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■電光石火の先制攻撃
6月1日、欧州フットボールの2018-19シーズンを締めくくる一戦。マドリードのワンダ・メトロポリターノで行われたチャンピオンズリーグ(CL)決勝は、リヴァプールがトッテナムを2-0で下し、2004-05シーズン以来14季ぶり、通算6度目の欧州王座に輝いた。
キックオフの笛からわずか24秒。まさに電光石火の先制ゴールだった。ピンボールのようにボールが空中を行き来するなか、中盤センターからジョーダン・ヘンダーソンが出したロビングパスにサディオ・マネが抜け出した。ボックス内でキープしたマネが右足でクロスを入れると、これがムサ・シソコの腕に当たる。判定はハンドで、ダミル・スコミナ主審は迷わずPKスポットを指差した。蹴るのはモハメド・サラー。昨季の決勝では負傷交代で涙を流したエースが豪快にこれを沈め、開始1分48秒で、リヴァプールがいきなり先制する。
なおもリヴァプールの勢いは止まらない。マネ、サラー、ロベルト・フィルミーノの3トップが激しく前からプレッシングをかけ、中盤のジョルジニオ・ワイナルドゥム、ジョーダン・ヘンダーソン、ファビーニョ、両サイドバックのアンドリュー・ロバートソン、トレント・アレクサンダー=アーノルドもこれに呼応して激しくボールにアタック。いつものように、いや、いつも以上に、ハードなプレスによるボール奪取を狙っていく。17分には、中盤でのボール奪取からアレクサンダー=アーノルドが右足で際どいシュート。その後もサラーがフィルミーノとの連携からシュートに持ち込むシーンや、惜しくも繋がらなかったがロバートソンが左から鋭いクロスを入れた場面もあり、トッテナムのゴールを脅かしていく。
■焦らないスパーズ
Getty Images一方で、出鼻をくじかれたトッテナムは、これで準々決勝マンチェスター・シティ戦のセカンドレグから3戦連続で試合序盤に失点し、先手を取られることになった。ただ、そこから追いつき、追い越してきた自負があるのか、さほど慌てた様子は見られない。
4-2-3-1のシステムで、前線にはハリー・ケイン、中盤にはハリー・ウィンクスとイングランド代表「2人のハリー」が先発復帰したチームは、特にウィンクスが復帰したことで丁寧に後ろからボールをビルドアップしていこうという意図が見て取れた。
2センターバックとウィンクスでボールを動かしつつ、中央寄りに位置するクリティアン・エリクセンやデレ・アリにボールを収めたいが、この中央エリアはリヴァプール守備陣がガッチリ固めており、なかなかくさびは打てない。よって、スパーズはマネとサラーのさらに外、キーラン・トリッピアー、ダニー・ローズの両サイドバックが開いた位置を経由する方法や、CBからのフィードを直接届けてソン・フンミンを走らせる方法で打開を試みる。リヴァプールの激しいプレスをかいくぐりながら、自陣でボールを奪われることなく懸命にボールを前へと運ぶやり方は、ある程度うまくいっていたように思えた。
ただ、肝心のシュートまで持っていけない。頼みのエース、ケインがフィルジル・ファン・ダイクに潰されたスパーズは、前半のシュートはわずか2本(ケインは0本)で、枠内には1本も飛ばせなかった。逆に38分には敵陣ゴール前で奪われてカウンターを食らい、ロバートソンに強烈な枠内シュートを見舞われる。ボールを保持するのはスパーズだが、リヴァプールはカウンターの脅威をちらつかせながらこれを牽制する一進一退の攻防で、前半の45分間が終わった。よりシュートを撃っていたのはリヴァプール(8本、うち枠内3本)の方だったが、組み立ての質が高いトッテナムにもまだワンチャンスはある。そう思わせる前半だった。
■猛攻を跳ね返すレッズ守備陣
