Marcos Llorente Atletico Madrid 2019-20Getty Images

【動画】欧州王者リヴァプール、今季不調のアトレティコに敗れてCLベスト16で敗退!南野拓実は延長戦114分から出場

11日のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグ、アンフィールドでのリヴァプール対アトレティコ・マドリーは3-2でアトレティコが勝利し、合計スコアでも4-2で上回り準々決勝進出を決めた。なおリヴァプールFW南野拓実は延長戦の114分から出場している。

スペイン屈指の熱狂を誇るワンダ・メトロポリターノでのファーストレグは1-0でアトレティコが先勝。そしてイングランド屈指の熱狂を誇るアンフィールドに舞台を移し、決勝トーナメント1回戦屈指の好カードの決着がつけられることになる。

試合は予想通り、リヴァプールがボールを保持して攻め込み、アトレティコが堅守から速攻を仕掛ける展開。追われる側のアトレティコが感じるのは、圧倒的なアウェー感である。ジョアン・フェリックスがスルーパスから良い走り見せても、それをカットしたリヴァプールDFにしか拍手が送られない。そしてリヴァプールがボール奪い返す度、アンフィールドはまるで物理的に彼らを後押しし、アトレティコを後ずさりさせるようだった。コケは4年前、似たような状況で迎えたアリアンツ・アレーナでのバイエルン・ミュンヘン戦について「終わりが見えなかった」と振り返っていたが、今日こそ永遠に近いような、時計の針が止まったような試合を強いられることになった。

その一方で追う側のリヴァプールにとっては、時間が凄まじいスピードで流れるような焦りが募る試合。5分にアーノルドのアーリークロスからワイナルドゥムがヘディングシュートを放つが、これはGKオブラクの正面。10分のサラーのミドルは枠外。14分のチェンバレンのシュートはオブラクがまたセーブ。34分のマネのミドルはまたまたオブラクがセーブ。36分のフィルミーノのボレーシュートは、超反応で片手を出したオブラクがやはりセーブ……と、フィニッシュまで持ち込めどゴールをなかなか割ることができなかった。

このまま前半は0-0で終了するかと思われた。しかしながら43分、アンフィールドが歓喜のときを迎える。リヴァプールの同点弾である。右サイドのチェンバレンがクロスを送り、再び2列目から飛び出してきたワイナルドゥムが、今度こそヘディングシュートを突き刺した。

時間の流れが正常に戻った後半も、リヴァプールが攻勢に出て、アトレティコが守りながら速攻を狙う状況は変わらず。リヴァプールは54分、チェンバレンがミドルで逆転ゴールをうかがディコものの、これはオブラクの横っ飛びセーブに阻まれる。対してアトレティコのシメオネ監督は55分に最初の交代カードを切り、ジョアン・フェリックスと2トップを組んでいたジエゴ・コスタを下げて中盤のマルコス・ジョレンテを投入。M・ジョレンテを右サイドハーフに入れ、そこに位置していたアンヘル・コレアを2トップの一角とした。

リヴァプールは59分、クロスボールからフィルミーノがシュートを放ったが、これはまたもオブラクのセーブに阻まれる。片やアトレティコは60分、カウンターからJ・フェリックスがグラウンダーのミドルを打ったものの、こちらはGKアドリアンにブロックされた。以降は、リヴァプールが決定機の山をさらに高く積み上げていく。66分にはロバートソンのヘディングシュートがクロスバーに直撃。さらに68分にはアーノルドがミドルレンジからボールを叩き、もはやお約束であるかのようにオブラクのセーブに遭っている。

リヴァプールに追い込まれるアトレティコは70分過ぎ、シメオネ監督が3000人のアウェーサポーターにより大きな声援を求め、選手たちがその声援に応じるようにボールを持って攻撃を仕掛けたが、フィニッシュまで持ち込むには至らない。一方オブラクに再三決定機を阻止され、逆転を果たせないリヴァプールのクロップ監督は82分に1枚目の交代カードを切り、チェンバレンとの交代でミルナーをピッチに立たせた。

リヴァプールは85分にマネがバイシクルシュート、86分にサラーがドリブル突破からのシュート、88分にマネが再びバイシクルシュート、90分にサラーがミドルシュートと、何とかゴールまで漕ぎつけようとしたものの、そのいずれも枠を捉えられず。リヴァプールの猛攻を凌ぎ続けるアトレティコはアディショナルタイム、左サイドのフリーキックからサウールがヘディングシュートでネットを揺らしたが、これはオフサイドでゴールは認められなかった。結局、試合は1-1のまま延長戦に突入する。シメオネ監督は延長戦前半前に2枚目の交代カードを切り、何度も突破を許していたサラー対策か、右サイドバックのトリッピアーを下げてヴルサリコを入れた。

延長戦前半もリヴァプールの攻勢が続くと、94分についに待望の逆転弾が生まれた。右サイドのクロスからフィルミーノがヘディングシュート、オブラクがこの試合、何度見せたか分からない横っ飛びで弾こうとしたボールはポストに当たって跳ね返り、フィルミーノが再び頭を使って押し込んだ。しかし、逆転の歓喜は束の間だった。97分、アトレティコがアウェーゴールを獲得。アドリアンのパスミスをJ・フェリックスを拾ってスルーパスを出し、これを受けたM・ジョレンテがシュートを突き刺した。

アウェーゴール差であと1点が必要となったリヴァプールは、そこから決死の攻撃を仕掛ける。他方、シメオネ監督は103分にJ・フェリックスをモラタに代えて、カウンターの鋭さを研いでいる。そうして105分、アトレティコが勝負を決定付ける2点目を記録した。モラタが右サイドでボールを持ち出して横パスを出し、ペナルティーアーク付近でそれを受けたM・ジョレンテが右足を一閃。地を這うボールがアドリアンの横っ飛びも空しく枠内右に収まった。

延長戦後半前、クロップ監督はヘンダーソンをファビーニョに代えてアタッカーの数を増やし、シメオネ監督はA・コレアをヒメネスに代えてセンターバックの数を増やす。2点が必要なリヴァプールは最後の猛攻を仕掛けるが、疲労も相まって5バックとなったアトレティコの堅守をなかなか崩せず。クロップ監督は114分にフィルミーノを下げて南野を入れてさらに前のめりになったが、アディショナルタイムにモラタが速攻からアトレティコの3点目を決めて、リヴァプールに引導を渡している。決勝トーナメント1回戦の対戦カードが決定した際、シメオネ監督体制の終焉すら騒がれる不調に陥り、下馬評では大幅に不利と見られていたアトレティコが、血と汗と涙によってベスト8に駒を進めている。

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「※」は提携サイト『 Sporting News 』の提供記事です
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