「落選組」が見せるメラメラの共鳴。U-22代表、トゥーロン国際初の決勝進出の背景

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柴崎岳とコパ・アメリカ出場国の代表選手

日本サッカー史上初の決勝進出――。フランスで行われているトゥーロン国際大会の準決勝でU-22日本代表は、PK戦の末にメキシコを撃破した。コパ・アメリカに出場するA代表のいわば“Bチーム”が見せた勝利への執念。その背景をひも解く。【取材・文=川端暁彦】

■コパ・アメリカメンバーとの「差」

 欧州の中でも確かな伝統を誇るトゥーロン国際大会に出場していたU-22日本代表は12日の準決勝でメキシコを2-2からのPK戦で破り、日本サッカー史上初となる決勝進出を決めた。

 コパ・アメリカを控える森保一監督に代わってU-22日本代表(東京五輪日本代表)の指揮を執る横内昭展監督代行は、まさにそのコパ・アメリカを前にして選手が燃やしている強烈なモチベーションを躍進の要因に掲げる。

「(準決勝の)試合の前のミーティングから、サブのメンバーを含めて全員がギラギラしていて勝ちたいという気持ちが伝わってきた」(横内監督代行)

 コパ・アメリカに臨む日本代表は、23名中18名がU-22の「同年代」である。言ってみれば、向こうが五輪を目指すAチームであり、こちらはBチームという見え方をしてもおかしくない。この準決勝を前に、唯一両方に選ばれていた伊藤達哉(ハンブルガーSV)がブラジルへ旅立ったことも、あらためてその差を意識させることになっていただろう。

 2年前のU-20W杯ではこの年代の絶対的エースだったFW小川航基(ジュビロ磐田)は自身の置かれた立場についてこう語る。

「同世代はどんどんA代表に食い込んだり海外に出たり、コパもあって……。正直、めちゃくちゃ悔しい思いがある。トゥーロンは自分の置かれた状況でギラギラしたものを出していこうというのがずっとあった」

 一方、有力候補と見られながら落選となっていたMF長沼洋一(愛媛FC)はこう語る。

「選ばれたメンバーを見た時に、何か言い方が悪いですが、サブメンバー感が出ていた。『見返してやりたい』じゃないけど、こっちで結果を残すしかないですし、やるだけ。ここにいるみんながそう思っていると思うし、そこは意識してやっていますね」

 横内監督代行を始めとするスタッフ陣の懸念材料は恐らく「落選」した意識を持った選手たちが集まることで暗いマインドがチームを支配してしまうことだったはずだが、そうはならなかった。

■共鳴していく「メラメラ」

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「正直、反骨心だけでやっている」と語った小川は象徴的だが、起こったのは「メラメラ」の共鳴と言うべき現象である。「コパには選ばれなかったですけれど、横さん(横内監督代行)は観ていてくれるので、ここでやるだけ」(FW旗手怜央=順天堂大)というスタッフへの信頼感もあり、トレーニングから活気の雰囲気を持続できている。

 そこに初招集となった大学生のDF田中駿汰(大阪体育大)や飛び級招集のパリ五輪世代MF松岡大起(サガン鳥栖)のようなフレッシュな選手たちも新風を吹き込み、戦力的にはもちろん、心理的な部分まで含めてバランスの取れた「チーム」になってきた。

「今日のPK戦も含めて、『みんなでやろうぜ』みたいな、仲間と戦うという(チームとしての)メンタルのところも出てきた」(小川)

 準決勝の相手であるメキシコは「これまでの相手とはレベルが違う」(小川)と選手も感じる強敵で、日本は二度のリードを奪われる何とも苦しい試合展開を強いられた。しかし折れずに最後まで戦い抜いて、このビハインドを相馬勇紀(名古屋グランパス)の素晴らしいゴールと、小川のゴールへの執念が実った形での89分の同点弾で追い付き、PK戦でひっくり返してみせた。

 チームの熱を感じたのはこの同点場面で、小川はすぐにボールを拾い、逆転ゴールを狙いに行っていたし、キックオフ直後には「前から行かせた」という横内監督代行の言葉どおり、強気のプレスでマイボールに変えた。指揮官は「本当に最後の90分になるところまでやってくれた」と、選手の姿勢自体に称賛を惜しまない。

■決勝の相手は15得点0失点のブラジル

 トゥーロン国際大会に向けて集まった若武者たちは、負け犬の心理に陥ることなく、チャレンジャーとして誇り高く自分の力を示してやろうと戦っている。それがチームとしても噛み合い、特別なエネルギーを生み出している。

 そして決勝で当たるのは、王国ブラジル。東京五輪を狙う本気度の高いオーダーで大会に臨み、ここまで全勝。15得点0失点という圧倒的な強さを見せ付けてきたビッグチームだ。そしてだからこそ、この挑戦者たちが最後に当たる相手にふさわしい。

「チャレンジャーとしてぶち当たるだけ」

 チームのメンタルをポジティブな方向へまとめ上げてきた横内監督代行の言葉は、チーム全員で共有できるものだろう。下剋上を狙うメラメラのチャレンジャーたちが臨むファイナルは、15日16時(日本時間23時)から、南仏サロン・ド・プロヴァンスで幕を開ける。

取材・文=川端暁彦

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「※」は提携サイト『 Sporting News 』の提供記事です

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