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“ロベリー”よ永遠に。バイエルン最高の時代を彩った2人との別れ

11:40 JST 2019/05/27
Arjen Robben Bayern Munchen 05182019
国内2冠で幕を閉じた、バイエルン・ミュンヘンの今シーズン。そして、同時に“ロッベリー”という名のつく時代に一つの区切りが打たれた。フランク・リベリとアリエン・ロッベン。彼らがバイエルンに残していった功績はとてつもなく大きく、かけがえのない記憶となった。

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一時代の終わり――。それを強く感じさせるシーズンとなった。

“ロベリー”とは元々、名前をくっつけて遊ぶのが好きなドイツメディアが呼び始めたもの。過去にはマリオ・ゴメスとイヴィチャ・オリッチをくっつけた「ゴリッチ」なんてものもあった。そちらは世間に浸透することなく解消されたが、「ロベリー」の認知度は知ってのとおり。2人はともにケガがちで、フル稼働できるシーズンのほうが少なかったが、初めてピッチで共演したその日からドイツに大きなインパクトを与えたのだった。

2009-10シーズンのブンデスリーガ第4節ヴォルフスブルク戦、レアル・マドリーから半ば戦力外のような形でやってきたアリエン・ロッベンは、2年早くミュンヘンへと来ていたフランク・リベリとともにベンチ入りを果たす。会長の交代によって失意のうちに白い巨人を追われた男は、後に「キャリア最高の決断だった」と振り返るバイエルン移籍を最高の形でスタートさせる。

ロッベンは後半からピッチに入り、ブンデスリーガデビュー。63分にはリベリも加わり、ついに初めて2人がともにピッチへと立つ。すると68分には、早くも“ロベリー”の魔法のようなコンビネーションからゴールが生まれる。リベリのスルーパスにロッベンが抜け出し、左足でネットを揺らす。さらに80分には、カウンターからまたもリベリのラストパスを受けたのはロッベン。今度はステップで相手を翻弄し、右足でゴールを陥れた。

今でこそブンデスリーガは欧州「4」大リーグと数えられ、プレミアリーグやリーガ・エスパニョーラと比べても引けを取らないが、当時のブンデスリーガは数段格が落ちるリーグと目されていた。前年王者のヴォルフスブルク戦でアナトリー・ティモシュチュクやハミト・アルティントップ、ダニエル・プラニッチといった選手が先発していたバイエルンは、2000-01シーズン以降チャンピオンズリーグ決勝の舞台から遠ざかり、欧州で見れば一強豪クラブにとどまっていた。

だからこそ、真のスター2人がバイエルンへ加わった衝撃はドイツ全土を駆け巡ることとなる。彼らが3点目の直後に肩を組んだ瞬間、もう一段上のステップへと連れて行ってくれることをドイツ中が確信した。翌日の現地各メディアもスター到来に諸手を挙げて喜び、実際それから4年後にバイエルンは12年ぶりに欧州の頂点に立つこととなる。ビッグイヤーを掲げた試合でスコアシートに名前を刻んだのはロッベン、そのお膳立てをしたのがリベリだった。

■役者が違ったリーグ最終戦

そして5月18日、それぞれ加入から10年、12年が経過したロッベンとリベリにとってリーグ戦ラストマッチが行われた。

例年になく熱いタイトルレースが続き、優勝は最終節まで決まらず。セルジュ・ニャブリを始め、選手たちは「もっと前に決まっていれば…」と嘆いていたが、今思えば、それも2人のために用意された舞台だったのかもしれない。

相手はヨーロッパリーグ出場権獲得を目指すフランクフルトだったため、全く気の抜けない試合となったが、バイエルンの決意は彼らを凌駕した。レジェンド2名がベンチスタートとなった中、キングスレイ・コマンのゴールで先制。後半開始直後に追いつかれるが、すぐに勝ち越し。さらに、レナト・サンチェスが3点目を決めると、リベリにチャンスが回ってくる。61分、コマンに代わって投入されると、6分後にはロッベンも入り、デビューしたときとは逆の順番で2人が揃う。

試合前から感動的なセレモニーが実施され、エモーショナルな雰囲気に包まれていたアリアンツ・アレーナ。リベリは目の奥を少し光らせ、ロッベンは意気揚々とピッチへと飛び込んでいく。スタジアムに詰めかけた観客は2人にボールを集めろと言わんばかりに、声を張り上げた。するとすぐに役者の違いを2人は見せつけることとなる。

