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決戦迫る…CL決勝を担当する実況者は何に注目する?「想像するだけでワクワク」

チャンピオンズリーグ(CL)決勝のトッテナムvsリヴァプールの開催が6月1日に迫っている。『Goal』では、今回のCL決勝を独占放送する『DAZN』で、ファイナルの実況を担当する野村明弘氏に試合の見どころを聞いた。

イングランドへの留学経験がある野村氏は、これまでにプレミアリーグを中心に様々なコンペティションを担当。思い入れのあるイングランドの同国対決となる今回の決勝では、どのような点に注目しているのだろうか。

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――トッテナムとリヴァプールという同国対決になりましたね。

野村氏:チェルシー対マンチェスター・ユナイテッド以来のイングランド勢の決勝ということで、とても楽しみです。もちろん、プレミア対決なので一対一のデュエルの部分も激しくなるでしょうね。そして、お互い手の内をわかっているからこそ、試合開始までのマネジメント部分がポイントになると思います。先発の人選がどうなるかなど、興味深いですね。

――決戦の地はスペインのワンダ・メトロポリターノですね。

イングランドのサポーターは非常に熱いです。リヴァプールのサポーターはもちろんですが、スパーズ(トッテナム)のサポーターも、個人的にはロンドンのビッグクラブの中では一番熱いと思っています。彼らにとっては初めてのCL決勝です。おそらく、ワンダ・メトロポリターノではサポーターが二分するでしょう。チケットを持たないサポーターも大挙してマドリードを訪れるでしょうし、サポーターを含めて、雰囲気はCL決勝の中でも素晴らしいものになるのではないかと期待しています。その空気はおそらく、放送上でも伝わると思いますし、実況者としてそのあたりも視聴者の皆さまに感じてもらえるように努めたいですね。

――欧州のクラブや選手にとってチャンピオンズリーグ決勝とはどのようなものでしょうか。

おそらく、誰もが目指す場所なのだと思います。国内リーグを制覇するのは大事ですが、やはり選手にとってこの舞台は特別のようです。CLに出場しないクラブに在籍している選手は口々に、「CLに出場できるチームに行きたい」と言いますからね。特別な大会。無論、決勝ならなおさらプレーしたいはずです。

私は実況を含めて過去に7度、CL決勝を現地で観戦していますが、あのアンセムを聞くだけで鳥肌が立ちます。サポーターとしても「一緒に戦うんだ」という気持ちになりますし、決勝ならビッグイヤーまであと一歩ですからね。弥が上にもモチベーションは高まりますよね。今年の決勝は、もともとインテンシティが高い2チームなので、どうなるか想像するだけでワクワクします。

――その意味では、特に試合の立ち上がりは注目ですね。

まず、試合前から戦いです。どのようなシステム、人選でどう試合に入るのか。今季のプレミアリーグでは、いずれもリヴァプールが2-1で勝利しています。そういう意味では、特にスパーズ側がどう出てくるか。3バックと4バックのオプションがあります。リーグ戦のセカンドマッチは3バックで臨んでいました。準決勝のアヤックス戦でもファーストレグを3バックで入ったものの失敗し、セカンドレグは4バックで臨みました。そして攻撃陣。離脱していたエースのハリー・ケインが復帰するなら、デレ・アリ、ソン・フンミン、エリクセン、そして決勝進出の立役者であるルーカス・モウラの4選手のうち、おそらく誰かがはずれることになります。ルーカス・モウラが外れる可能性が高いですが、そうなれば、ベンチに力強いカードが残ることになりますね。

立ち上がりは、「リヴァプールがボールを保持し、スパーズがカウンターで応戦する」という展開になるのではないでしょうか。リヴァプールはいつも通り、フルスロットルで高いインテンシティとハイプレッシングを前面に出すはずです。スパーズがうまく掻い潜ってカウンターで脅威を与えることができるか。そして、もし流れが悪くてもポチェッティーノ監督は修正能力が抜群なので、そのあたりの動き方も注目したいですね。さらに、それを受けてクロップ監督がどう動くのかも興味深いです。

――もちろん全選手がキーマンになるはずですが、あえて注目選手を挙げることはできますか?

