今季無所属の状態が続いている元ドイツ代表DFが、改めて現役続行に意欲を示した。
これまでシュトゥットガルトやバイエルンでもプレーしたセルダル・タスチは、昨季トルコのバシャクシェヒルでプレーしていたが、今季はフリーのままシーズンイン。冬の移籍市場でマーケットが開くも、この期間で契約に至ることもなかった。
そんな32歳タスチが『Bild』の取材に応じ「さすがにもう20歳の若者ではないし、どこかのチームと契約を結ばなくては…」と述べている。
「無所属の状態こそ続いているけど、フィジカルは十分なレベルを保っていると思う。もし実戦に出るのなら1~2週間のハードなトレーニングは不可欠だと思うけど、実戦に戻ることは可能なはず」
「僕は32歳になった。さすがにもう20歳の若者ではないし、どこかのチームと契約を結ばなくては……。実は冬にトルコのクラブから4つのオファーがあったんだ。どれも実現しなかったけどね」
その一方でタスチは「自分としては先々、シュトゥットガルトに戻りたいと思っている。それは選手としてなのか、引退後に何らかの形で関われるのか不明だけどね。僕にとってシュトゥットガルトは心のクラブなんだ」と述べ、かつて在籍した古巣への思いを明かしている。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、リーグ再開の見通しが立たないなど、各クラブが厳しい運営状況へと追い込まれている。そんな中で9カ月以上無所属のタスチは新たな契約先を見つけることができるのだろうか。
1987年生まれ、現在32歳のタスチはトルコ系移民の子としてシュトゥットガルトで生まれ育ち、VfBシュトゥットガルトでトップデビュー。06-07シーズンには若くしてマイスターシャーレを掲げ、2013年まで同チームでプレー。2010年の南アフリカ・ワールドカップでは、ドイツ代表としてメンバー入りを果たしている。17-18シーズン限りでスパルタク・モスクワを去ると、半年間のフリー期間を経てトルコのバシャクシェヒルと契約を結んだ。本人は自らのルーツであるトルコでのプレーに「これは僕にとって念願だった」と語っていたが、2019年6月に契約満了。その後フリーで契約先を探していた。
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