ワールドカップカタール大会組織委員会のハッサン・アル・サワディ事務総長は、中東初開催とあって多くの批判的な意見があるものの、大会成功への自信をのぞかせた。
2022年のワールドカップ開催まで3年半に迫る中、カタールでは新スタジアムが完成するなど着々と準備が進む。しかし、国際的な大イベントの招致が決まった当初から、初の中東開催となるカタール・ワールドカップには、多くのネガティブな意見が寄せられていた。気候面、インフラ面をはじめ、日程面でも従来の夏から冬に開催時期を移動するなど混乱を招くとともに、多くの不安の声が挙がっている。
特に、試合観戦がないときの過ごし方については多くの問い合わせがあるようだ。そんな中、『Goal』のインタビューに応じたアル・サワディ事務総長は、初の中東開催となる2022年のワールドカップが、アラビック文化を世界に発信する良い機会になると主張し、カタール国内の観光産業の発展にも直結すると語った。
「このトーナメントは、観光産業への発展にも繋がり得る。今回のワールドカップでは、11月から12月にかけて開催されることが決まっており、この時期は世界各国から多くの人が太陽や砂、ビーチを求めてやってくることになるだろう」
「ここにやってくる人たちはさまざまなタイプのエコツーリズムを体験できる。11月から12月にかけて、実際に非常に多くの人たちが砂漠を訪れているから、我々はさらに多くの人に体験できるような機会を提供するつもりでいる。それに、多くのエンターテイメント事業も展開されている。大会期間中はいくつものコンサートも催されるだろう」
また、アル・サワディ事務総長はワールドカップが冬開催になったことで、観光面だけではなく、フットボール面でも多くのメリットがあると主張。従来のワールドカップはヨーロッパのシーズン終了後にあたる時期に開催されていた。しかし、シーズン中の11月、12月にワールドカップが開催されることで、コンディション面への懸念が少ないことなどが予想される。
これを受け、アル・サワディ事務総長は、選手とサポーターの両方に大きなメリットがあると強調し、これまでにないハイレベルなトーナメントを選手とサポーターが楽しむことができると話している。
「もちろん、何よりも大切なことはフットボールだ。11月と12月と言えば、(ヨーロッパ各国リーグの)シーズン中で、フットボール選手たちのフィジカルコンディションはピークに達している時だ。シーズンが終わった後の疲れ切っている状態とは大いに異なる」
「それにこれは私たちだけの考えではない。多くの引退した選手や選手の状態をよく知る現役のコーチたちからも意見を聞き、彼らも非常にポジティブに考えているようだった。だから、ピッチ上で最高のエンターテイメントを体験できるはずだ」
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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です

