2019_4_7_cl3(C)Goal

中村憲剛がCL準々決勝4カードの勝敗を予想。「一番面白い」準々決勝で完全的中なるか

みなさん、こんにちは。中村憲剛です。今シーズンのCLもベスト8がそろい、佳境に入りました。好カード目白押しの準々決勝が目前ですね。3回シリーズでお届けする2回目のテーマはずばり、ベスト4はどこか――。僕なりの視点で4試合の行方を占ってみたいと思います。

よく準々決勝が一番面白いと言われますが、今回はとくにそうかもしれません。番狂わせが少なかったこともあり、本当に強いクラブが残りましたからね。レアル・マドリー(スペイン)を破ったアヤックス(オランダ)にしても安易に伏兵とは呼びたくないほどの好チーム。大駒こそ見当たりませんが、見ていて実に面白い。実力的にやや劣ってみえるのはポルト(ポルトガル)くらい。いや、そのポルトも立派な常連ですからね。

■リヴァプール(イングランド)対ポルト(ポルトガル)

2019_4_7_cl4(C)Goal
中村憲剛の試合予想:「アンフィールドの力は侮れないので…リヴァプール!」

総合力を比べれば、リヴァプールが一枚上手かと。もちろんポルトもここまで勝ち上がってきたわけですから、侮るわけにはいきません。ただ、ここ(準々決勝)から先は本当の強者しか生き残れないのも確かでしょう。ポルトには過去に2度優勝した伝統も、常連ならではの経験値もありますが、いまのチームにここから先へ進めるだけの実力があるのかどうか。リヴァプールによほどのアクシデントでもない限り、番狂わせが起きる可能性は低いかと。

以下に続く

そして、ポルトに限った話ではないですが、アンフィールドでのリヴァプールを相手にアウェイチームの勝つ姿がなかなかイメージできないんですよね。テレビ越しですら凄まじいホームアドバンテージを感じさせるスタジアムだなと。という最後はかなり偏った私見で大変恐縮ですが伏兵ポルトの進撃もここまでかと予想します。

■トッテナム(イングランド)対マンチェスター・シティ(イングランド)

2019_4_7_cl5(C)Goal
中村憲剛の試合予想:「策士、策におぼれなければシティ!」

唯一の同国対決ですね。トッテナムも実力は十分。歴史を変えるチャンスでしょう。ただ、相性ではシティが有利。国内リーグの対トッテナムは3連勝中ですから。互いの手の内を知るぶん、真っ向勝負ならシティの優位は動かないでしょう。

なのでこの試合のポイントは「真っ向勝負をするのかしないのか」になると思います。トッテナムに何か策があるかどうか。ポチェッティーノがあえて真っ向勝負を挑まないという可能性も捨てきれません。それも含めてとても楽しみですが、シティにとって危険なのは案外、指揮官ペップの「深読み」かもしれません。過去を見ても大胆に新手を試みて敗退に陥ったケースがあるからです。いわゆる策士、策におぼれる――ですね。それも多方面に頭が回り過ぎるペップだから起こりうることでしょうか。現状、チーム状態は悪くないですから、正攻法で戦えば4強への道が開けるかと。

シティは点を取るための明確な形をもっているので、ツボにハマれば一方的な展開になる可能性もありますね。個人的にはバルサとの撃ち合いを見てみたいので、シティに勝ってほしいところですが。くれぐれも奇策だけは避けてください。

■マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)対バルセロナ(スペイン)

2019_4_7_cl6
中村憲剛の試合予想:「一筋縄ではいかないユナイテッド、予想ではなく願望でバルサ」

順当ならバルサでしょう。ただ、怖い相手だと思います。何か底知れないポテンシャルを感じるんですよ、いまのユナイテッドには。肝心の主力を欠きながらも、強豪のパリ・サンジェルマン(フランス)を敵地で破り、逆転で4強に勝ち上がったくらいですから。さしものバルサも一筋縄ではいかないでしょう。

流儀の違いもバルサにとっては不気味かと。フィジカルの強さを前面に押し出して戦うチームですからね。速い、強い、高い。バルサが苦手とするタイプと言ってもいいでしょうね。しかも、オーレ・グンナー・スールシャール監督は手駒の潜在能力を最大限に引き出しています。いかに大駒のポール・ポグバを解放し、その気にさせるか。そこから逆算して見事にチームを再建しましたからね。ポグバ一人に粉砕される可能性も正直あるんじゃないかと思います。

元来、ユナイテッドは個々の尖ったキャラを十全に生かして戦うのが上手なチーム。スールシャールはその術をよく知るOBの一人。名将アレックス・ファーガソンの門下生ですからね。彼の就任前と後の違いを見ても、ユナイテッドのDNAが刷り込まれた人間が監督をやることのメリットを殊更感じます。ここまでユナイテッドを恐れるのもここ数年、本命視されながらもバルサが上までいけていないからなんですよ。仮にもつれたとしても、最後は惑星メッシが何とかしてくれると信じていますが……。これ、予想じゃなくて、完全なる願望ですね。すみません(苦笑)。

■アヤックス(オランダ)対ユヴェントス(イタリア)

2019_4_7_cl3(C)Goal
中村憲剛の試合予想:「アヤックスには好印象しかないが、やはりユーヴェが有利」

個人的に最も注目しているカードです。若きアヤックスと老かいなユヴェントス。互いのカラーも対照的というあたりも面白いなと。このタイミングでこの両チームが当たるのはよく出来た話に見えてきます。

とにかく、アヤックスには好印象しかないですね。どんな相手にも主導権を握って戦おうとする伝統に忠実で、選手も個性派ぞろい。また組織力も攻守に行き届いている。ただ、その堂々とした振る舞いから奇策や奥の手に頼ることがないぶん、実力差がそのまま勝敗に直結しやすい面があるかと。8強に駒を進めたのも、決勝トーナメント1回戦の第2レグでレアル(マドリー)が数人の主力を欠き、ベストの陣容ではなかったことが追い風になりました。

でも今回の対戦相手であるユーヴェは攻守に引き出しが多く、抜かりがないです。しかも、クリスティアーノ・ロナウドという絶対的な決め手をもっている。その意味でも有利な立場にあるのは間違いないでしょう。そのユーヴェにどこまで対抗できるか。内容そのものへの期待が大きいですね。勝敗を度外視して楽しめるのがアヤックスというチームかと。

▶UEFAチャンピオンズリーグ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

【関連記事】
DAZN(ダゾーン)を使うなら必ず知っておきたい9つのポイント
DAZN(ダゾーン)が「テレビで見れない」は嘘!6つの視聴方法とは?
DAZN(ダゾーン)の解約・再加入(一時停止)の方法とは?
【最新】Jリーグの試合日程・放送予定一覧/2019シーズン
Jリーグの無料視聴方法|知っておくと得する4つのこと
白熱のJリーグ!2019シーズンの展望|優勝候補や得点王候補など

Goal-live-scores
広告