まずはリベリ。72分、左サイドから2人の間を縫っていくドリブルでGKと1対1になると、ループシュートでネットを揺らす。ドリブルのコース取りから、シュートの巧みさまで、リベリらしさが詰まったゴールに、スタジアムは大熱狂。リベリもすぐにユニフォームを脱ぎ、駆け寄ってきた愛するチームメイトたちと歓喜の瞬間を分かち合った。このゴールはドイツ紙『ビルト』の今季最高のゴールにも選ばれた。

リベリの得点を笑顔で見守ったロッベンにも、78分に待望の瞬間が訪れる。バイタルエリアでロベルト・レヴァンドフスキが浮き球のパスを送ると、抜け出したのはダヴィド・アラバ。これを左足でソフトに折り返すと、中央で合わせたのはロッベン。ゴール後にはおなじみの“膝スライディング”を披露し、昨年11月に行われたベンフィカ戦以来となるリベリとのアベックゴールを達成したのだった。

終わってみれば、5-1の大勝。バイエルンは史上初の7連覇、通算29度目の優勝を決めた。さらに、アリアンツ・アレーナで優勝を決めたのは、バイエルンにとってブンデスリーガ初のことで、2人の門出を祝うものに。マイスターシャーレを掲げるシーン、主将のマヌエル・ノイアーは、ラフィーニャを加えた3人にその大役を譲り、“ロベリー”はバイエルンでの記憶の最後のページを鮮やかに彩るのだった。

■育つ次世代

物語にはまだ続きがある。

彼らの真の最終戦は、優勝を決めてからちょうど1週間後。RBライプツィヒとのDFBポカール決勝であった。

先に言ってしまえば、この試合の主役はロッベンやリベリではない。終盤に投入され、最後の共演で見せ場は作った。しかし、ロッベンは終了間際の決定機を外し、リベリも結果を残すには時間が短すぎた。

そんな中、躍動したのが次世代のウィンガーたちだった。

ロッベンは自身の退団を発表した時、すでにバイエルンの未来を気にかけていた。それは、後継者として名前が挙がるコマンとニャブリについてだ。

「彼らは自身の成長、プレーを示すことを望んでいて、懸命に頑張っている。さらに彼らのキャラクターも非常に、非常に良い。それが見られて嬉しい。これからも彼らが成長してチーム内のとても重要な役割を担うことを願っている」

そして2人は大一番ライプツィヒ戦でも先発し、コマンは1ゴールを挙げ、ニャブリは鋭いドリブル突破でチームを牽引した。まるで、去り行くレジェンドたちを安心させるためのメッセージを送るかのように。もしかすると、近い将来彼らが「ロベリー」のような愛称で呼ばれる日も来るかもしれない。

■ロベリーよ、永遠に

2人に共通して言えるのは、決して望んだ退団ではないということ。ロッベンはまだトップレベルでの戦いを望み、リベリは愛するクラブでの引退を希望した。しかし、同学年の2人はチームの移り変わりの時を理解している。だからこそ、リベリは「難しいことだが、受け入れなければならない」と語り、決して恨みつらみを述べることはなかった。

ファン、そしてチームにとって、10年超の長い蜜月時代だった。“ロベリー”が誕生してから、バイエルンは10年間で8度のブンデスリーガ制覇。個人でもリベリは24個、ロッベンは20個ものタイトルを手にした。

リベリは「2,3年じゃなく12年なんだ」と話し、ロッベンも「10年は長い。こんなに長くいるとは想像していなかった」と口にする。しかし、オランダ人アタッカーはこうも付け加える。

「この時間は特別だったし、喜びと幸せを感じられた。2010年、最初のシーズンはサプライズ的にCL決勝まで行けたんだ。それからクラブは素晴らしい成長を遂げた。その一員になれて誇りに思うよ」

この言葉があらゆるバイエルン関係者の思いを集約している。クラブ史に残る黄金期をともに歩んだ人々はこの上ない幸せを感じているだろう。同時に、バイエルンはここから後継者探しという難しいミッションにも挑まなければならない。

前述のニャブリ、コマン、そして加入の噂が流れるリロイ・サネなど、後を継ぐ者たちはすでにそのポジションではトップクラスの選手たちだ。それでも、“ロベリー”を簡単に忘れることなどできない。彼らこそ、バイエルン最高の時代を彩った2人だったのだから。

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