浦和レッズは10日、公式サイトを通じて経営状況について説明し、今年度が厳しい見通しであることを明かした。
「浦和レッズの経営状況について」と題した声明の中で、J1リーグ再開日が決定したものの、感染拡大防止を第一として当面はスタジアムで観戦できない状況からスタートし、その後も入場者数に制限のある試合が続くことをクラブは説明。「日本一のファン・サポーターのみなさまの直接のご声援がピッチに届きづらくなることは残念」だと、無念を伝えた。
さらに、その影響は収益面にも「大きなインパクト」を及ぼすとのこと。入場料に関して、昨年は20億円を超える収入があったが、今シーズンの大幅なダウンは避けられないと想定しているという。
具体的には「年度経営計画の見直しを図った結果、約20億円の減収、10億円前後の赤字に転落する可能性もあり得ると試算」したことを明かしており、今後様々な施策を実行していく必要に迫られていることを訴えた。
そして、経費削減に取り組む中では「役員報酬の一部カット」「クラブスタッフの一時金削減」も含まれることを示したうえで、その声明をもって「この未曽有の事態をみんなで一丸となり乗り越えていきたいという決意表明」としている。
また、「シーズンチケット払い戻しにあたっての寄付受付」「ギフティング」「クラウドファンディング」「ユニフォーム販売の再強化」などを展開していることも紹介し、最後には「『浦和レッズの未来のために』引き続き、ご支援・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます」と協力を呼び掛けた。
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