■「ジャッジリプレイ」はサポーターの話題に
先週に続いて、3月1日は明治安田生命Ｊリーグ フライデーナイトＪリーグ通称「金J」の川崎フロンターレvs鹿島アントラーズに赴いた。
キックオフ2時間以上前にもかかわらず、武蔵小杉駅の等々力陸上競技場行きのバスは大行列だ。私はいつも通り、徒歩で向かう。それが一番。
等々力陸上競技場への道に掲げられているフラッグが新しくなっていた。
Jリーグ提供等々力陸上競技場に到着。サポーターが選手バスを待っている。
フロンパークのスタジアムグルメはすごいことに。多くのお客さんで賑わっている。
Jリーグ提供スタグル人気は「ちゃんこ」。人垣ができていたので覗いてみると、Jリーグタイムの取材で平ちゃん（平畠啓史さん）もいた。
Jリーグ提供鹿島アントラーズサポーターと写真撮影。
Jリーグ提供もちろん川崎フロンターレサポーターともたくさん写真を撮った。サポーターと話をしてみると、DAZNとYouTubeで配信している「ジャッジリプレイ」の反応が多い。開幕戦・ＦＣ東京戦の奈良竜樹によるナ・サンホへのプレーに対する「奈良判定」もかなり話題になっていた。今季から新たに始めた「JリーグTV」はまだまだ話題はちょっとだけ。「YouTubeで番組始めましたね〜」と高校生が言ってくれた。
ではハイライトをどうぞ。
■攻める川崎F、守る鹿島は1-1のドロー決着
シュート数は、川崎Fが18、鹿島が5。その数字がすべてを表している試合だった。
9分、中村憲剛の素晴らしいFKで川崎Ｆが先制。21分、内田篤人から川崎Ｆディフェンスの背後に浮き球のボールが配給されると、それをタイミングよく抜け出した伊藤翔が完璧なワンタッチのトラップ。GKチョン ソンリョンを冷静に見て2タッチ目でシュート。これが逆ポスト当たって同点ゴールとなった。
川崎Ｆは右サイドバックに馬渡和彰を先発起用。この日の39回のスプリント数は断トツだった。続いて大島僚太、レアンドロ・ダミアンの20回。鹿島の最高は21回で、安西幸輝、安部裕葵、土居聖真だった。
馬渡は、まだまだ周りとタイミングが合わない時もあるが、慣れてくれば面白くなるだろう。市立船橋高、東洋大、ガイナーレ鳥取、ツエーゲン金沢、徳島ヴォルティス、サンフレッチェ広島と、着実にステップアップしてきた。
試合としては、川崎Ｆが圧倒的にボールを支配していた。ただ、レアンドロ・ダミアンと周囲との関係性を高めるのに、もう少し時間がかかりそうに見えた。また、きれいに崩すばかりではなく、少し強引なシュートも欲しいところ。例えば家長昭博のミドルシュートからチャンスになったように。交代出場の知念慶、最後のチャンスは決めたかった。川崎Ｆにとっては惜しまれる引き分けとなった。
一方の鹿島はとにかくケガ人が多い。その中で伊藤翔が2試合連続ゴールを決めた。伊藤は横浜F・マリノス時代よりも攻守にアグレッシブで、消えている時間が少なくなった。得点の時のトラップは素晴らしかった。鹿島は完全にアウェイの戦いを貫いていた。しっかり守ってカウンター。昨年のACL・アウェイの試合を見ているようだった。犬飼智也、町田浩樹のセンターバックも集中力を切らさず、憲剛のFKの失点のみに抑えた。
内田はさすがの存在感で、伊藤翔へのアシストとなったパスはワールドクラス。鹿島は開幕戦をホームで大分トリニータに敗れており、連敗は許されない中、最低限の勝ち点1を得た形だ。
■佐藤主審からも「ジャッジリプレイ」について聞かれる
両チームとも来週からACLがスタートする。連戦となるが、良いスタートを切ってほしい。
試合後、いつも爽やかなウッチー（内田篤人）に会って記念撮影。さらには、今日はカードなし。安定したプレーを見せた奈良竜樹と。「ジャッジリプレイ」を見たらしい。奈良なら余計なカードをもらわなくてもプレーできるはずだ。
Jリーグ提供試合後には佐藤隆治主審から「ジャッジリプレイに取り上げられるシーンはなかったですか？」と聞かれた。この試合で言えば、オフサイド判定となった鹿島の町田のヘディングは土居のオフサイドが正しい判定だ。
レフェリーも大変だ。だが、多くの人が「ジャッジリプレイ」で少しずつでもレフェリーやルールに関心を持ってくれ出したことをうれしく感じている。
そしてこちらは昨年のベストヤングプレーヤー安部裕葵。彼も爽やかな好青年だ。
金曜日の夜。観衆は23,927人。明治安田生命Ｊリーグ「フライデーナイトJリーグ」。良い雰囲気の等々力陸上競技場だった。
文＝原博実／【写真提供＝Ｊリーグ】
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