リヴァプールはファビーニョ。シーズン序盤はヘンダーソンがアンカーをしていましたけど、ファビーニョが徐々にフィットしてきて、最終盤では欠かすことができない選手になりました。ヘンダーソンは自ら、監督にひとつ前のポジション(インサイドハーフ)でプレーさせてくれと直訴したと言われていますが、それはファビーニョの台頭があったからこそだと思います。

今シーズンの加入からここまでのファビーニョがクロップへのサッカーにうまく適応したことは、リヴァプールにとって非常に大きいです。危機察知能力、カバーリング、ボール奪取の力が高いだけでなく、展開力も備えています。彼が好調だったシーズン終盤戦のように決勝でもプレーできるかどうか、大きなポイントになるはずです。

一方のスパーズは、同じ見方をすればワニャマとムサ・シッソコです。ワニャマは抜群のフィジカルを活かした重厚感のある守備が最大の特徴です。しかし、ファビーニョとは違って展開力には疑問符が付きます。ボールを散らせるウィンクスがいれば役割分担がはっきりしますが、負傷していた彼は決勝戦に先発できるかどうか微妙です。もし先発できなければ自然に、相棒はムサ・シッソコになるはずです。エリクセンの可能性もありますが、彼を中盤の底で起用すると守備力の低下が否めないので、決勝戦でスタートからそのリスクを負うことは考えづらいです。ワニャマとムサ・シッソコの攻守の切り替えや、ゲームコントロール、配給の精度、前への推進力という部分がスパーズのカギを握っていると思います。

――ズバリ決勝の行方を予想してください。

オッズでは確実にリヴァプールでしょうね。昨シーズンもファイナルを経験し、今シーズンは最終節までプレミアリーグ優勝争いをしていて、経験値という面で一日の長があります。それも、プレミアリーグでは9連勝で食らいつきましたからね。あれはもう、相手のマンチェスター・シティを称えるしかないです。その意味では、やはりリヴァプールが有利だと思います。それでも、スパーズも勢いに乗ったときは手が付けられないような爆発力があります。リヴァプールのミスを含め、何かのキッカケでスパーズが乗ると、本当にわからないですよ。

2019_5_30_firmino(C)Getty Images

――CL決勝を担当する野村さんですが、ご自身の実況のスタイルを今回のファイナルに出場する選手に例えるとしたら、誰でしょうか。

僕なんかでは、この舞台にあがることはできないですが(笑)。「こうなりたい」というのはフィルミーノですね。彼はストライカーですが、周りを活かすことが抜群にうまい選手です。黒子に徹することができる。実況というのは、自分が得点を量産する立場ではありません。あくまで主役はフットボールです。「ここぞ」というところでは行かなくてはならないですが、ガツガツとそこを狙うのではなく、周囲に気を配りながら全体を整理しなければなりません。フィルミーノはハードワークもできます。そういう実況者になりたいですね。

――最後に、CL決勝を待ち望んでいるサッカーファンに向けてメッセージをお願いします。

CL決勝は欧州サッカーのシーズン集大成と言える一戦です。この舞台に立てるというのは、選手の誇りだし、サポーターにとっても誇り。1つの試合として見るのも楽しいですが、せっかくの機会なので試合前の両クラブの歴史を簡単に紐解いてみて、今シーズンのここまでの流れをおさらいしてみたら、より試合が楽しめるかもしれません。そういう意味では、『DAZN』でも試合前のプレビューなど多くのコンテンツがあるので、活用してもらったらより試合が面白くなると思います。スペクタクルな試合になることは確実だと思いますので、一緒に最高峰の決戦を楽しみましょう。

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