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浅野拓磨、落選したロシアW杯を語る「皆が思っている以上に悔しかった。あの経験があって良かった」

パルチザンに所属する日本代表FW浅野拓磨が、自身が落選したロシア・ワールドカップ(W杯)について語った。

昨夏にパルチザン入りした浅野は、今季前半戦で公式戦25試合に出場して6得点3アシストを記録。11月から12月までの直近9試合では5ゴール2アシストをマークするなどインパクトを残している。

その浅野はウインターブレーク中のキャンプでカタールのドーハを訪れた際、『Goal』グローバルの取材に応対した。浅野は、2016年にドーハで開催されたAFC U-23選手権、決勝の韓国代表戦において、2点ビハインドの後半から出場すると2ゴールを奪取。3-2の逆転勝利での優勝に大きく貢献した。

久々のドーハ訪問に、浅野は「ここに来たのは当時の大会以来だと思いますが、実はあの大会の場所だと気づいていなかったんです。ホテルの人に写真を一緒に撮ってほしいと頼まれて、それで思い出しました。過去の試合はよく覚えているほうではないんです」と明かした一方、「振り返ると、当時の出来事があったから今の自分がいると思います」とも口に。当時の大会で、南野拓実(リヴァプール)や中島翔哉(ポルト)とチームメイトだった浅野は、二人との思い出について以下のように話した。

「当時、拓実は既に海外でプレーしていたので、あまり一緒にプレーすることはなかったんです。でも、(2016年の)トゥーロン国際大会の時に拓実のプレーから学ぶことがあったことを覚えています。外国人と戦う中で、フィジカルの部分でなかなか勝てないと悩んでいる時、拓実のプレーを見て(学びました)。身体の強さで勝っているわけではないけど、耐える力や粘り強さ。『勝つ』というよりは『負けない』ということを意識したら、ボールを奪われにくくなったことを覚えています。自分より先に海外へ行って、肌で感じたそのプレースタイルというのを僕は見て学ばさせてもらった。まだまだ彼から学ぶものはたくさんありますね」

「翔哉は年代別代表を含め、ずっとと言っていいくらい一緒にやってきた。普段はすごく温厚で、喋ると少年みたいなシャイボーイ。ただ、ピッチに入ると、チームメイトにも相手にも、そしてうまくいかなかった時の自分のプレーにもピリピリしていますね。その時の怒りや表現力が凄いので初めて見た時は圧倒されました。人間力がすごい。でも普段喋るときはすごく優しくてニコニコしている。ピッチ上でのサッカーに対する熱さというのは、僕自身すごく見習うところがあります」

■W杯落選「あの経験があったからこそ…」

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欧州のビッグクラブでプレーする同世代の二人から「すごく良い刺激を受けた」という瞬足アタッカーは、フル代表でも常連に。そして、2017年8月のロシアW杯最終予選、ホームでのオーストラリア代表戦(2-0)、W杯出場を決めた試合で決勝ゴールを奪った。しかし翌年、ロシアW杯に臨む23名のメンバーに浅野の名前はなかった。当時の心境について、浅野は以下のように語っている。

「W杯出場を決める試合でゴールできたのは僕にとってすごく大きなことでした。何より、自信に繋がりましたね。ただその時も、このゴールで自分がW杯に行ける保証になったとは少しも思っていなかったです。むしろ、当時の試合の僕のようにいろんな選手が活躍し、激しい競争になるという危機感がありました。絶対にW杯メンバーに入りたいという気持ちは常にありましたけどね」

「僕はW杯までドイツでプレーしていました。最後の半年間、監督が急に代わるという出来事もあって、まったく試合に出ることができなかった。だから僕自身すごく、『ヤバいな』という危機感はありました。メンバー発表の半年前からの自分の結果や実力を見ても、メンバーに選ばれなかったというのは仕方がなかったと思います。常にその時の良い選手が選ばれるのが日本代表であるべきなので」

23名のメンバーに入れなかった浅野だが、ロシアW杯にはバックアップメンバーとして日本代表に帯同。得るものは大きかったという。

「あそこで学んだものや得たものもたくさんありました。貴重な経験ができたと思っています。それが今の自分にも繋がっていて、その時から始まった(カタール)W杯に向けての良い準備ができていると信じています。あと2年良い準備をして、結果を残して、絶対に次のW杯は行きたい。あの経験があったからこそ、今そう思えています。あの経験があって良かったと思っています」

浅野はメンバー変更が締め切られた後、初戦のコロンビア代表戦での日本の勝利を見届け、帰国の途に。帰国後、「日本代表の試合は全てテレビで見ました」という浅野は、サムライブルーを全力で応援しつつも、その場に自分がいない悔しさを痛感したようだ。

「自分の仲間が戦っているという感覚でした。全試合、全力で、心の底から応援していました。正直、自分が出ていないことの悔しさって、たぶん周りの人が思っている以上に僕の中では大きかった。心のどこかで、活躍しているみんなを見るのが悔しいんですよね。だから決勝トーナメントに進出したことが嬉しいですけど悔しくて。ベスト8まで進んだことは無いので、もしその快挙を達成するというのは、すごい嬉しい反面、すごい悔しいことでした」

「(決勝トーナメント1回戦の)ベルギー戦ではリードしていることが驚きと、僕がそこにいれないという悔しさがあるまま試合を見ていました。ただ、そこから逆転されて敗退して思ったのは、やはり負けたことに対して、ざまあみろという気持ちはこれっぽっちもなかったです。自分も本当に試合に負けたように悔しかったです。負けた後、『僕も一緒に戦わせてもらってたんだな』と思いましたね。悔しがってる選手の姿を見て、夜中、僕もめちゃくちゃ悔しかったのを覚えています」

「だからこそ次のW杯、絶対に僕も出て頑張りたいというのは今も思っています。ロシアW杯でメンバーから外れた時から、僕は次のW杯を視野に入れています。絶対に2022年の(カタール)W杯は出場して活躍して、日本が勝ち上がるように全力で頑張りたい」

母国を背負って大舞台での活躍を見据える浅野。パルチザンで中心選手の地位を確立しつつある男は、今後の日本代表でも成長した姿を見せてくれるはずだ。

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