レアル・マドリーのBチーム、レアル・マドリー・カスティージャに所属するMFチェマ・アンドレス(20)が、同クラブのファンに別れを告げている。
テクニックに優れた中盤の選手であるチェマ。トップチームを率いるシャビ・アロンソ監督からも評価されていた同選手だったが、試合出場と成長する機会を求めて、殺到するオファーの中からシュトゥットガルト移籍を選択した。レアル・マドリーは移籍金として600万ユーロを受け取り、買い戻しオプションも保有している。
チェマはSNSを通じて、次のようなメッセージを記した。
「7年の歳月を経て、自分の家であり、人生そのものであった場所に別れを告げることになった。僕は子供の頃にここにやって来て、まったく違う人間として去ることになる。多くの思い出と教え、そして何よりも、自分に道を指し示してくれた人々をこの胸に刻んでね。各練習、各試合、各瞬間のすべてに意味があったんだ。」
「ありがとう。このクラブを常に僕の心にある」
なおレアル・マドリーは今夏、カスティージャの選手だけで合計2400万ユーロ(約40億円)の収入を手にすることに。MFビクトール・ムニョス(22)が移籍金500万ユーロでオサスナ、FWアルバロ・ロドリゲス(21)が250万ユーロでヘタフェ(マドリーは50%の権利を残したまま)、DFラファエル・オブラドール(21)が500万ユーロでベンフィカ、DFユシ・エンリケスが300万ユーロでアラベスに移籍したほか、さらにDFハコボ・ラモン(20)が250万ユーロでコモに移籍する予定となっている。
“ラ・ファブリカ(工場)”の愛称で知られるレアル・マドリーの下部組織は、質の高い選手を生み出していることで知られており、ここ20年間では欧州5大リーグに166選手を輩出。これはバルセロナ(156選手)、PSG(111選手)を上回る最多記録となる。加えて、ここ10年間では下部組織の28選手の売却によって、3億6400万ユーロ(約630億円)の収入を記録している。10年間の主要な売却選手はFWアルバロ・モラタ(手にした移籍金収入は6600万ユーロ)、MFヘセ・ロドリゲス(2500万ユーロ)、DFアクラフ・ハキミ(4300万ユーロ)、DFセルヒオ・レギロン(3000万ユーロ)、MFマルコス・ジョレンテ(3000万ユーロ)など。


