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みなさん、こんにちは。中村憲剛です。ヨーロッパのクラブ王者を決めるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)もついにファイナルを残すのみとなりました。いったい、どんな結末が待っているのか。さっそく決勝の行方を占いたいところですが、その前にまずは準々決勝以降の戦いを振り返っておきたいと思います。にわかには信じがたいドラマの連続でしたね。僕の予想も見事に(?)はずれたので、ここは謙虚に中村反省会を開きましょう!

前回の連載シリーズは準々決勝の前でした。まず、マンチェスター・シティとトッテナム(ともにイングランド)ですが、勝つと予想したのはマン・C。指揮官のペップ・グアルディオラが裏を読みすぎなければ……との条件付きで。結果論ではありますが良くない方に転がってしまいました。0-1で負けた敵地のファーストレグで。人選、陣形、いつものマン・Cとは違いました。トーナメント戦になると、裏の裏をかいちゃうんですかね……。ともあれ、当たっちゃいけないほうの予感が当たってしまいました…。
もう一つの「はずれ」がユヴェントス(イタリア)とアヤックス(オランダ)の一戦ですね。ユヴェントスの老かいさはアヤックスの若さ勢いに消されてしまいました。普通に粉砕されてしまった感じで。ただ、ここはユヴェントス云々よりも勝ったアヤックスを褒めるべきでしょう。すでにグループステージの段階でバイエルン(ドイツ)と互角に渡り合っていましたが、ラウンド16で3連覇中のレアル・マドリー(スペイン)に引導を渡すなど、試合を重ねるごとに自信を深めていく様子が見て取れましたね。選手一人ひとりが。堂々と戦っていましたからね。
この自信って、目には見えないですけど、本当に大きいんですよ。相手をリスペクトしすぎた――という表現を見聞きすることがあると思うんですけど、これが自信の「ある・なし」と微妙につながっているんです。自信がないと、位(くらい)負けしちゃいますからね。とくに経験の浅いチームは。いつもはできることが急にできなくなる。そういう意味では、この大会のアヤックスにはそれがなかった。自分たちの土俵に持ち込んで勝った――というのは、そういうことです。とにかく、素晴らしかったですね。
■キーワードは「タフさ」
(C)Getty Imagesバルセロナ(スペイン)とリヴァプール(イングランド)の勝ち上がりは予想どおりでしたが、次の準決勝は……。前回の連載でプレミア(イングランド)勢はシビアな競争が続く国内リーグとの兼ね合いで、コンディションも含め、勝ち上がるのは難しいんじゃないか――という話をしましたけど、完全に逆でしたね。競争力の高いリーグで戦っていることの強みが最後にモノを言ったなと。ベタですが、タフさが際立っていましたね。精神的にも肉体的にも。ヨーロッパリーグのファイナルもアーセナルとチェルシーのプレミア決戦。強豪同士が日常的に切磋琢磨しながら、めきめきと力をつけていく。いまのプレミアリーグには、そういう環境にあることの証でしょう。
事実、リヴァプールもトッテナムも驚くほどタフでした。そうでなければ、あのような逆転のドラマは生まれないでしょう。いわゆる「慣れ」の問題もあったかもしれません。敗れたバルセロナもアヤックスも多少、面食らった部分もあると思います。プレミア勢のような高い強度とハイテンポで攻守を展開するチームが自国のリーグに見当たらないですから。少なからず、やりにくさがあったんじゃないかと思います。
例えば、アヤックスはファーストレグもセカンドレグも後半時間が経つにつれて受けに回り、フェルナンド・ジョレンテの高さを生かすトッテナムの「一点突破」に押し切られた格好。もちろん、手持ちの駒の特長を最大限に引き出すトッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督の采配も見事でした。もともと陣形の選択や駒の使い方は多彩ですが、マン・Cとの準々決勝を含め、修正力の高さが光ったなと。要するにプランAが空転したあとのプランBですね。その運用に抜かりがなく、勝機をたぐり寄せましたね。当然、ベンチの企図を実行する個々の力量、対応力も高かった。総力戦における懐の深さがアヤックスとの差になったような気がします。
もう一方のリヴァプールは……恐るべし、アンフィールド――ですね。前回の連載でも、行ったことはないけどTV越しでも雰囲気の凄さが伝わってくるという話をしましたが、もう『魔物が棲む場所』としか言いようがない。しかも、あの4点目……僕らでも「隙を見せるな!」と怒られますよ。いや、どんなカテゴリーのチームでも言われているでしょう、集中を切らすなと。それでも、あの大事な場面で起きてしまうわけですから。バルセロナの選手たちの浮足立つ感じが半端なかった。完全に呑み込まれていましたね、アンフィールドの異様な雰囲気に。
あのリオネル・メッシがいても……。おそらく、メッシ自身は近年でも最高のパフォーマンスを演じたシーズンだったと思うんですけど、このレベルの戦いになると、その存在が逆に難しくさせるのかな――とも感じましたね。メッシとルイス・スアレスの2人が基本的には前に残り、8人で守るとなると、さすがに限界があるなと。後ろの選手たちにかかる負荷はかなりあったと思います。結果論ですが、もう少し早く別のやり方(システム変更、選手交代など)へスイッチすべきだったかなと。
一方のリヴァプールはモハメド・サラーもサディオ・マネも守備で頑張るから穴になりにくい。攻守の両面で走り回る。ここでも「タフさ」がキーワードになっていると思います。決して一朝一夕に身につくものじゃない。日常的な取り組みによって培われるもの。まさにプレミア勢の底力ですね。じゃあ、リヴァプールとトッテナム、最終的にどちらが勝つのか。その話は次回ということで。
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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です





