フェルナンド・イエロ氏が、昨年のロシア・ワールドカップ(W杯)での“緊急登板”を回想している。スペイン『マルカ』が伝えた。
スペイン代表は、昨年夏に行われたロシアW杯で王座奪還を目指したが、決勝トーナメント1回戦の開催国ロシア代表戦でPK戦の末に敗北。開幕2日前には、レアル・マドリー指揮官就任が発表されたフレン・ロペテギ元監督が上層部の不興を買って解任され、スポーツ・ディレクターを務めていたフェルナンド・イエロ氏が急遽招へいされるという騒動があったが、喧噪も静まらない中でロシアの地を去ることとなった。
大会終了後、スペインサッカー連盟はイエロ氏が指揮官のポストから外れることを発表。イエロ体制はわずか25日間で終えんとなり、同時にそれまで務めていたスポーツ・ディレクターの職も辞することもアナウンスされた。
ロシアW杯当時を回想するイエロ氏は、母国代表への愛情があったからこそ火中の栗を拾いに行ったと語っている。
「選手としては13年間、スポーツディレクターとしては4年間スペイン代表にいた。ナショナルチームのシャツを着ることをいつも誇りに思っている」
「関係者としての責任があり、(ロシアW杯前の監督就任オファーは)断ることができなかった。フットボールにおいて、良い決断もあれば悪い決断もある。そして、私はあれがあの瞬間のベストだったと割り切っているよ」
また、イエロ氏は就任時点で大会中限定の任期だと察していたとのこと。それでも、代表への「誠実さと忠誠心」が決断を後押ししたようだ。
「契約はカタールでの2022年ワールドカップまでだった。だが、監督になるというオファーを受け入れる時には(ロシアW杯後に)続けられないこと、終わりだということが分かっていた。(スペイン代表への)誠実さと忠誠心があるからああしたんだ。そうしなければならなかったし、結果も分かっていた」
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「※」は提携サイト『 Sporting News』の記事です

