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Hamburger SV HSV Fiete Arp 2019

元HSV指揮官が考える古巣の問題点「単純に気持ちの問題だった」/インタビュー

ハンブルガーSV(HSV)やカールスルーエの監督を歴任したジョー・ツィンバウアー(ヨーゼフ・ツィンバウアーの愛称)は『Goal』のインタビューに応じ、後半戦の絶望的な成績でブンデスリーガ1部への昇格を逃した今季のHSVについて語った。また、彼が戦術より精神面を重要視している理由についても明かす。

現場から離れて久しいツィンバウアーは「リーグ戦や練習場での日常が恋しい」と語る。それでも、日々アップデートは欠かしていないようで、「自分自身のトレーニングのためにたくさんの試合を見ている」と明かす。昨シーズンもHSVの試合に関してはしっかりと確認していたようだが、かつての指揮官は問題点をどこにあると見ていたのだろうか。

■なぜHSVは不振へ陥った?

Hamburger SV HSV Fiete Arp 2019

――古巣でもあるハンブルガーSVの試合は見ていたのですか?

もちろん。

――HSVがブンデスリーガ1部復帰のチャンスを逃したことについては、どうお考えですか?

前半戦の成績は1位、後半戦だけで言えば16位……純粋にフットボールとは説明がつかないものだね。単純に気持ちの問題だったんだと思うよ。ブンデスリーガに昇格できないかもしれないという恐怖心は、近年のブンデスリーガからの残留争いと同様のものがあったはずだ。HSVの選手たちは十分すぎるほどプロフェッショナルであることは分かっているし、(シーズン終盤第33節の)パーダーボルンとの試合(●1-4)に全力を投じていたことも分かっている。だが、頭の中に何も入ってこないような精神状態だと、ボールを足元に止めることは一切できなくなる。簡単なボールでさえ制御がきかなくなってしまうんだ。

――ハネス・ヴォルフ監督がその結果に直面してしまいました。彼の責任はいかほどでしょうか?

ハネス・ヴォルフはいい監督だと今でも確信している。だが、外部からクラブにやってきた人たちにとっては、あの状況はとてつもなく難しいものだっただろう。この10年、HSVで本当の成功を収めた監督は一人もいないよ。自分自身も含めてね。誰一人として、無限とも思えるHSVの負のスパイラルから引き上げてやれる人はいなかったんだ。ただ、だからといって、何度も何度も監督のせいにするのは、簡単なことだよ。

■1860ミュンヘンの二の舞?HSVに警鐘

2019-04-23-hsv

――関係者は1部復帰を確実に計画していたことでしょう。2部リーグに少なくともあと一年はとどまらなければいけないことによって、どれほどの経済損失が見込まれますか?

小さい損失はここでは話さないことにしよう。紙面上だけで考えれば、次の一年は、再昇格はもっと難しくなるだろう。経営に関わることはこれからの数週間で目にすると思う。私が心から願っているのは、HSVがカイザースラウテルンや1860ミュンヘンのような伝統的なクラブのようにならなければいい、ということだよ。この2クラブも始めは、「降格は一時の失敗」だと思われていたが、年々経営的に難しくなっていったんだ。

――HSVでは、ほとんどの選手が成長できず、他クラブで花開いた才能が多くいます。例えば、フィリップ・コスティッチや、ミヒャエル・グレゴリッチュです。

もっとたくさんの例がいるよ。ルカ・ヴァルトシュミット、マッティ・シュタインマン、HSVでブレイクできなくて他のチームでプレーしているビッグネームはまだまだいる。ヴァルトシュミットは好きな選手だね。フライブルクで自信満々にプレーしているのがわかるよ。彼のような若い選手はHSVでは成長できないだろう。このチームはいつも残留争いの渦中にあるから、残留のために必死なんだ。監督としては、そういう状態では自由にはできないよ。すでに成熟した選手に頼らざるを得ないし、これから成長していく若手の精神状態にまで関わっていられない状態なんだ。

■バイエルンに羽ばたいたアルプに助言

Jann Fiete Arp Bayern Munchen 2019Getty Images

――HSVの有する若き才能、19歳のヤン=フィーテ・アルプはバイエルンに移籍しました。

彼にとって最もいいのは、1~2年レンタル移籍することだと思うね。最初はミュンヘンでプレーすることはほとんどできないだろう。彼のような若い選手はできる限り長い時間、競争できる環境に自身を置くことが重要なんだ。

――あなたは選手のモチベーションを引き上げる監督だと評価されています。サッカーで精神性はどれほど重要でしょうか? また、戦術と比較して精神性をどの程度重要視しますか?

明確なことがひとつある。生存競争の中では、HSVが数年間そうしてしまったように、監督は戦術論から入ってはいけないということなんだ。もちろん、戦術的な柔軟性は成功のために必要な要素だ。ポゼッションもカウンター戦術もできなくてはいけない。けれど、戦術についてもっと多くを語りたいと思うのならば、それはフットボールをちゃんと理解していない証拠だよ。メンタルが弱い選手を配下に置かねばならないし、いつも個人的に彼らと会話していかなくてはいけない。彼らをただ行進させたいだけならば、戦術的なアプローチで事足りるだろうけれどね。フットボールの素晴らしいのは、ロボットではなく感情を持った人間だけがピッチに立てるところなんだ。つまり、厳格な戦術論はめったに成功しないということ。それぞれのチームが違った個性を持っているのは、プレーする選手が違った個性を持っているからなんだよ。

インタビュー・文=ケリー・ハウ/Kerry Hau

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