球際、精度、決定力…初戦大敗の日本代表、すべてにおいて痛感した南米王者との差

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日本代表は18日に、コパ・アメリカのグループステージ第1戦でチリ代表と対戦し、0-4と完敗を喫した。チャンスを作る時間帯もあったものの、大会2連覇中のチリのしたたか戦いぶりに屈した格好となった。同大会を配信するDAZNでは『デイリーコパ・アメリカ』と題して、本気の南米勢に挑むサッカー日本代表を徹底取材。18日の配信では、チリ戦を終えた選手の声を届けている。

■大敗も収穫は多かった

©Getty Images

　日本にとって20年ぶりの参戦となったコパ・アメリカ。初戦は2015年、16年と大会を連覇している王者のチリと激突した。先発は予想された3-4-2-1ではなく、長らくA代表が採用してきた4-2-3-1でスタート。序盤こそ、アグレッシブに攻め立てた日本だったが、時間の経過とともに流れはチリへ。前半に1点を先行されると、後半には一挙3ゴールを献上。終わってみれば、4失点を喫しての大敗だった。

　試合後、森保一監督は「チリとの力の差を認めないといけない」とコメント。しかし、敗れたとはいえ選手のパフォーマンスには、一定の評価を与えていた。

「勝利を目指してチャレンジすることが大切だということを選手たちに伝えて送り出しました。選手たちは非常に勇敢に、勇気をもって攻守ともに相手に挑んでくれたと思いますし、その姿勢がスタートから試合が終わるまで出せていたと思います」

　トップ下としてフル出場した久保建英も、「感触的には悪くなかった」と振り返る。「だからこそ、チームのプラスにあれなかったことが悔しい。次は何としてでも先制点を狙っていって、みんなで喜びたい」と、ウルグアイ戦に向けて、リベンジを誓った。

　背番号10を背負う中島翔哉にとっては、厳しい試合となったかもしれない。果敢に相手ゴールに迫ったものの、素早いプレスにつぶされるシーンも目に付いた。なかでも中島が悔やんだのは、攻撃シーンではなく、2失点目の場面だ。

「1失点なら取り返せた可能性はあったと思いますけど、2失点目は僕のサイドからクロスを上げられてしまった。守備も攻撃も両方チームのために、もっとしっかりできればいいと思いました」

■次戦はコパ・アメリカ最多優勝を誇るウルグアイ

©Getty Images

　次の相手のウルグアイとは昨年10月に対戦し、4-3と撃破。中島もスタメン出場し、勝利に貢献している。

「せっかく強い相手とやれるので、楽しんで、いい試合をして、得点も決めて、いいサッカーを見せて勝ちにいければいい。相手はすごく強いですけど、それを分かったうえでどんどんチャレンジしていきたい」と意気込みを語った。

　東京五輪世代が主体となる今回の日本代表。チリ戦では、代表デビューとなった選手が9人を数えた。そのうちのひとりである中山雄太にとっては、ほろ苦い初陣となったかもしれない。

「想像していた通り球際が激しかったですし、そこを意識したうえでプレーしたなかで、まだまだやらなければいけないと痛感させられました」と、世界との差を身にしみて感じた様子だった。

　一方、大学生ながら代表デビューを飾った上田綺世は、十分にやれるという手応えを得たようだ。

「球際の部分では、日本とは違ってバチバチと足元を駆りに来ることがあったけど、僕の特長である背後を取るというところでは、日本よりルーズな部分もあって、そういった点ではやりやすい相手でもありました」

　実際に上田は巧みな動き出しから、三度の決定機に絡んでいる。一方で「自分が精度良く決められるか、どうか。そこが足りなかった」と、チャンスに絡みながらも無得点に終わったことを反省。それでも、代表デビュー戦で南米の強豪相手に堂々と渡り合えたのは、今後につながる小さくない収穫だろう。

　次戦の相手であるウルグアイは、初戦でエクアドル代表を4-0と下し、快勝スタートを切っている。カバーニ、スアレスの2枚看板がさっそく結果を出しており、勢いに乗って日本戦に臨むだろう。

　歴代最多16度目の優勝を狙う古豪相手に、若き日本代表はどのように立ち向かうのか。注目の第2戦は、6月21日に行われる。

【コパ・アメリカ日本代表日程（日本時間）】※全試合DAZN独占配信
グループC第1節：6月18日（火）8:00～ 0-4 チリ
グループC第2節：6月21日（金）8:00～ vsウルグアイ
グループC第3節：6月25日（火）8:00～ vsエクアドル

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