最後の部分で踏ん張りを見せた。
DFダニー・ローズ【3.5】
0-2となってからも諦めず。戦う姿勢を見せ続けた。82分に途中交代。
→DFベン・デイビス【-】
MFヴィクター・ワニャマ【1.5】
守備を引き締める役割を期待されたが、あらゆる場面でタディッチ&ツィエクにやられてしまった。2失点目のシーンもツィエクを完全に見失う。前半のみでの交代も致し方なし。
→FWフェルナンド・ジョレンテ【4.5】
持ち前の高さと強さを生かして、空中戦でブリントを圧倒。最多17回の空中戦で76.5%の勝率を記録。彼の投入で明らかに流れが変わる。逆転劇の影の立役者だ。
MFムサ・シソッコ【3.5】
体の強さと推進力で、アヤックス守備陣を苦しめた。途中から右SBでプレー。
MFクリスティアン・エリクセン【3.5】
前半からデレ・アリとの関係でゴールを脅かす。後半は低い位置にポジションを移し、正確な散らしでチームの攻撃を組み立てた。
MFデレ・アリ【4.5】
試合を通してフィニッシュの起点に。1点目と3点目は見事なタッチでアシストを記録。彼の働きなしで逆転劇は起こらなかった。
FWソン・フンミン【3.5】
前半に惜しいシュートがポストを叩く。今季の活躍からすれば物足りなかったかもしれないが、スピードを武器に相手守備陣に脅威を与えていた。
FWルーカス・モウラ【5.0】☆Goal選出マン・オブ・ザ・マッチ
“奇跡”の大逆転の主人公。前半はおとなしかったが、後半は輝きを放つ。中央を破って1ゴール目を奪い、2点目はボックス内でこぼれ球を拾い、細かいタッチでネットを揺らす。そして後半アディショナルタイム、中央に飛び込んで奇跡を起こした。ピッチで涙を流してチームメイトに感謝を述べたが、トッテナム関係者全員に感謝されるべき存在だった。MVPは間違いない。
監督:マウリシオ・ポチェッティーノ【4.5】
早々の失点は予想外であり、追加点で苦しい状況に追い込まれる。3点が必要になったが、指揮官の目の色は消えておらず。後半頭のジョレンテ投入で流れを確実なものにした。試合後、涙を流しながら選手と抱き合う姿は感動的だった。ワールドカップやケガで主力の離脱が相次ぎ、さらに選手補強はゼロ。サポートは多くない中、クラブ史上初のCL決勝に導いた手腕は素晴らしい。
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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です





