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Jun Nishikawa, Japan U16, AFC U16 ChampionshipAFC

選びたい選手を選べたわけでない。U-20代表メンバーから見える背景と、この世代の可能性

7日、日本サッカー協会(JFA)は23日からポーランドで開催されるFIFA U-20ワールドカップ2019に臨むU-20日本代表メンバー21名を発表した。A代表への抜擢が注目を集めた久保建英、安部裕葵、大迫敬介ら、このチームをけん引してきた選手たちは選外となった。そんな今回の陣容から見えるものとは? サッカーライター・川端暁彦氏に読み解いてもらった。

■A代表側の事情で空いた「席」

 ポジティブなメッセージを発信したい。U-20日本代表・影山雅永監督のメンバー発表におけるスタンスは明確だった。発表されたリストについても、「私が責任を持って21人選びました」と強調。後ろ向きな発言は一切なく、自分の選んだ21人と世界を相手にした戦いに赴くのだというムードを貫徹した。

 ただ、内実として、必ずしも指揮官の選びたい選手を選べたわけでないことは、やはり触れておくべきだろう。リストからFW久保建英(FC東京)、MF安部裕葵(鹿島アントラーズ)、GK大迫敬介(サンフレッチェ広島)の名前が漏れることとなった。3人は6月のコパ・アメリカ(南米選手権)を優先する形となったためとされている。

 会見で「選手がサムライブルー(A代表)に到達するために、それぞれの本人に適したところをしっかりと見定めていく」と関塚隆技術委員長が強調したのは、急に言い出した話というわけではない。他ならぬ影山監督も「このチームが真に成功と言えるのは、選手がA代表へ上がっていけたとき」と言ってきた。まず選手を育てるためにこそ年代別日本代表は活動しているのだから、育った選手が「卒業」してA代表へ進むならば、そこは本来問題ではない。

 その上で今回の選出を少々イビツに感じてしまうのは、彼らのレベルが急伸してA代表選手に並び立ったのではなく、A代表側の事情で「席が空いた」印象が否めないからだろう。Jリーグとバッティングする日程で開催されるコパ・アメリカについての選手招集が「東京五輪への強化」を大義名分とする中で、U-20代表の主軸選手たちに白羽の矢が立つこととなったわけだ。

 U-20のチームサイドからすれば、せめて4月のミニ合宿、できれば3月の海外遠征前に彼らを招集できないことが決まっていれば、チームとしてもう少し準備ができたのではないかという思いもあるに違いない。ただ、J側との交渉が遅々として進まず、コパ・アメリカの体制が固まらない中では早期の決断もやりようがなかったのだろう。

 もちろん、若手選手が初めてA代表に引き上げられるタイミングというのは、しばしばこうした事故的な要素が絡むもの。安部、大迫、久保のポテンシャルについては何ら疑問も持っていないので、これを機にして3選手がA代表で活躍するようになってくれればと思うし、その可能性も十分にあるだろう。

■ダメージはあるが、期待の持てる世代

Jun Nishikawa, Japan U16, AFC U16 ChampionshipAFC

▲17歳で飛び級招集された西川潤

 U-20代表の「チーム」として考えると、問題点は3選手の離脱だけでない。守備の要にしてムードメーカーでもあるDF橋岡大樹(浦和レッズ)、アジア予選の正GKだった谷晃生(ガンバ大阪)も負傷離脱。FW・MF・DF・GKの各ポジションのコアとなる選手が抜けて戦力的にはかなりのダメージを負って臨む大会となる。

 とはいえ、それでもなお十分に期待の持てるメンバーがそろった世代なのも間違いない。主将の齊藤未月(湘南ベルマーレ)を筆頭にJリーグで実績を残した選手もいれば、大型MF伊藤洋輝(名古屋グランパス)のようなハイポテンシャルの怪物もいるし、J2で違いを見せるMF斉藤光毅(横浜FCユース)やセレッソ大阪の特別指定選手として活躍するFW西川潤(桐光学園高校)といった飛び級招集の逸材もいる。安部や久保がいない中で代わりに呼ばれた形となったFW中村敬斗(ガンバ大阪)も、十分に「世界」を狙えるタレントだ。

 主軸の離脱に相次ぐ負傷者とあってチームの中に危機感が強まるのは間違いないだろうが、そうした中でチームが団結して強さを見せるのもサッカーではよくある話だ。未来のA代表候補たちにとって、このピンチがチャンスとなってくれればと思うし、その可能性も大いにあるだろう。

 「U-20のW杯に出ること、そして出た先では、これから世界のトップトップに出てくるであろう若者たちと互して戦い、その先に行けるのか(どうかを競う)。そんなギリギリのところで持っているすべてを出して戦えることは日本サッカーにとって凄く重要なこと」と影山監督は言う。その言葉どおり、世界舞台でのギリギリの戦いを通じ、日本の若武者たちが世間を驚かすブレイクスルーを遂げることを期待して見守っていければと思っている。

文=川端暁彦

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