ニュース ライブスコア
明治安田生命J1リーグ

王者奪還へのテーマは「超アグレッシブ」。今季を占うシステム変更は吉と出るか【川崎F戦力分析】

12:30 JST 2020/02/14
kawasaki-analysis-2020-01.jpg
2020シーズンの明治安田生命J1リーグが2月21日に開幕する。『Goal』では開幕に合わせて戦力分析を実施。今回は2017、18年のJ1王者・川崎フロンターレをピックアップ。リーグ奪還を目指す今シーズンのテーマは「超アグレッシブ」。4季目を迎える鬼木達監督はどんなビジョンを持っているのだろうか。

❏期待度(A・B・Cの3段階評価)

■シーズンの期待度:A
 昨季、3連覇を目指して戦うもチーム作りに時間がかかり4位フィニッシュ。クラブ初のルヴァンカップ制覇を成し遂げたが、チームとしては悔しいシーズンとなった。今季は心機一転、新システムに着手。これまでとは違う川崎フロンターレが見られる予感はある。

■戦力の期待度:B
 チームの方針として今季は継続と育成を掲げている。主力の大きな入れ替わりは阿部浩之(→名古屋グランパス)が抜けた程度。逆に獲得した移籍組は山根視来(←湘南ベルマーレ)ら3人で、他はすべて大卒新人となる。即戦力として考えられている大卒組が、いかにチームに絡んでいけるかがポイントだ。

川崎F・2020 IN/OUT 移籍一覧
川崎F・2020 J1試合日程・放送予定一覧

【今季展望】リーグ奪還目指す2020年は新システムを導入

 「超アグレッシブ」

 今季、複数タイトル獲得を狙う川崎Fの鬼木達監督は、攻守にアグレッシブに戦うことを考え、前述の言葉をチームのテーマとして掲げている。近年、攻撃的なサッカーを志向してきた川崎Fだが、昨季は固め取りする試合こそあったものの、相手の対策に苦しんでなかなかゴールを奪えなかったことでリーグ2位となる12引き分けを数えることになった。

 昨季の反省を踏まえ、指揮官は「攻守にどれだけチャレンジできるか」を考えた末に新システムにトライ。「見ている人たちに面白いサッカーを披露したいのと、これまでのような圧倒して勝つ姿を見せたい」と、攻撃に人数をかけることができる4-3-3のシステムを選んだ。

 この新たなチャレンジが今季の川崎Fを占うと言って過言ではない。その理由としては、もしうまくいかなくてもこれまでに培った4-2-3-1に戻すこともできるが、指揮官は「簡単に戻す気はない」と強調しているためだ。

 その言葉の裏には“立ち返る場所はあるものの、それにすがるつもりはない”という思いが隠れている。あれがダメったらこっち、こっちがダメだったらあっちという考えを排除し、自分たちのチャレンジにすべてをかける。それがさらにチームが成長する鍵だと捉えている。よって、新システムを早期に手放すようでは難しいシーズンが待っていることは間違いない。

 キャンプでは好調を維持。昨季以上にレアンドロ・ダミアンがチームにフィットし、右サイドバックに入る新戦力の山根視来も徐々にチームに馴染んでいる。沖縄キャンプ最終日に行われた札幌戦では、高い位置でボールを奪取してからの鋭いショートカウンターや人数をかけた分厚い攻撃で相手を攻略。速攻と遅攻で相手を翻弄し、大量得点で勝利を飾った。この攻撃力を、シーズンを通して出すことができれば優勝争いに絡んでいけるはずだ。

 あとはどのタイミングでチームを固定できるか。昨季は毎試合のように起用する選手を代えたことでチームを成熟させるのに時間がかかった。そのことを考えても、4年目を迎える鬼木監督の手腕が試される一年となる。

【ポジション別スタメン展望】

■GK:誰もがチャンスを得られる可能性

 守護神は、昨年ポジションを奪われるなど悔しい思いをしたチョン・ソンリョンが務める可能性が高い。しかし、その後ろは完全に横一線だ。今季から指揮官はGKにビルドアップに関わることを求めており、新たなトライをするなかで誰が突き抜けるかは未知数。誰もがチャンスを得られる可能性があり、ポジション争いにかけるGK陣の思いは強い。

■DF:SBは人材豊富に

 注目された新たな右サイドバックには山根視来とジオゴ・マテウスが加入。巧みなポジション取りと果敢なドリブルが特徴の山根が一歩リードか。CB陣は大卒の神谷凱士が加入したが、基本的には谷口彰悟とジェジエウが先発候補。左は車屋紳太郎、登里享平、イサカ・ゼインと、タイプの異なる3人のハイレベルなポジション争いが繰り広げられる。

■MF:新システム導入で定位置争いは熾烈

 今季は[4-3-3]が基本システムと考えると、中盤3枚のポジション争いは熾烈。インサイドハーフの一番手は大島僚太となるが、家長昭博や脇坂泰斗が新システムにフィットすれば、その序列も変わる可能性がある。また、長期離脱中の中村憲剛が復帰した時に、どんなプレーを見せるのかも楽しみだ。アンカーは守田英正と田中碧の一騎打ちか。互いに代表クラスの選手だけに、どちらが定位置を確保するかは見どころ。

■FW:ダブルエースに宮代がどう絡んでいくか

 最前線はレアンドロ・ダミアンと小林悠のダブルエースにどれだけ宮代大聖が絡んでいけるかがカギ。ルヴァンカップで出場機会を得られる可能性は高く、そこで結果を残すことがポジション奪取への一歩となる。ワイドの争いは長谷川竜也が一つ抜けている。そこにフレキシブルにプレーできる小林、齋藤学らが続く。また三笘薫と旗手怜央の大卒組もキャンプからアピールしており、メンバー入りしてくる可能性はあるだろう。

【開幕戦見どころ】vs サガン鳥栖、新システムの浸透具合はいかに…

 リーグ奪還を目指す川崎Fの開幕戦は、等々力競技場での鳥栖戦となる。昨季、なかなかホームで勝利を手に入れられなかったことを考えれば、ここでしっかり勝つことで“今季は違う”ところを見せたい。

 注目ポイントは何と言っても川崎Fの新システム。川崎Fが新たに志向する4-3-3が鳥栖相手にどこまで通用するか。今季のキャンプからトライを続けてはいるが、まだまだ完成に至っているわけではない。脆さの見える守備面を厚みのある攻撃で補えるかで勝敗は変わってくるだろう。キャンプで好調だったレアンドロ・ダミアンの活躍に期待したい。

 一方、鳥栖は小野裕二やイサック・クエンカらがチームを離れたが、金崎夢生ら前線には強力なアタッカー陣が揃う。川崎Fの隙を見逃さずに突くことができれば、勝利へと近づくはずだ。

文=林遼平

▶Jリーグ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

【関連記事】
DAZNを使うなら必ず知っておきたい9つのポイント
DAZN(ダゾーン)をテレビで見る方法7つを厳選!超簡単な視聴方法を紹介
DAZNの2019年用・最新取扱説明書→こちらへ  ┃ 料金体系→こちらへ  ※
【簡単!】DAZNの解約・退会・再加入(一時停止)の方法を解説  ※
【最新】Jリーグの試合日程・放送予定一覧/2019シーズン
Jリーグの無料視聴方法|知っておくと得する4つのこと
「※」は提携サイト『 Sporting News 』の提供記事です