クリスタル・パレスのウィルフリード・ザハが今夏の退団を希望しており、新天地にアーセナルが浮上したようだ。イギリス『BBC』が報じている。
2015年にマンチェスター・ユナイテッドから正式にクリスタル・パレスの一員となったザハは、以降同クラブで着実に成長。今シーズンに至ってはプレミアリーグでキャリアハイとなる10ゴールを記録する活躍を見せ、現在ではコートジボワール代表のメンバーとしてアフリカ・ネイションズカップに出場する。
この活躍を受け、プレミアリーグのビッグクラブからの注目を集める存在になったザハに対して、残留を望むクリスタル・パレスは移籍金を8000万ポンド（約109億円）に設定。さらに、主力の1人であるアーロン・ワン＝ビサッカのマンチェスター・U行きが濃厚と考えられており、この移籍市場で2人のキープレーヤーを放出することに躊躇いを見せているようだ。
そんな中、クリスタル・パレス退団を希望するとされるザハの獲得に強く関心を寄せるのがアーセナル。しかし、来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を逃した同クラブの補強費用は4500万ポンド（約62億円）と制限されており、コートジボワール代表FWを獲得するためには主力の売却を進める必要がある。
ピエール＝エメリク・オーバメヤンの売却が資金を調達するために最も現実的と考えられているが、今シーズンのプレミアリーグ得点王である同選手がチームを去ればアーセナルにとって大きな痛手になるというジレンマに頭を抱えることになりそうだ。
また、頻繁に退団が報じられているルーカス・トレイラの売却にもアーセナルは否定的。同選手がイングランドで幸せを感じておらず、イタリアへの帰還を望むと同クラブは考えていないようで、最も関心が高いとされるミランへの売却も検討していないと予想されている。そのため、ザハ獲得に向けてクリスタル・パレスが要求する金額を準備できるかは現段階で不明だ。
なお、クリスタル・パレスはザハの移籍金として得た額の25%を前所属先のマンチェスター・Uに支払う必要もあるようだ。
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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です
