「人類よ、立ち向かうな」、とはある新作映画のキャッチコピーだ。
最強、最恐、最凶――。対峙した瞬間、圧倒的な力の差に恐れおののく、はたまた風貌やオーラに尻尾を巻いて逃げ出したくなる。サッカー界の中にもこんな言葉に合致する“モンスター”級のプレーヤーが数多存在する。
今回はサッカー界きっての怪物プレーヤーを5名ほど厳選し、彼らの“最強、最恐、最凶”エピソードとともに5段階評価でご紹介。なお、各項目の定義は以下の通りとさせていただく。
最強:サッカー選手としての能力
最恐:外見や容姿、醸し出されるオーラの恐さ
最凶:行動や振る舞いの凶暴さ
●ルイス・スアレス(FCバルセロナ/ウルグアイ代表)

最強:☆☆☆☆
最恐:☆☆☆
最凶:☆☆☆☆
得点能力に優れた南米屈指のストライカー。とにかく得点パターンが多彩でリーガ・エスパニョーラ、プレミアリーグ、エールディヴィジの3つのリーグで得点王を獲得している。
一方で、言葉の意味こそ異なるが「口は災いの元」を体言する粗暴な一面も。人種差別発言や故意のハンドで物議を醸したのはまだまだ序の口。2014年のブラジル・ワールドカップで、相手選手に噛み付き行為を働いたのは記憶に新しいところだ。しかも、この以前にも同様の行為を働いた経験を持つ。ヒートアップすると本能的に噛み付いてしまう、まさに“モンスター”である。
●ズラタン・イブラヒモビッチ(マンチェスターユナイテッド/元スウェーデン代表)

最強:☆☆☆☆
最恐:☆☆☆☆
最凶:☆☆☆
所属した全てのクラブを優勝に導く“優勝請負人”。190cmを超す長身で見た目も恐ければ、幼少期に習ったテコンドーのスキルを活かしたアクロバティックなプレーはピッチ上では恐い能力だ。
ピッチ外では竹を割ったような性格で思ったことをストレートに表現し、監督や同僚との衝突は日常茶飯事。所属したクラブの内部事情やロッカールームの話を自伝で暴露したり、大口を叩いたりするなど、とにかく“オレ様”ぶりが際立つ。
●C・ロナウド(レアル・マドリー/ポルトガル代表)

最強:☆☆☆☆☆
最恐:☆☆☆
最凶:☆☆
名実ともに世界ナンバーワンプレーヤーの一人。バロンドール受賞4回、UEFAチャンピオンズリーグ優勝3回などなど、列挙していけばキリがないほど多くの栄誉を手にしてきた。とにかく練習の虫で1日の腹筋の回数がメディアで話題になるほどストイック。その日々のトレーニングで磨き上げられた高い能力は超人的で、対峙するDFも成すすべなしといったところ。
現在は年を重ねて落ち着いたものの、頭に血の上りやすい性格で過去には相手選手への暴力行為で退場処分を受けた経験も持つ。
●ジョーイ・バートン(バーンリー/元イングランド代表)
最強:☆☆最恐:☆
最凶:☆☆☆☆☆
常人には理解しかねるほどの凶悪ぶり。その悪行の数々は枚挙にいとまがないほどだ。切符を買わずに電車に乗る、相手チームのサポーターに向けてお尻を出すなどはかわいいもの。
チームメイトに暴行し、けがを負わせて執行猶予4カ月と地域奉仕活動200時間に罰金の罪に。また、街で口論となった少年の歯などを折り、禁固6カ月、74日間の服役した経験も。だが、これだけ多くの悪行を働いてもいまだ現役でいられるのは、そのサッカー選手としての能力の高さゆえ。
●アデバヨ・アキンフェンワ(ウィコム・ワンダラーズFC※英4部/イングランド)
最強:☆最恐:☆☆☆☆☆
最凶:☆
異名は“ビースト”、とにかくデカい! 所属クラブの公式サイト上では身長180cm、体重85.5kgと発表されているが、その数字を疑いたくなるほどとにかくデカい。
大きく前に張り出した大胸筋、丸太のような上腕二頭筋、一般的な女性のウエストサイズを上回るほどの大腿筋で、風貌はまるでアメフト選手。このビーストと並んだサッカー選手が小さく見えるほどの異次元のサイズ感だ。
ピッチではフィジカルを活かしたポストプレーを得意とするのはもちろん、見た目とは裏腹にディフェンスラインの裏に抜け出すプレーなどもこなす器用なストライカーだ。
ここで取り上げたモンスター級のサッカー選手たち。ピッチ内外での最凶にフォーカスした選手の中にも、慈善活動に勤しんだり、子どもに自身のサイン入りユニフォームをプレゼントするなど心温まるエピソードも少なくない。優しさと何かに打ち込める真っ直ぐな性格。その上で“最強、最恐、最凶”であるからこそ魅力的で、人々から愛され、注目も集めるのだろう。
そんな優しさと凶暴さが同居し、モンスター“級”ではなく、まさしく“モンスター”が髑髏島(ドクロトウ)で大暴れする暴走アドベンチャー・アトラクション超大作『キングコング:髑髏島の巨神』は3月25日(土)公開!
