13日のラ・リーガ第31節、レアル・マドリーは敵地メンディソロサでのアラベス戦に1-0で勝利した。前試合での抗議によってベンチ入り禁止処分を科されていたカルロ・アンチェロッティ監督に代わって、会見に出席した息子のダヴィデ・アンチェロッティ助監督は、勝ち点3獲得への満足感を表している。
マドリーは34分にMFエドゥアルド・カマヴィンガのミドルシュートで先制に成功。しかし、その4分後にはFWキリアン・エンバペがMFアントニオ・ブランコに対して悪質な足裏タックルを仕掛けて一発退場となった。それから10人でアラベスの反撃を跳ね返し続けたマドリーは、70分にDFマヌ・サンチェスが同じく足裏タックルで退場したことで数的不利が解消され、1点リードを最後まで守り切っている。
ダヴィデ助監督は試合後、次のような感想を述べている。
「この勝利は私たちに自信を与えてくれる。簡単な試合にならないのは分かっていたし、ピッチ上で起こった出来事が状況をより難しいものとしてしまった。だが最終的には勝利をつかみ、水曜の試合(CLアーセナル戦)に向けて自信を得ることができたね」
ダヴィデ助監督はその一方で、エンバペが悪質ファウルを犯した理由として、ラフプレーを受け続けて苛立ちを募らせていたと推量している。
「キリアンとは話をしていない。だが彼は暴力的な人間ではないし、しっかり謝罪もしている」
「彼は自分が行ったことを自覚している。あれがレッドになるべきタックルであり、それにふさわしい罰を科されることもね(エンバペの出場停止は最大で3試合になる見込み)
「彼は細かいファウルを数多く受け、そのためにあのような正しくないリアクションを取ってしまった。私は彼の行動を正当化しているわけではない。しかし、それが実際に起こったことなんだよ」
ダヴィデ助監督はまた、92分からピッチに立った負傷明けのMFダニ・セバージョスについても言及した。
「ダニは良い形で練習に取り組めていたし、完全に起用可能な状態だった。ただ今日の起用は時間を使うという意味合いが大きかった。試合は激しい様相を呈していたからね」
「彼は今季、良いプレーを見せている。水曜の試合では先発かどうかに関係なく、チームの助けとなってくれるだろう」
アラベスの一部サポーターは、未成年のセックス映像を共有した疑いに問われるDFラウール・アセンシオに対して、「アセンシオ死ね」というチャントを歌っていた。ダヴィデ助監督はそうした言動を嘆いている。
「このようなことが起こってしまう社会のレベルに失望を覚えている。ただ私たちが取り組むべきはピッチ上での競争にほかならない。そうした件について手段を講じるのは、またほかにいるんだ」
「そうしたことが起こらないように皆が願っていたが……この社会のレベルはあまりに嘆かわしいものだ。そういったチャントが起こった場合、プロトコルを作動させなくてはいけないのは審判となる」




