不振脱却を目論む大槻レッズ。新システムへの挑戦は再生への第一歩となるか【浦和戦力分析】

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©J.LEAGUE
2020シーズンの明治安田生命J1リーグが2月21日に開幕する。『Goal』では開幕に合わせて戦力分析を実施。今回は、J1オープニングゲームに登場する浦和レッズにフォーカスする。大槻毅体制2年目を迎える浦和はどのようにして不振からの脱却を目指しているのだろうか。

❏期待度(A・B・Cの3段階評価)

■シーズンの期待度:C
不振からの脱却を図るなかで新戦力は4人。まずはチーム再構築を地道に進めて、底辺から立ち上がるしかない。

■戦力の期待度:C
現役日本代表選手はおらず、外国籍選手の実績も乏しいが、ACL制覇を果たした経験豊富な選手はいる。

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【今季展望】新システム[4-4-2]への挑戦。問われる大槻監督の手腕

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 今季の浦和レッズはクラブ側から『3年計画』が掲げられ、まさに再生への一歩を踏み出すシーズンとなる。まずは14位に低迷したJリーグでの浮上を目論み、昨季途中から指揮を執る大槻毅監督が世代交代を含めたチーム改革を進める。

 その一環として、大槻監督は今冬の沖縄キャンプで新システムとなる4-4-2の導入に着手した。近年の浦和といえば、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(現・北海道コンサドーレ札幌監督)がもたらした可変式の3-4-2-1が代名詞だったが、その“浦和版・ミシャ式”に陰りが見られるいま、大槻監督は人材刷新も含めてチーム戦術をリニューアルしようとしている。

 幸い、今季の浦和はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)への出場権がなく、昨季早々にシーズンが終了したあとは、オフ期間を長く取れたと共に、沖縄でのキャンプでは第一次、第二次を併せて総計27日間と長期に渡ってトレーニングを積めた。その間、チームはJ2クラブを中心に5度のトレーニングマッチを組み、新システムの習熟を兼ねた実戦ですべて勝利している。

 ただし、本番はあくまでも同カテゴリーとの対戦となるJリーグYBCルヴァンカップ・グループステージ、もしくはJリーグ開幕以降になる。

 シーズン開幕時の浦和に不安材料があるとすれば、新システム導入の過程で、大槻監督が未だにチーム内に序列を定めていないこと。キャンプでの練習やトレーニングマッチでは在籍選手全員が横並びの状況で、スタメンの座を勝ち取ったかどうかは、おそらく選手側も認知していないだろう。

 おそらくリーグが開幕してからもしばらくは陣容が固定されないと思われ、チームは実戦経験を積むなかで次第に外郭を固めていくだろう。

 そのなかで注目すべきはやはり、今の浦和の在籍選手たちの素養が4-4-2システムに適しているか否か。新戦力が僅かに4人で、引き続き昨季の主要メンバーがチームの中核を担うなかで、どれだけチームが変身し、成績を上向かせられるか。サポーター数が多く厳しい目に晒されがちな環境下で、大槻監督の手腕が早々に問われることとなる。

【ポジション別スタメン展望】

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■GK:守護神・西川を筆頭に盤石の戦力を揃える

 正守護神は今季キャプテンを任された西川周作の一択。本人曰く「自分らしいキャプテン像を築いて、チームと共に戦いたい」と、その抱負を述べる。また西川の出場停止によって昨季のACL決勝第1戦でゴールマウスに立った福島春樹も経験を積んでおり、GK陣の戦力は盤石。また浦和ユース所属の二種登録でチームに加わる17歳の鈴木彩艶は逸材で、今ポジションに関しては数年先を見越した戦力をも維持できている。

■DF:求められるのは4バックへの素早い適応

 今季から導入する4バックが機能するか否かは在籍する選手たちのパーソナリティとスキル次第。センターバックの岩波拓也やサイドバックの山中亮輔は以前在籍したクラブで新システムに慣れ親しんだ経験がある。一方で、槙野智章も日本代表で4バックを経験済みだが、彼の場合は3バックのストッパーが代名詞だっただけに、何らかのスタイルチェンジが必要になるかもしれない。懸念されるのは右サイドバック。現状ではU-23日本代表にも名を連ねる橋岡大樹が最右翼だが、メルボルン・ビクトリーから急遽獲得したU-23オーストラリア代表DFのトーマス・デンはセンターバック、もしくは右サイドバックでプレーできるとのことなので、彼のチームへの順応度が鍵を握るかもしれない。

■MF:連係を駆使できる“最適任者”探しが必要

 今季の浦和で最も懸念されるポジション。青木拓矢とエヴェルトンは中盤での局地的な制圧力には定評があるものの、相手バイタルエリア付近での攻撃アクションや長短織り交ぜたスムーズなパス発動で才能を発揮するタイプではない。また左右に張るMFの人選にも留意しなければならない。卓越したボールキープ力と局面打開力、そしてサイドバック、ボランチ、2トップなどと絡んだコンビネーションを駆使できる“最適任者”は誰なのか。公式戦が開幕してからしばらくは、その見極め作業が必要になるだろう。

■FW:柏木や伊藤の最前線起用もあるか

 一昨季のJ3・鳥取、昨季のJ2・新潟でいずれも得点王に輝いたレオナルドの加入は心強いが、血気盛んで好戦的な彼の手綱を締める相棒も必要だ。その最右翼は当然、チームのエースである興梠慎三だが、彼が味方のフォロー役に回りすぎると相手ゴール前での脅威が薄れる可能性も……。興味深いのは、沖縄でのキャンプで柏木陽介や伊藤涼太郎などのプレーメーカータイプが最前線で起用されていたこと。2トップの関係性は4-4-2システムの生命線でもあるだけに、その人選次第でチーム全体の得点力に差異が生まれるだろう。

【開幕戦見どころ】vs 湘南ベルマーレ、システムのギャップを上手く突きたい

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 2020シーズンのJリーグの幕開けを告げるフライデーナイトの開幕戦。浦和はいきなり敵地での一戦となるが、昨季の湘南ベルマーレとの対戦成績は1分1敗と負け越しているだけに、ここでリベンジを果たして幸先の良いスタートを切りたい。

 注目は浦和の新システムである4-4-2が、3-4-3を駆使すると予想される湘南をどれだけ攻略できるか。浦和は開幕前のキャンプで5試合のトレーニングマッチを実施したが、そのときの対戦相手はいずれも4バックで、3バック採用チームに対する訓練は施せなかった。互いに相手のスペースギャップを突くことが勝利への筋道になるはずで、そのミスマッチの妙を楽しみたいところでもある。

文=島崎英純

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