悲しき誕生日?イングランド代表から外れたセオ・ウォルコットは立ち直れるのか/コラム

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Getty Images
ウォルコットは今回イングランド代表に選ばれた他のどの選手よりも調子がよかったはずだ。それにも関わらず、なぜサウスゲイト代表監督は彼を代表に選ばなかったのか。

先日、28歳の誕生日を迎えたセオ・ウォルコット。しかし、彼の誕生日は“ハッピー”バースデーにならなかった。

同じ日、ガレス・サウスゲイト監督が2018年ワールドカップの欧州予選に向けた招集メンバーを発表した。だが、そこにウォルコットの名前はなかった。ウォルコットはアーセナルで今シーズンすでに8得点を決めていて、アレクシス・サンチェスらとともにアーセン・ヴェンゲルの選ぶ先発メンバーに定着している。彼自身も密かに今回も代表に選ばれる自信を持っていたことだろう。

しかし、結果は彼の期待を裏切った。ワールドカップ予選のメンバーから漏れたのだ。イングランド代表の中心選手であるという自負も削がれ、失望していることは間違いないだろう。

サウスゲイト監督曰く「苦渋の決断」だったようだ。「他の何人かを見てみたかった」と述べ、サウサンプトンのFWネイサン・レドモンドやマンチェスター・ユナイテッドのマーカス・ラッシュフォードを選んでいる。

「ウォルコットは選ばれてしかるべきではあった。彼はクラブで多くのゴールを決めているし、イングランド代表での経験も豊富だ」

サウスゲイト監督は、そう認めた上でこう続けた。

「でも最近の試合ではあまり調子が良さそうには見えなかったんだ。だから今回は他の選手を試すいい機会だった。ただそれだけだ。難しい決断だったし、彼にはあまり失望して欲しくないよ。彼は今でももちろん我々の構想に入っているしね。クラブで良いプレーを続ければ、今後も代表へ招集するつもりだ。マイケル・アントニオやアレックス・オクスレイド=チェンバレンが今回そうであったようにね」


Walcott stats

ウォルコットが代表から外れたのは今回が初めてのことではない。2015年にはふくらはぎの怪我からの回復に苦しみ、ロイ・ホジソン率いるユーロ2016の代表メンバーの座も逃していた。確かに当時、ウォルコットはシーズン28試合に出場してたった5ゴールしか挙げられなかった。ユーロのメンバーから漏れたことは妥当なところだっただろう。だが今回はアーセナルのダイナミックな攻撃陣において安定したパフォーマンスを見せていた最中である。その時とは全く話が違う。

かといって、サウスゲイト監督の選出メンバーすべてにケチをつけるつもりはない。例えばジャーメイン・デフォーはプレミアリーグで最下位に位置するサンダーランドで14ゴールを挙げており、選出されたことには何の疑問もない。しかし一方でまだ成長過程にあり、U-21代表でプレーしていたほうがよかったかもしれないラッシュフォードのような若手選手の選出には疑問符がつく。特にネイサン・レドモンドに関して言えば、テクニック面での質は代表入りに値するものであるが、彼が果たして今シーズンのウォルコットと同等のパフォーマンスを見せてきたかというと、それもまた議論の対象にせざるを得ない。

ウェイン・ルーニー、ハリー・ケインにダニエル・スタリッジという選手達がケガのため選外となっていたからこそ、ウォルコットにとってはアーセナルのチームメートであるアレックス・オクスレイド=チェンバレンとイングランド代表で息のあったプレーを見せるにはこの上ない機会であった。アレックス・オクスレイド=チェンバレンにとっては、前回の代表招集から漏れたこともあり代表への復帰を強く望んでいた。まさに彼らのチームワークを見せつける絶好の機会であったのだ。

ウォルコットは今回はサウスゲイトのお眼鏡に叶うことができなかった。しかし、ワールドカップの本大会は来年だ。2018年のワールドカップでのメンバー入りには自信を持っていることだろう。

先日の発表はウォルコットの誕生日のお祝いに水を差す出来事であったかもしれない。しかし、彼はこれまでも多くの失望から這い上がってきた選手である。今回のことも同じように克服することは明らかであろう。それよりもまずはイングランドが予選を順当に勝ち上がることが大切だ。

■イングランド代表メンバー

GK:フレイザー・フォスター(サウサンプトン)、ジョー・ハート(トリノ)、トム・ヒートン(バーンリー)

DF:ライアン・バートランド(サウサンプトン)、ガリー・ケイヒル(チェルシー)、ナサニエル・クライン(リヴァプール)、フィル・ジョーンズ(マンチェスター・U)、マイケル・キーン(バーンリー)、ルーク・ショー(マンチェスター・U)、クリス・スモーリング(マンチェスター・U)、ジョン・ストーンズ(マンチェスター・C)、カイル・ウォーカー(トッテナム)

MF: デレ・アリ(トッテナム)、マイケル・アントニオ(ウェスト・ハム)、ロス・バークリー(エヴァートン)、エリック・ダイアー(トッテナム)、アダム・ララーナ(リヴァプール)、ジェシー・リンガード(マンチェスター・U)、ジェイク・リバモア(ウェスト・ブロムウィッチ)、アレックス・オクスレイド-チェンバレン(アーセナル)、ネイサン・レドモンド(サウサンプトン)、ラヒーム・スターリング(マンチェスター・C)、ジェームス・ワード=プラウズ(サウサンプトン)

FW: ジャーメイン・デフォー(サンダーランド)、マーカス・ラシュフォード(マンチェスター・U)、ジェイミー・バーディー(レスター)

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