日本代表は、22日に行われるキリンチャレンジカップ2019でコロンビア代表と対戦する。14日に発表されたメンバーには、香川真司(ベシクタシュ)や昌子源(トゥールーズ)といったロシアW杯組が復帰した。南米の強豪相手と戦ううえでの攻守のポイント、そしてアジアカップ組との融合は可能なのか。「攻」と「守」の見どころを展望する。【文=元川悦子】
■因縁の相手・コロンビアとの再戦
2014年のブラジルW杯では惨敗を喫したが、昨年のロシア大会では歴史的勝利を飾るなど、節目節目で顔合わせしてきた因縁の相手との再戦が実現した。コロンビアは、2012年から6年間指揮を執ってきたホセ・ペケルマン監督が去り、ポルトガル人指揮官のカルロス・ケイロス監督が就任したばかり。
アジアカップでイランを率いて日本に準決勝で敗れた指揮官は「自分の頭はコロンビアのことでいっぱいで、日本のことを考える余裕はない」と苦渋の表情を浮かべたが、秘策はもちろんあるだろう。
ダビド・オスピナ(ナポリ)や、フアン・フェルナンド・キンテーロ(リーベル・プレート)ら主力を欠いたのは痛手だが、ハメス・ロドリゲス(バイエルン)やラダメル・ファルカオ(モナコ)といった突出した個の力を兼ね備えたタレントは健在。アジアカップ準優勝を経て、新たな一歩を踏み出す日本にとって、かなりの難敵であるのは間違いない。
そんなコロンビアとの一戦に向けて、ロシアの地で歴史的勝利を経験した香川と昌子が戻ってきたのは、森保一監督にとっても心強い。「今回はアジアカップで主力として戦った選手と新たに加わったメンバーをミックスして戦う」と指揮官は前日会見で公言していたが、特にこの2人は「攻」と「守」でキーマンとなりそうだ。
■昌子&冨安の新コンビでコロンビア戦へ
©Getty Imagesまず守備陣だが、最終ラインの統率役だった吉田麻也(サウサンプトン)の役割を昌子が果たすことになる。1月にフランスのトゥールーズへ移籍し、リヨンやモナコといった強豪クラブとの対戦で欧州基準に磨きをかけてきた昌子が、アジアカップで急成長を遂げた20歳の冨安健洋(シント=トロイデン)と初めてセンターバックを組むのは非常に興味深い点だ。昌子は代表合流前から冨安との新コンビ結成に意欲を示していた。
「冨安君はあのデカさ(188センチ)でスピードもあると聞きますし、すごいいい選手だなと。ロシアの時は自分が一番下で、先輩に頼って挑んだけど、ここからは麻也君を支える立場にならないといけない」
一方で冨安の方も「しっかりコミュニケーションを取ってやれればいい」と息を合わせることに注力している。2人の連携にメドが立てば吉田の負担軽減、そして組み合わせのバリエーションを増やすことも可能となるだけに、守備陣の今後を占ううえでも非常に重要なトライとなる。まずは、ハメスら個が突出したコロンビア攻撃陣を完封することが第一のミッションとなる。
■大迫不在の前線。新たなオプションは?
©Goal攻撃陣は、大迫勇也(ブレーメン)が今回は招集されず。絶対的1トップ不在のなかで新たなオプションを作る必要がある。そこでカギとなるのが、香川をどう組み込むかだ。
森保ジャパン発足以降は、中島翔哉(アル・ドゥハイル)、南野拓実(ザルツブルク)、堂安律(フローニンゲン)の“新2列目トリオ”に大迫を含めた4枚が前線をけん引してきた。右に関しては伊東純也(ゲンク)、左は原口元気(ハノーファー)や乾貴士(アラベス)といった戦力も控えており、それぞれの特徴を生かしてアジアカップでも違いを出すことができたが、トップ下は南野に依存する傾向があった。
その手詰まり感を打破する切り札と言えるのが香川である。代表で95試合出場31ゴールという傑出した実績を誇り、海外で培われた経験は非常に魅力的。1月に移籍したベシクタシュでも強引にドリブルで打開してフィニッシュに持ち込むシーンが増えてきた。
香川がトップ下に入った場合、誰が1トップを務めるかが気になるところだが、森保監督の「アジアカップの主力と新戦力をミックスさせる」という発言の通りであれば、南野を1列上げて使うという策もある。
南野自身も「1トップに入ってもできるイメージはあるし、サコ君みたいに前で起点になってゴール前でも存在感を出していけるようなプレーが必要になる」と最前線でのプレーに前向きな姿勢を見せている。
もちろん新戦力の鎌田大地(シント=トロイデン)と鈴木武蔵(札幌)のいずれかが入ることも考えられるが、香川の経験値をもってすれば、誰とタテ関係を組んでも攻撃をリードできる期待感がある。
スタートはこれまで通り4-2-3-1が濃厚だが、時間帯や状況によって森保監督が前々から温めていた3バックもテストする可能性がある。そうなれば、2トップの下に香川が入ったり、1トップの背後で香川と中島が並ぶような新たなオプションにもトライできる。それは、今後、大迫を欠いて戦う状況になったときに生きてくる。
6月にはコパ・アメリカが控えており、その先のカタールW杯アジア予選を視野に入れても、今回の2連戦では新オプションの有効性を確かめるうえで重要な機会となる。
アジアカップ組にロシアW杯が加わった今回のメンバー。果たしてどんな化学反応を見せてくれるのだろうか。
文=元川悦子
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