watanabe01.jpg©J.LEAGUE

ヴェルディから世界へ。J2から唯一選出の渡辺皓太が初のA代表で描く未来図

コパ・アメリカに臨む日本代表メンバーに東京ヴェルディMF渡辺皓太が初選出を果たした。喜び、危機感、そして覚悟――。J2クラブから唯一の招集となった20歳の若武者が思い描く代表での戦いとは。

■11年ぶりとなった東京V所属選手のA代表選出

今回発表されたコパ・アメリカに臨むメンバーは、22歳以下の東京五輪候補が大半を占めた。ミッションに「東京五輪での金メダル」を掲げる森保一監督は、「A代表で活躍できるくらいの選手が東京五輪に出て戦うくらいでなければ、その目標達成は難しい」と話していたように、日本にとってコパ・アメリカに参戦する意義は、東京五輪を見据えたレベルアップが最大の狙いだと言える。

そのため、招集されたメンバーもフレッシュな顔ぶれとなった。久保建英(FC東京)や安部裕葵(鹿島アントラーズ)、上田綺世(法政大学)らを含む13人が初招集。このなかで唯一J2から選出されたのが東京ヴェルディの渡辺皓太だった。

以下に続く

現在20歳の渡辺は、トップチームへ2種登録された2016年にデビュー。翌年に昇格を果たすと、昨季はリーグ戦で36試合に出場するなど飛躍。チームのJ1昇格プレーオフ決勝進出に大きく貢献した。165センチと小柄ながら高い技術力とハードワークを持ち味とし、中盤ならどこでもプレーできる万能型MFだ。

25日に行われた明治安田生命J2リーグ第15節のジェフユナイテッド千葉戦では、中盤の一角として先発フル出場。試合はドローに終わったものの、右からのクロスで決定機を演出するなど、攻守にわたって奮闘した。

試合後、代表選出について問われると「嬉しいです」と喜びを表した渡辺。一方で「ここから自分の見られ方が変わる」とも感じたようで、「もっとやらなければいけないと思うようになった」と危機感を覚えたという。

その危機感は千葉戦でも感じる部分があった。為田大貴と競り合った際に吹き飛ばされてしまった場面を振り返り、「今日ぐらいの当たりは、当然だと思うので痛がっていたらダメ」と反省。屈強なフィジカルを持つ南米勢との戦いを見据えながら、初のA代表で自らが何をすべきなのかをしっかりと描いていた。

「(代表では)どのポジションでやるのかわからないけれど、攻守にアグレッシブにプレーして、ゴール前の部分でも関わっていければいい。練習からアピールして、少しでも試合に出られるようにしたい。世界のトップの選手たちのプレーを自分の体で体験したいなと思います」

東京Vのギャリー・ジョン・ホワイト監督も「本人の成長にとって、これ以上良い環境はない。J2から唯一選ばれたこと自体、他の選手にとっては刺激になるはず」と、渡辺のコパ・アメリカ参加を歓迎。そのうえで「経験を積んで成熟して戻ってきてくれるだろう。J1昇格への後押しとなるはず」と、世界での経験をチームに還元することを期待していた。

生粋の“ヴェルディっ子”である渡辺は、東京Vの先輩であり、好きな選手でもある中島翔哉(アル・ドゥハイル)との共演も楽しみにしている。

東京V所属の選手が日の丸を背負うのは、2008年8月のウルグアイ戦に大黒将志が出場して以来、実に11年ぶりのこと。この6月、南米の大舞台で輝く自身の姿を、ヴェルディサポーターに届けられるか。

取材・文=大川佑

▶Jリーグ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

【関連記事】
DAZNを使うなら必ず知っておきたい9つのポイント
DAZNが「テレビで見れない」は嘘!6つの視聴方法とは?
DAZNの2019年用・最新取扱説明書→こちらへ ┃料金体系→こちらへ ※
【簡単!】DAZNの解約・退会・再加入(一時停止)の方法を解説 ※
【最新】Jリーグの試合日程・放送予定一覧/2019シーズン
Jリーグの無料視聴方法|知っておくと得する4つのこと
「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です

Goal-live-scores
広告