■ロティーナ戦術の浸透は進んでいるが…
昨季まで東京ヴェルディを率いていたミゲル・アンヘル・ロティーナ監督が就任し、新たな一歩を踏み出したセレッソ大阪。2月22日の明治安田生命J1開幕戦・ヴィッセル神戸戦で1-0の勝利を収め、幸先のいい滑り出しを見せたかと思われた。
しかし、続く第2節・名古屋グランパス戦を0-2で落とすと、JリーグYBCルヴァンカップを含めて公式戦4戦未勝利。直近のリーグ戦である17日の第4節・浦和レッズ戦では、昨季までのエースFW杉本健勇に決勝弾を叩き込まれるという屈辱的な逆転負けを喫した。
「最後に踏ん張り切れなかったり、流れの中で点が入っていなかったと課題は多いですね。でも『選手個人が規律を守ってそのポジションの中でやる』というロティーナ監督の戦術理解は進んでいるし、徐々によくなっている」
こう語るのはキャプテン・清武弘嗣だ。「僕自身もシャドーの位置で『ボールを待つ我慢』を強いられています。今までだったら下がってドリブルしてボールを運んでパスを出すという幅広い仕事をしていたけれど、チームのために自分のやるべきことを徹底しないといけない。そこはよく分かっているつもりです」と現状を冷静に分析する。
ただ、4節終了時点で勝ち点3の14位という結果は芳しいものではない。とりわけ総得点2というのは、松本山雅FC、ジュビロ磐田と並んでワースト2位タイの結果だ。得点力不足――。その責を一番感じているのは、都倉賢だろう。エースFWとして今季、北海道コンサドーレ札幌から完全移籍。ここまで公式戦で無得点だ。
「今はゴールを取るところがチームの一番の課題。取れなければコンセプトうんぬんもない。FWが点を取れないチームが勝てないのも分かっていますし、自分も数字にはこだわりを持って毎日の練習に取り組んでいます。セレッソはシャドーのキヨや(柿谷)曜一朗含めてクオリティの高い選手が多い。彼らとの相乗効果をより引き出せるようにプレーできたらいい」
一般公開となった26日の全体練習後、都倉は長時間のシュート練習に取り組んでいた。その思いがベガルタ仙台戦で結実するか否かは試合の大きなポイントとなる。
■相手は未勝利で苦しむ仙台
対する仙台は、今季J1未勝利の最下位と低調な滑り出しとなっている。1週間の中断を経た今、勝ち点3を取れるかどうかで今後の戦いぶりも変わってくるだろう。
仙台はC大阪と同じく、3-4-2-1の布陣を採るチームだ。都倉は言う。
「ミラーゲームになるので、目の前の相手に負けないことが肝心。去年、コンサドーレ札幌で指導を受けていたミシャ(ペトロヴィッチ監督)も『ミラーゲームのときは目の前のヤツに負けなければ絶対勝てる』と指示していました。そういう泥臭さをチームに浸透させられたら」
昨季、北海道コンサドーレ札幌で都倉は、ミハイロ・ペトロヴィッチという明確な戦術を持つ監督の下で、“生みの苦しみ”を味わった。
「昨年のコンサドーレもキャンプから新しいことにトライして、なかなか成果が出にくいところがありました。でも、第4節でV・ファーレン長崎に勝ってようやく浮上のきっかけをつかんだ。そのことは今のセレッソのチームメートにも伝えられると思います」
実際、昨季の札幌で都倉はJ1・12ゴールという一定の成果を残している。
「(第3節の)広島戦に負けたときも、みんなすごくイライラしていたけど、『絶対に結果がついてくるから焦るな』と強く言いました。監督がコンセプトを持ったチーム作りをしているという点では去年の札幌と今年のセレッソは本当に似ている。やっている選手は苦しいですけど、どういう形でもいいから勝てれば状況は変わる。あの長崎戦もミシャが思い描いたような勝ち方ではなかった。今の僕らも泥臭さやハングリーさをもっと出していいんです」
今後の命運を左右する重要な一戦で、エースがゴールを決めて勝つ。それはこれからのチームにとって、最高の起爆剤になる。
取材・文=元川悦子

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