Getty Images後半もボールをキープするトッテナム、カウンターを狙うリヴァプールの構図で試合は展開する。トッテナムはより“内”を強化する形で、アリ、エリクセン、ソン・フンミンが前半にも増して中央寄りでプレーし、リヴァプールのアンカーであるファビーニョの脇スペースを使おうとし、トリッピアーとローズの両翼もより前に出る姿勢を強めて、チャンスを伺う。だが、やはり最後のところでどうしても、今季プレミアリーグ最少失点のリヴァプール守備陣を打ち崩せない。シュートやクロスはことごとくファン・ダイクを中心とした最終ラインにブロックされ、決定機を作るまでには至らない時間が続いた。
そんな膠着状態の中、先に動いたのはユルゲン・クロップの方だった。58分にフィルミーノに代えてディヴォック・オリギを、62分にワイナルドゥムに代えてジェイムズ・ミルナーを投入し、プレッシング部隊をフレッシュに。この効果はすぐに出て、リヴァプールの攻撃の鋭さが増し、68分にはマネ、サラーとの崩しからそのミルナーが左足で惜しいシュートを放つ。
対するマウリシオ・ポチェッティーノが動いたのは、66分だった。ウィンクスに代えて準決勝の英雄ルーカス・モウラを投入。そのポチェッティーノの采配を見て、クロップはシステムを4-3-3から4-4-1-1に変更。ミルナーを右に出し、オリギとサラーを前に残す形で「4-4」のブロックをしっかり作って守り勝つ方針を打ち出した。
ここから試合はよりオープンなものになり、トッテナムはリヴァプールの「4-4」の間のスペースにうまくソン・フンミンが顔を出してボールを受けるシーンが何度かあった。だが、突破はファン・ダイクに、シュートはアリソンにことごとく阻まれ、ゴールが遠い。そして82分には、アリに代えてフェルナンド・ジョレンテを投入し、スパーズはさらに切り札を出す。前に4枚のアタッカーを並べ、両サイドからのクロス攻勢で、トッテナムは懸命に攻めた。しかし、赤い壁はなかなかどうして破れず、エリクセンのFKもアリソンに止められ、CKからソン・フンミンが放ったシュートも枠を捉えられず、時間だけが過ぎていった。
■またも伏兵が試合を決める
Getty Imagesそして、87分。勝負の行方を決定づけるゴールが生まれた。アリソンのスローから攻撃をスタートさせたリヴァプールは、ロバートソンが左から鋭いアーリークロス。これはローズがクリアしたが、それで得たCKの場面だった。ミルナーのキックからゴール前で混戦が生まれる。こぼれ球を拾ったオリギが、左足を振り抜く。準決勝バルサ戦でヒーローになった男が、決勝でも交代出場から値千金の追加点。後半だけで14本のシュートを撃たれるなど押され気味で、かたや自分たちは枠内シュートがなかったリヴァプールだったが、土壇場でスーパーサブが大きな仕事をした。これで勝負あり。不屈の闘志を見せてきたトッテナムも、さすがに残り5分を切ってから2点差を追いつく力は残っていなかった。
5分ほどのアディショナルタイムが終わって、試合終了のホイッスルが鳴った。リヴァプールのベンチからは控え選手とスタッフが一斉に飛び出し、熱い抱擁を交わしていく。敵将ポチェッティーノと握手を交わしたのち、クロップ監督もその輪の中に加わった。ゴール裏のコップたちの下へ走り寄り、高々とジャンプしてガッツポーズを決める選手たち。マドリードの夜空には『You'll Never Walk Alone』の大合唱が響き渡った。
1年前にキエフの地でレアル・マドリーに敗れた雪辱を、最高のパフォーマンスを見せながらあと一歩でマンチェスター・シティに届かなかったプレミアリーグでの悔しさを、リヴァプールはマドリードの地で見事に晴らした。彼らが見せた「Never Give Up」の精神と、最後まで走り続け、戦い続ける姿勢は、まさに欧州王者にふさわしいものだった。
文=寺沢薫
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