セリエAの全20クラブが投票により、2019-20シーズン再開の方針で一致したようだ。
新型コロナウイルスの影響をヨーロッパで最も受けた国の1つであるイタリアで、セリエAは3月9日に5大リーグの中で最初にリーグ戦の中断を発表。先行きは依然として不透明だが、5月上旬から個人練習が許可され、中旬からグループ練習の再開を目指すなど徐々にリーグ戦再開への望みが出てきた。
再開に向けてポジティブな要素がある一方で、マッシモ・チェリーノ会長が再開を断固として拒否するブレシアなど複数のクラブが反対の立場を取ると報じられている。しかし1日、セリエAに所属する全クラブが再開を目指すことで合意した。
セリエAのパオロ・ダル・ピーノ会長は「もちろん、私たちはフットボールをプレーしたい。可能ならばみんなが常に継続することを望んでいる。これまで通り、政府のアドバイスに厳格に従う。政府も我々の考えを理解しているはずだ」とコメントした。
イタリアやイングランドでリーグ戦再開に向けて動きを見せる中、フランスやオランダは政府の決定を受け、今シーズンの打ち切りを発表。しかし、イタリアサッカー連盟(FIGC)のガブリエレ・グラヴィーナ会長は「打ち切りはイタリアフットボールの死」と早期にシーズンを終える考えがないことを強調した。
「私は全員の利益を守っている。だから、全面的な中止には応じない。全面的に中止されれば7億から8億ユーロを失う。スタンド閉鎖なら3億ユーロ、ファンありきで再開できれば損失は1億から1億5000万ユーロだ」
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