「ここぞ」という場面で踏ん張りが効かず、いまだリーグ優勝には手が届いていないFC東京。しかし、長谷川健太監督の2年目である今季は少し様相が違う。14日、首位で迎える明治安田生命J1第19節は3位・川崎フロンターレとの対戦となる。青赤の10番、主将・東慶悟。古参とされる存在になった男はこの『多摩川クラシコ』に強い決意を込めている。
■川崎FとFC東京、開いていった格差
太田宏介が移籍した現在、古参と呼べる選手は森重真人と東慶悟くらいのもの。ポポ時代(※)を知り、今シーズンから10番を背負う東は、まさに“東京の象徴”として多摩川クラシコに向けて闘志を燃やしている。
※ランコ・ポポヴィッチ監督、2012年~13年FC東京の監督を務めた
プロ選手となった東が初めて川崎フロンターレと遭遇したのは大分トリニータ時代の2009年11月22日、J1第32節。決勝点を挙げたフェルナンジーニョとの交代で、九州石油ドームのピッチを踏んだ。当時の大分の指揮官はのちにFC東京でも一緒になるランコ・ポポヴィッチ、川崎Fはロンドン五輪代表の恩師である関塚隆だった。
「関さんのときですよね。強力な外国籍選手がいて(中村)憲剛さんがいて、バランスのとれたチームでした」
この試合まで首位だった川崎Fは最下位の大分に屈することで優勝を逃した。東個人はその後も川崎Fに対して相性の良さを示し続ける。
大宮アルディージャに移籍した2011年、その大宮での川崎Fとの初対決となったJ1第31節で開始2分にゴールを決め、これが1-0の勝利を呼び決勝点になっている。
2013年、大分時代に師事したランコ・ポポヴィッチ率いるFC東京にやってきて初の多摩川クラシコでも、2-0の勝利を決定付けるダメ押しゴールを65分に決めている。
東は「相性がいいイメージはないですけど」と、謙遜の言葉とともに笑みを浮かべながら「そのイメージにあやかれたら」とも言った。
その後、東京は低迷するシーズンを重ね、両チームの格差は開いていった。
「川崎は長年タイトルを獲れずに苦しんでいましたが、ここ2年間はリーグを制覇している。うらやましいですよね、やっぱり。ぼくたちもそうならないといけない。優勝する可能性がある今年、絶対に逃したくない気持ちが強いです」
■もちろん不安も怖さもあるが…
©J.LEAGUEどのチームにとってもチャンピオンの座はもちろん重要だが、首都のクラブが優勝し、強くあることに、東は特別な意味を見いだしている。その使命感が彼を衝き動かしている。
「このビッグゲームで活躍できるような男になりたいと思うし、そういうメンバーが11人いると思う」
7月14日の味の素スタジアムはフルハウスとなりそうな見込みで、約4万人の観客がスタンドを埋め尽くすことになる。じつに壮観だ。
「大きな試合になればなるほどモチベーションが高まる。Jリーグで4万人が入ることは滅多にないので、そのありがたみを感じてプレーに還元しないといけない」
川崎Fはかつてシルバーコレクターの異名を取っていたが、それは安定して好成績を挙げていたことの証明だ。それに対してFC東京は成績が乱高下し、得られた称号はカップウイナーのみ。多摩川クラシコに臨むライバルとは言い難い状況が続いていたが、今回は違う。昨年王者の川崎Fを、現在リーグ1位のチームとして迎えるシチュエーションになる。
優勝争いを左右する、最強チーム同士の対決と言うべき大一番。クラシコの格に見合った舞台が用意された。
「そのシチュエーション自体、なかなか今までなかったこと。もちろん不安も怖さもありますけど、そんなもの取っ払って思い切り楽しみたいなと思うし、思い切り自分のプレーをしたい。目指しているサッカー、(長谷川)健太さんがやりたいサッカー、ぼくたちがやりたいサッカーを、質を高くしてみんなで90分間表現したい、それが今の気持ちです」
どちらかと言えば物静かで控えめな印象のあった東が、ここまでハッキリと勝ちたいという想いを口にしたことがあっただろうか。
満員の味スタで、東がキャプテンマークを巻き10番を背負う東京の男としての務めを果たしたとき、万年中位に甘んじていた青赤軍団は待望の初戴冠に一歩近づく。
取材・文=後藤勝
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