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日本と韓国が世界8強を懸けて激突!中5日の日本は韓国の体力を削れるか? 【U-20W杯】

決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)は日韓戦となった。U-20ワールドカップでの前回対戦は2003年。同じくラウンド16で対戦し、延長の末に2-1と日本が勝利を収めている。日本時間本日深夜(24:30)キックオフする日韓戦。同大会を現地取材するサッカーライター・川端暁彦氏は、試合のポイントをこう見る。

■満身創痍のなかで得た「中5日」

 1勝2分の無敗でグループステージを抜け出したU-20日本代表の次なる舞台は日韓戦となったラウンド16。決戦に向けて自然と士気も高まるシチュエーションだが、影山雅永監督はグループステージ第3戦から「中5日」あったインターバルを利用し、まずはチームのリフレッシュを徹底的に図っていた。

 というのも、中2日での3連戦をこなす中でFW田川亨介(FC東京)とMF斉藤光毅(横浜FC)が負傷離脱となっただけでなく、第3戦ではFW宮代大聖(川崎フロンターレ)、MF藤本寛也(東京ヴェルディ)、郷家友太(ヴィッセル神戸)の3人はウォーミングアップもしない状態で、第3戦終了後のトレーニングではDF鈴木冬一(湘南ベルマーレ)と三國ケネディエブス(アビスパ福岡)も違和感を訴えて別メニュー調整となっていた。激闘の連続で、まさに満身創痍。弱音を吐くタイプではないDF小林友希も(ヴィッセル神戸)も「正直、疲れはありました」と吐露するほどだった。

 スタッフからも疲労感が見え隠れしていただけに、「ここで5日空くのは大きかった」(影山雅永監督)。第3戦翌日の5月30日はほとんどの選手がホテルでの軽い調整に努め、移動日となった5月31日はグラウンドに出てのトレーニングは一切せず休養にあてた。またチーム全員でポーランド入りしてから初めての外食に繰り出して精神的にもリフレッシュ。前述の小林も「自分は100%まで戻せたと思う」と回復に手応えを見せていた。

 3日の練習では三國こそまだ別メニューだったが、戦列を離れていた選手たちは軒並み戻ってこられたようで、90分ゲームで戦えるかはともかくとして、戦力的にはある程度まで戻ってこられたのは間違いない。郷家は「合流する前よりも状態はいい」と豪語するほどで、試合に飢えている宮代、藤本、郷家の「復帰組」はモチベーションの部分でも期待できるだろう。

■日本の若者たちに特別な気持ちはないが…

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▲韓国はGS最終戦でアルゼンチンを破っている(C)六川則夫

 そして満を持して迎える、日韓戦となる。

 もっとも、現代の若者たちに「韓国戦」に対して特別な気持ちがあるかというと、そこまでではないというのが正直なところだろう。話を聞いていても、過去に対戦したことを忘れていたり、「あれ? その試合、勝ちましたっけ?」なんて会話になることも。この年代はU-19以下の年代の公式戦で激突した経験もないため、因縁が薄い影響もあるのだろう。

 もちろん、これは日韓戦特有の緊張感がないということではない。記者会見では韓国メディアから韓国の監督、選手に「韓日戦で負けた場合の打撃は大きいが?」といった質問が飛び、MFチョン・ヨンウク(FCソウル)は「プレッシャーはもちろんある」と率直に語っていた。チョン・ジョンヨン監督は「日本は対戦相手のそれ以上でもそれ以下でもないですから、プレッシャーよりも試合にフォーカスしていきたい」と強調していたが、その様子は逆に「日本戦」での重圧の大きさを感じさせるものだった。韓国の選手たちはやはり、「日韓戦」のテンションでぶつかってくるはずだ。

 当然、気持ちと気持ちの真っ向勝負になる展開もあり得るが、日本としてはまず相手とは少し違う土俵に上がりたい。「自分たちのテンポでボールを回したい」とMF伊藤洋輝(名古屋グランパス)が語ったように、ボールを動かしながら相手を動かし、主導権を握る展開に持ち込みたい。韓国が中3日なのに対し、日本は中5日という状況もあり、体力面ではアドバンテージがあるはず。ルブリンは「他の会場よりも暑い」(伊藤)こともあるので、相手を走らせて体力を削っていく流れにできれば日本のペースと言える。

 ただ、グループステージの戦いを通じて不用意なボールロストからカウンターを受けるシーンが目に付いたのは一発勝負となるノックアウトステージではあらためて気を付けたい部分だ。このあたりは「ゲームを支配しているときでも40分過ぎから無理に突っ込み過ぎてカウンターを受けてしまったり、失点はしなかったけれど、何回か(カウンターを)食らってしまっていた」と伊藤が振り返ったとおり。特に前後半の入りと終わりの部分は、あらためてリスク管理を徹底しておく必要がある。

■対戦相手によって戦い方を変える韓国

 今回の韓国は対戦相手に合わせてフォーメーションや戦い方を変えるチームなので読めない部分も多いが、そういう意味でもグループステージの3試合でタイプの異なるチームと戦ってきた経験は生きるはず。メキシコ戦ではスカウティングを外されて序盤に混乱するという苦い思いもしているので、それも活かせるはずだ。

 韓国は10番を背負うA代表のイ・ガンイン(バレンシア/スペイン)が頭一つ抜けたレベルにあり、彼の左足をどう抑えるかは重要なカギになる。ただ、この点もメキシコA代表のレフティ、MFディエゴ・ライネス(ベティス/スペイン)をグループステージで封殺した経験を活かせるだろう。対面する機会も増えそうなDF菅原由勢(名古屋グランパス)が「有名な選手ほど燃えるし、楽しい」と不敵に笑っていたように、今さらビビることもない。

 大会直前に選手を抜かれて不安要素が先行していたチームだが、試合を重ねるごとに戦術的にも整理されて、選手個々も自信を深めてきた。「(韓国と比べて)どこも負けているところはないと思いますし、その自信が僕たちにはある。自信がある理由は、僕たちには積み重ねてきたものがあるから」と菅原は胸を張る。

 6月4日、ポーランドの歴史ある都市ルブリンを舞台に、日本と韓国が世界8強を懸けて激突する。齊藤未月主将(湘南ベルマーレ)は「一つのエンターテインメントになるんじゃないかなと思います」と語ったように、熱く激しく勇ましい戦いになることは確実。「世界のどのチームよりも走って、どのチームよりも素早く切り替えて、どのチームよりもコミュニケーションを取る」(伊藤)ことをモットーとしてきたチームにとって、その真価を問われる戦いになる。

【U-20W杯結果・日程(日本時間)】

グループステージ第1節:5月23日(木)27時30分 日本1-1エクアドル
グループステージ第2節:5月26日(日)22時30分 メキシコ0-3日本
グループステージ第3節:5月29日(水)25時 イタリア0-0日本
ラウンド16:6月4日(火)24時30分(5日午前0時30分)日本 vs 韓国

取材・文=川端暁彦

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