チャンピオンズリーグ準々決勝セカンドレグが16日に行われ、バルセロナとマンチェスター・ユナイテッドが対戦した。『Goal』ではこの一戦をフォーカスマッチとし、選手採点を実施した。
ファーストレグはバルセロナが敵地オールド・トラッフォードで1-0と勝ちきった。他方、マンチェスター・Uは守備的なアプローチが仇となり、ホームでゴールを奪えず。当然、カンプ・ノウでのセカンドレグではゴールを奪うためのメンバーを並べてきた。
試合は序盤こそユナイテッドが押し込んだが、リオネル・メッシの先制ゴールで一気にバルセロナのペースに。終わってみれば、ホームのバルサが圧倒する形で3-0と完勝を収めた。
この試合、『Goal』による選手採点は以下のとおり。※5点満点。平均点は【3.0】。出場20分以上の選手が対象
■バルセロナ選手採点
(C)GoalGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲン【3.5】
さすがの安定感。さほど難しいシュートが飛んでくることはなかったが、ビルドアップ能力は世界でも屈指。多少プレスをかけられても、全く苦にすることはなく。終盤にはサンチェスのシュートを片手ではじき出した。
DFジョルディ・アルバ【4.5】
攻撃面ではメッシと阿吽の呼吸を発揮。危険なシーンに幾度となく顔を出し、3点目ではアシスト。お膳立てをさせれば、世界一の左サイドバックだ。
DFクレマン・ラングレ【3.5】
ピケとともに問題なく完封勝利。2試合を通じて安定したパフォーマンスで得点を許さなかった。
DFジェラール・ピケ【3.5】
古巣対戦となり、ファーストレグ時にはエモーショナルな感情を告白していたが、パフォーマンスに影響はなし。取り立ててビッグプレーはなかったものの、2試合でクリーンシートを記録。
DFセルジ・ロベルト【3.5】
早い時間帯での交代からして、強行出場となったが、しっかりと仕事をこなした。前半終了間際にはクロスに合わせたが、デ・ヘアに当ててしまった。
→DFネウソン・セメド【3.0】
すでに相手が疲弊していたため、気持ちよく攻撃参加。右サイドを活性化させた。
MFアルトゥール【3.5】
難しいようには見えないが、プレスをトラップとパスでかわす姿はさながらラ・マシア育ちのよう。バルセロナの潤滑油とは彼のこと。
→アルトゥーロ・ビダル【-】
MFイヴァン・ラキティッチ【3.5】
神出鬼没の男はやはり怖い場面で顔を出してくる。最前線のアタッカーに次いでゴールを感じさせただけでなく、守備でも猟犬のように追い回した。
MFセルヒオ・ブスケッツ【3.5】
安定した仕事ぶりで、ビッグマッチでも通常運転。目立つことはなかったが、舵取り役として与えられたタスクをしっかりとこなした。
FWフィリペ・コウチーニョ【4.0】
さほど目立つことはなかったが、3点目で面目躍如。得意の角度からの得意のシュートは、名手デ・ヘアですら手に当てることはできず。ゴール後にはキレが増した。
→FWウスマン・デンベレ【-】
FWリオネル・メッシ【5.0】 ☆Goal選出マン・オブ・ザ・マッチ
やはり神の子は唯一無二の存在だった。先制点であのシュートを隅に蹴り込めるのは、彼を置いて他にない。チャンスは常に10番を経由し、攻撃陣の王として君臨した。
FWルイス・スアレス【2.5】
3トップの中で唯一ゴールはなし。基本的に結果で評価されるタイプのポジションだけに、少々物足りないゲームとなった。
監督:エルネスト・バルベルデ【3.5】
取り立てて目立った采配はなかったが、チームは落ち着いて対応。序盤は危機にさらされるシーンもあったが、ピッチ上で選手たちがしっかりとやるべきことを遂行した。チームとして完成度の高さがうかがえる。
■マンチェスター・U選手採点

GKダビド・デ・ヘア【1.5】
1失点目はノーチャンスであったが、2失点目はまさに痛恨のミス。ビッグセーブが必要不可欠な一戦で、逆に勝負を決定づけるゴールを献上してしまうことに。ただし、前半終了間際にセルジ・ロベルトのシュートをはじき出したのは、さすがの反応速度であった。
DFアシュリー・ヤング【1.5】
左サイドバックでメッシと対峙することになったが、やはり簡単な戦いではなかった。1失点目は自身の不用意なボールロストからで、攻撃面でも前に出ることは難しかった。
DFフィル・ジョーンズ【2.5】
試合の最初から包帯を巻いて出場。センターバックでのプレーで、奮闘はしたものの、メッシにはついていけず2ゴールを許した。2失点目はシュートを打たせはしたものの、コースは限定していた。
DFクリス・スモーリング【2.0】
ジョーンズとともに決して責められるような出来ではなかった。少なくともスアレスに満足にプレーさせなかったのは評価できる。ただし、3失点目でコウチーニョにあっさりと得意のコースから打たせたのは集中力不足からか。
DFヴィクトル・リンデロフ【2.5】
決定的なミスはなく、普段とは異なるサイドバックというポジションにも対応した。メッシが流れてくることもあったが、ハードな当たりで決して自由にはやらせなかったが…。
MFスコット・マクトミネイ【3.0】
この2試合を通じてユナイテッド唯一の希望の光だったと言っていい。ゴールが必要なセカンドレグでは前に出る勇敢さも持って戦い、持ち前の守備も悪くはなかった。
MFポール・ポグバ【3.0】
序盤のチャンスを含め、ボールキープや安定したパス出しなど、攻撃面で牽引。さすがの存在感だったが、試合結果がついてこなかった。
MFフレッジ【2.5】
守備での貢献度の高さは評価に値するが、2失点が影を落とす。特に2失点目につながったシーンでは、一度奪い取ったようにも見えただけに、異なるリアクションができたようにも。
FWマーカス・ラッシュフォード【1.5】
開始1分足らずのチャンスをあっさりとバーに当ててしまったことは大きな代償に。状況は違えど、ルカクはパリ・サンジェルマン戦で2分に先制点を決め、逆転の狼煙をあげていただけに、これが決まっていれば少なくとも雰囲気は出来上がったはず…。
→ロメル・ルカク【-】
FWアンソニー・マルシャル【2.0】
前半はドリブルとキープで起点になることもあったが、徐々に存在感を消していくことに。試合展開の被害者になったと見ることもできる。
→ジオゴ・ダロット【2.0】
スタメン予想もあった中で途中出場。大勢が決していた中での出場だっただけに簡単ではなかった。フィードに抜け出すシーンもあったが、シュートまではこぎつけられず。
FWジェシー・リンガード【2.0】
プレスの先鋒となっていたが、求められたビッグチャンス創出は成し遂げられず。後半には得意とするミドルレンジからのシュートを放ったが、枠は捉えられなかった。
→アレクシス・サンチェス【-】
監督:オーレ・グンナー・スールシャール【2.5】
リンガードを最前線に置く布陣で、プレスを掛けるという選択自体は悪くなかった。しかし、開始早々のチャンスを逃してからはほとんど無策に。2試合を通じてルカクを有効活用する術も見つけられなかった。
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「※」は提携サイト『 Sporting News』の記事です





