ローマが最後にスクデットを獲得した2000-01シーズンについて、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が3日、特集を組み、元日本代表の中田英寿氏について言及している。
イタリア紙は、セリエAにおける直近の20年間の歴史について特集を組み、その第1弾として、2000-01シーズンを振り返った。このシーズンについて、「(ガブリエル)バティストゥータや(ヴィンチェンツォ)モンテッラ、(フランチェスコ)トッティの殊勲によってローマは3度目のスクデットを手にしたが、運命を決めた男は、日本酒の大使だった」とコメントし、現在、日本酒のプロデュースに尽力している中田氏のローマにおける功績を称えた。
「運命の男は、ヒデトシ・ナカタだった。“日出ずる国のベッカム”は、(ルチアーノ)ガウチ率いるペルージャでブレイクを果たし、ローマではトッティの控えとなった。だが2001年5月6日、スクデットを懸けた直接対決において、逆転優勝を狙うユヴェントスの叫び声を押し黙らせたのは彼だった」
「ユーヴェは(アレッサンドロ)デル・ピエロ、(ジネディーヌ)ジダンのゴールですぐにリードを奪ったが、試合を決定づけることはできなかった。そして後半の半ば、“ナカティーノ(中田氏の愛称)”は“プポーネ(トッティの愛称)”に代わると、歴史を刻んだ。まずはゴール隅へ魚雷を突き刺し、続いてアディショナルタイムに放ったシュートは、(GKエトヴィン)ファン・デル・サールが取りこぼし、モンテッラが押し込んだ」
■シーズン中に撤廃されたEU圏外枠
また、試合前にEU圏外選手の起用の制限が撤廃されたことが中田氏の起用が可能になったことに触れ、「シーズン中のルール変更のおかげでヒデトシが決定的な役割を果たすことができ、ローマは6ポイントのリードを保つことができた」と、この年のスクデットの行方を決定づけた背景について説明した。
さらに中田氏については、「白いハエのように極めて稀な人物であり、芸術やファッション、デザイン、ワインを愛する。わずか29歳でキャリアを終えた後は、日本酒の大使を務めている」と紹介している。
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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です



