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登頂準備はできているのか? クラシコ連戦からCL…レアル・マドリー、今季決定づける“ヒマラヤ山脈”へ

2月27日から3月5日まで。この7日間に本拠地サンティアゴ・ベルナベウで行われる3つの試合が、レアル・マドリーの今季を決める。2月27日のコパ・デル・レイ準決勝セカンドレグ、バルセロナ戦。3月2日のリーガ・エスパニョーラ第26節、バルセロナ戦、3月5日のチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16セカンドレグ、アヤックス戦。チャンピオンズと、リーガと、コパ。マドリーはこれから、彼らにとってのヒマラヤ山脈に臨むのだ。

しかしながら、マドリーに登山へと臨む準備があるかどうかは疑わしい。マルセロ、イスコ、ガレス・ベイルと重鎮たちがチームの雰囲気に影響を与え、バルセロナ有利とされる日程にクラブ首脳陣&チームは不満を抱え、監督交代による勢いも衰えつつある……。そう、この3連戦はサンティアゴ・ソラーリの首が、未来がかかっているのである。

文=カルロス・フォルハネス

■レアル・マドリーの不安要素

2019_2_27_realmadrid2(C)Getty Images

彼らの不安要素を、一つひとつ解き明かしていこう。まずは、ソラーリが「とても楽しい」と皮肉った日程について。 コパのクラシコ前、バルセロナは土曜(23日)の16時15分にセビージャ戦をこなし、マドリーは24日の20時45分にレバンテ戦に臨んだ。そこには29時間の開きがある。スペインプロリーグ機構ラ・リーガはテレビ放映の都合であると主張しているが、マドリーはまるでジョゼ・モウリーニョが監督を務めていた頃のように、不平等な扱いとして憤りを覚えている。確かに、ソラーリが限られた選手しか使わない、もしくは使えない現陣容では、そう言いたくなる理由も分からなくはない。チャンピオンズとリーガの二冠を達成した2017年には、ハメス・ロドリゲス、アルバロ・モラタ、マテオ・コバチッチのような豪華な控え選手たちがいたのだから。

かてて加えて、猶予がないのはコパのクラシコだけでない。リーガのクラシコからチャンピオンズのアヤックスに臨むときにも、同様の問題が生じることになる。バルセロナ同様、ヨハン・クライフという存在が深く根を張るオランダのクラブは、週末にエールディヴィジ第24節ズヴォレ戦に臨むはずだったが、リーグ側の決定によってこの試合が延期となった。このため、コパ・クラシコと同日に行われるKNVBカップのフェイエノールト戦からマドリー戦まで、中5日の余裕を手にすることになった。エールディヴィジでアヤックスと優勝を争うPSVは「リーグ側が暴威をふるっている」と不満を漏らしているが、もちろんマドリーも同じ気持ちだろう。

■ソラーリ効果はここまでか、それとも…

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解任されたジュレン・ロペテギに代わってマドリーを率いるソラーリ。1月中旬から2月中旬までの間は満足なパフォーマンスで勝利に勝利を重ね、チームを復活させたかに見えたが、次第に勢いが鈍りつつある。

アルゼンチン人指揮官は、チームを支えてきた選手たちでも容赦なくベンチに置き、意欲にあふれる若手や献身性が売りのルーカス・バスケスを積極的に起用するなど大鉈を振るってきた。ただし、やはりその反動は生じており、バルベバスの練習場やドレッシングルーム内には不穏な空気も流れる。ソラーリとイスコの関係は完全に壊れており、チームの関係者は「もう解決する術はない」と語る。ソラーリはこれから手にする結果でもって続投の道を探り、これに対してイスコはマドリーで続けるため、ソラーリの退団をひたすらに望んでいる状況だ。

イスコのほか、絶対的存在として扱われない鬱憤をルーカス・バスケスに対してぶつけたベイル、レギロンに定位置を奪われてユヴェントス移籍の可能性を模索するマルセロも、チーム内に気まずい雰囲気を生み出している。フロレンティーノ・ペレス率いるマドリー首脳陣は、チームのヒエラルキーが破壊されつつあることを危惧して2月19日の夜にソラーリとディナーをともにしたものの、アルゼンチン人指揮官は自身の考えを貫く意思を明確にしている。

 「私は自分の考えと心中する覚悟です。分かっていますよ。私の未来が結果次第であるということは」

■戦術、フィジカルともに消耗

2019_2_27_solari2(C)Getty Images

ソラーリの考えがどういうものであるのか、不満分子となっている選手たちをどのように扱っていくかは不透明だ。しかし好調だった頃のチームを支えていた選手たちに依存し続けるマドリーは戦術、フィジカルともに消耗している。アヤックスとのファーストレグや、ジローナ戦、そして疑惑のPKによる勝利が話題になったレバンテ戦と、直近3試合ではファンを納得させられるようなパフォーマンスを見せることができていない。相手に戦術的特徴を読まれ始めたこともあり、アンカーを務めるカセミロの両脇を突かれ、サイド後方のスペースをケアできていないことも目立つ。また攻撃の鍵を握るベンゼマの出場率はチームの総プレー時間の95%を記録と出ずっぱりで、レバンテ戦では最高のベンゼマではなく昨季までの“悪いときの”ベンゼマを目にすることになった。ずっと変わることなく活躍を見せているのは、18歳ヴィニシウスだけだ。

これから8000メートル級の山を三つ越えなければならないマドリーだが、天候は大丈夫だろうか。ピッケルやロープ等、十分な準備はできているのだろうか。やはり、不安は残る。しかし、ここでソラーリがうまいやり繰りを見せられるならば、空は一気に開けるだろう。付け加えれば、厳しいプレーの品評会が行われることを常とするベルナベウは、ビッグマッチになると物理的にもスタンドを揺らす凄まじい熱狂でチームの背中を押し、魔法の夜をつくりあげる。地の利があることは、間違いない。

今季、浮き沈みを繰り返してきたマドリーの命運を決する7日間が始まる。まずは、コパ・クラシコから。この試合の前日会見に出席したソラーリは「議論の余地のないレギュラーはファンだけ」「明日の試合は美し過ぎる」など語りながら、いつもの紳士的な笑みをたたえていた。

文=カルロス・フォルハネス(Carlos Forjanes)/スペイン『AS』、レアル・マドリー番記者
翻訳=江間慎一郎

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