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【原博実の超現場日記2019/第37回】アディショナルタイム8分をもっと見たいと思ったのは初めてだ。J1参入プレーオフ・徳島と甲府、魂の一戦

■まだまだ試合の続きが見たかった

選手たちのぶつかり合う音。一つのボールを奪い合う激しさ。選手たちの息遣いまでがスタンドにいても聞こえてくる。後半のアディショナルタイムは8分だった。アディショナルタイム8分を短いと思ったのは初めてだ。まだまだこの試合の続きが見たかった。

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快晴の鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム。甲府サポーターも多い。甲府から臨時バス3台のほか、高松までLCCで来て、そこからのレンタカー組や、甲府から車組もたくさんいた。本当にありがたい。

スタグルの徳島ラーメンは大人気だった。

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甲府のゴール裏。

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徳島のゴール裏。

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両チームともリーグ戦の終盤は好調だっただけに楽しみな一戦。では激しい試合のハイライトをどうぞ。

■緊張感はマックスの展開に

J2・4位の徳島と5位の甲府。レギュレーションにより、成績上位のチームのスタジアムで開催される一発勝負だ。ドローの場合は上位チームが2回戦に進出する。

徳島は37分ヨルディ・バイスの得点で先制するも、すかさず甲府のピーター・ウタカが同点ゴールを決め、試合は振り出しに戻る。

後半に入って2分、前半のうちにイエローカードをもらっていた甲府のアラーノが2枚目のイエローカードで退場。悔やまれるが、悔やんでいても仕方がない。勝たなくては次にいけない甲府は10人になってもドゥドゥ、金園英学ら前線の選手を投入し、得点を狙いに行く。

甲府が10人になると、徳島が少し慎重になった。引き分けでも勝ち上がりができる徳島と勝たなくてはいけない甲府。緊張感がマックスの展開となる。時間が短く感じる。激しい接触プレーで試合が中断。90分が過ぎ、示されたアディショナルタイムは8分。

初めてだ。

アディショナルタイム8分と表示されても、もっとこの試合を見ていたいと思ったのは。プレーオフならではの緊張感が持続した。タイムアップの笛がなる。1-1の引き分けで、徳島がプレーオフ2回戦に駒を進めた。

もう一つの対戦、3位・大宮アルディージャと6位・モンテディオ山形は、大宮が敗れて山形が2回戦進出を決めた。

2回戦は来週の12月8日、日曜日。同じく鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアムで徳島と山形がJ1・16位チームと対戦する権利を懸けて2回戦を戦う。

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先制点のヨルディ・バイス。3バックの中央で効いている。

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そして中盤のキーマン、岩尾憲。徳島を支えている。 

敗れてしまったが、最後まで素晴らしい戦いをした甲府。みなさん遠くまでありがとう。

来週、またここで徳島vs山形のプレーオフを見られるのが今から楽しみだ。

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文=原博実/【写真提供=Jリーグ】

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