アルビレックス新潟は17日、吉永一明監督(51)が契約が満了となる今シーズン限りで退任し、2020シーズンからの後任にアルベルト・プッチ・オルトネダ氏(51)を招くことを発表した。
今シーズンの新潟は、明治安田生命J2リーグ第41節を終えた時点で16勝11分け14敗の11位。今年4月から新潟の監督に就任した吉永監督だったが、6位・ヴァンフォーレ甲府との勝ち点差は「9」に開いており、J1参入プレーオフ圏浮上の望みは断たれている。
吉永監督は退任に際して「アルビレックス新潟を支えて下さっているすべての皆様へ。まずは、ホーム・アウェイに関わらず、いつも素晴らしいサポートをしていただいたことに感謝します」とコメントし、「今シーズンJ1昇格という目標を達成出来なかったことをお詫びしたいと思います。すべての責任は私にあります」と謝罪。続けて、以下のようにクラブ公式サイトを通じて伝えている。
「この悔しさを忘れずに、選手たちは来シーズンこそJ1昇格という目標を達成してくれると信じています。これからもアルビレックス新潟のサポートをよろしくお願いします。また、今シーズンも残り1試合、ホームでJ2リーグ最終戦があります。ぜひ、最後まで未来に向けて戦う選手たちの後押しを、よろしくお願いします」
新たに2020シーズンから指揮官に就任するオルトネダ氏は、2018年から2019年にかけてニューヨーク・シティFCのヘッドコーチを務めていた。そして、2003年から2014年の期間はバルセロナでスカウト、アカデミーコーチ、アカデミーダイレクターとして名門の育成部門を支えた。オルトネダ氏は、以下のように喜びを表現している。
「アルビレックス新潟ファミリーの一員になれたことをとても嬉しく思います。私の35年間のサッカーキャリアで培ったものをもって、クラブに貢献したいと思いますし、情熱と尊敬の心を持って、最高のサッカーをすることをお約束します」
「私も私の家族も、とても素晴らしく、熱いサポーターのいる新潟で生活できることを心待ちにしています。私を信頼し、このような機会を与えてくださったアルビレックス新潟に感謝しています。アルビレックス新潟ファミリーのみなさんまた、近いうちにお会いしましょう!」
また、神田勝夫強化部長は今回の人事について「『今の方向性をさらに進化させて、魅力的で勝利もつかむサッカー』、『若手選手が次々とトップチームで活躍できる環境を創る』というプロジェクトに主眼を置き、前者については、ゆるぎない哲学を持ち、選手それぞれの特性を十分に融合できること、また、日本サッカー界へのリスペクトを持っていること、後者については、その実績を持っていることを条件とし、それを実現できるアルベルト監督に、トップチームの指揮を任せる決断をいたしました」と説明。
さらに、「アルベルト監督は、FCバルセロナで育成部門のトップとして長年在籍し、クラブの根幹を築き上げた人物のひとりであり、選手個々の能力を見極める力に長け、その分析力をピッチで体現できる監督です。サッカーに情熱を注ぎ込んでいるアルベルト監督は、新潟が目指そうとしている前述の2点に共鳴され、新潟での戦いを約束すると同時に、すでにアルビレックス新潟の選手とJ2リーグの特徴を把握しています」と期待を寄せた。
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「※」は提携サイト『 Sporting News 』の提供記事です

