大宮アルディージャやコンサドーレ札幌(現北海道コンサドーレ札幌)、アルビレックス新潟などでプレーしたMFディビッドソン純マーカスが、2017シーズンをもって現役引退することを『Goal』に独占で明かしてくれた。今シーズンはUSL(アメリカプロリーグ)のシャーロット・インディペンデンスに所属していた。
「このたび、現役引退することを決意しました。個人的には選手生活を終えることに特別な意識を持っていなかったのですが、改めて振り返ってみると、本当に幸せな日々を過ごしていたのだと気づかされる次第です。中でもJリーグでプレーしていた時期は、本当に価値の高い時間だったと感じています。自分が所属したかどうかにかかわらず、たくさんのクラブ関係者の方にお世話になりましたし、いつも変わらず熱心な声援を送ってくれたファン、サポーターの皆さんには、本当に一人ひとりの目を見て感謝の気持ちを述べたいくらいの気持ちです。本当にありがとうございました」
アメリカ人の父と日本人の母を持つディビッドソンはFC東京の前身である東京ガスサッカー部のジュニアユースで育ち、高校時代は父の故郷であるアメリカでプレー。当時の指導者が後に清水エスパルスで指揮を執ったアフシン・ゴトビ監督(現石家荘永昌/中国2部)で、同監督の紹介で高校卒業時に大宮へ加入した。その後、新潟、ヴィッセル神戸、札幌に所属した後にUSSF(アメリカ独立リーグ)のカロライナ・レイルホークスに移籍し、翌年は再び日本の地を踏み、徳島ヴィルティスでプレーした。
その後はMLSのバンクーバー・ホワイトキャップス、タイリーグのサイアム・ネイビーなどで活躍し、2016年からの2シーズンをシャーロット・インディペンデンスでプレーしてキャリアを締めくくった。
セカンドキャリアについては未定で、指導者ライセンスを取得しながら様々な道を検討していくとのこと。ディビッドソンは新たな一歩を踏み出すにあたって「これからの自分の人生がどうなっていくのか、とにかくワクワクしています。どんな明日が待っているのか、現役を退いてもなお、毎日を楽しみながら過ごしています」と引退決意後の心境を口にしながら、改めて周囲への感謝の気持ちを紡いだ。
「Jリーグにかかわるすべての人々に感謝しています。言うまでもなく、僕一人の力では何もできなかったと感じますし、周りのすべての方々が最高のキャリアに導いてくれたと思っています。そして大きなケガをすることなくキャリアを過ごせたことについては、各所属クラブのメディカルスタッフにすごく感謝していますし、そうした身体を作ってくれた最愛の両親にもこの場を借りてお礼の言葉を伝えさせていただきたく思います」
