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歴代最多優勝のウルグアイはどんなチーム? 大会屈指の2トップを擁する相手に日本代表がなすべき対策

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柴崎岳とコパ・アメリカに出場する代表選手2

■可変システムと強力2トップ

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コパ・アメリカの初戦で、チリに0-4という大差で敗れた日本代表は中2日でウルグアイと対戦する。経験豊富な猛者ぞろいだったチリとまた異なり、ウルグアイは若手、中堅、ベテランがバランスよくミックスしており、就任13年目という代表では現役最長レベルのオスカル・タバレス監督が、伝統的な堅守速攻とモダンなポゼッションをミックスさせた魅力的なチームを作り上げてきている。

昨年10月に対戦した時はフルメンバーだった日本代表は4-3と打ち合いを制したが、ウルグアイも4-3-1-2というシステムをテストしており、ベスト8に終わったロシアW杯後の新しい試みをしている段階だった。

現在は守備時に3ラインの4-4-2、攻撃時はボールを握りながら中盤を可変させていくスタイルが構築されてきており、主力メンバーも右からナンデス、ベシーノ、ベンタンクール、ロデイロという4人が継続的に起用され、連携を高めている。ただ、ベシーノはエクアドル戦での負傷で、残る全試合の欠場を余儀なくされた。日本戦ではトレイラが先発起用される可能性が高い。

ディフェンス力が高く、長短のパスを正確に蹴り分ける長身のベンタンクールと、鋭いプレッシングとテクニカルなボール捌きを併せ持つトレイラの相性は悪くないはずだ。そして、ボールキープ力やスルーパスなどトップ下的な役割も担えるバルベルデが効果的なオプションとして控える。

左右のサイドハーフはナンデスがハードワークとデュエルの強さ、ロデイロがドリブルの打開力とラストパス、シュートの決定力というスペシャリティを持つが、中盤の選手に共通するのが攻撃におけるポゼッション、カウンター、守備におけるハイプレスとブロックを使い分ける戦術をよく理解していることだ。しかも、試合の中で特にベンチからの明確な指示や選手交代が無くても、ピッチ上の選手たちが相手を見ながら可変していけるというのはウルグアイの特徴になりつつある。

そうした中盤も前線と最終ラインに強力なタレントを有していてこそ輝く。2トップはワールドクラスのストライカーとして定評のあるエディソン・カバーニと、”ウルグアイの象徴”とも言えるルイス・スアレスが君臨する。強さ、速さ、巧さの三拍子にウルグアイの選手特有の狡猾さも加えたコンビは時にポゼッションからタイミングよくパスを引き出し、時にカウンターから鋭い仕掛けで相手ゴールに襲いかかる。

特にスアレスは高い位置でボールを奪った直後に動き出し、ファーストコントロールでディフェンスの背後を取って危険なフィニッシュに繋げるプレー、カバーニはシンプルなアーリークロスに飛び込んで合わせる豪快なダイレクトシュートを十八番としており、流れの中でこうした形がハマってしまうと、もはやディフェンスの体を張ったブロックやGKのビッグセーブに全てを託すしか無くなる。

■日本がなすべき対策は

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強力な2トップに冨安健洋や植田直通ができるだけ自由を与えないことも大事だが、100%彼らから自由を奪うことはおそらく不可能であり、前から連動しながらサイドのナンデスとロデイロ、中央のトレイラやベンタンクールからのボールの供給を斷っていく必要がある。ただし、ポゼッション時は左サイドバックのサラッチ(ラクサール)がかなり高い位置を取り、対人戦に強い右サイドバックのカセレスが中に絞って”擬似3バック”を形成するケースもあるので、あまりボールを持つ時間を長くさせたくない。

また昨年の日本戦の当時はポゼッションからの崩しにこだわる傾向があり、ある意味で日本としてはやりさすさもあったかもしれない。しかし、コパ・アメリカの本番仕様となった現在はボールを握ろうとしながら、セカンドボールや高い位置のボール奪取からカウンターで仕留めにかかってくるので、良い意味で型にはまっていない。それでいて最終ラインの中央には百戦錬磨のディエゴ・ゴディンとデュエルに滅法強いホセ・ヒメネス、さらに安定感抜群の守護神ムスレラが構えているのだから付け入る隙を見出しにくい。

中2日の日本に対して中3日で第二戦を迎えるウルグアイ。チリ戦でコパ・アメリカの”耐性”を高めた日本がパフォーマンスを上げても、チャンスは作られるだろうし、逆にそう多くのチャンスは無いだろう。できる限り強度を上げて対抗していくのは確かだが、粘り強く戦いながら1試合に2回、3回来るか来ないかという好機を逃さないこと。勝ち点3、悪くても勝ち点1を持ってエクアドルとの第3戦に臨めるかはそこにかかっている。

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柴崎岳とコパ・アメリカに出場する代表選手2

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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です

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