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ランパード新監督、2戦目にして正念場…“容赦ない”CL王者リヴァプールにチェルシーはどう挑む?

14:00 JST 2019/08/14
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世界中のフットボールファンが待ちに待ったプレミアリーグが先週末にいよいよスタートしたばかりだが、リヴァプールとチェルシーの2クラブは、このミッドウィークにトルコへと飛ぶことになる。昨季チャンピオンズリーグ(CL)王者とヨーロッパリーグ(EL)王者の間で争われるUEFAスーパーカップを戦うためだ。

1972年よりスタートし、現在は一発勝負のワンマッチ制で、会場は様々な都市の持ち回り制で行われている同大会。この顔合わせも、イングランド勢同士の対戦も、今回が初めてとなる。リヴァプールは、スタジアムこそ今回のベシクタシュ・パルクと違ったが、縁起のいいイスタンブールでCL制覇を成し遂げた2005年(モナコのスタッド・ルイ・ドゥでCSKAモスクワに3-1で勝利)以来となるスーパーカップ出場だ。対するチェルシーは、EL王者としてCL王者バイエルンとプラハで戦い、2-2でPK戦の末に敗れた2013年以来6年ぶりとなる。

■「さすがCL王者」の開幕戦

CL王者のリヴァプールは、一部の主力選手たちがサマーブレークをほとんど取れず、プレシーズンマッチでも負けがこんだためやや状態が心配されていたが、新シーズンのフタを開けてみれば、ノリッチとのプレミア開幕戦で「さすがヨーロッパチャンピオン」というパフォーマンスを披露した。

4-1で快勝したこの試合には、満足に休暇が取れなかったモハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノも元気に先発出場。サラーはチームの2点目をきっちりゴールに収め、フィルミーノは巧みなボールコントロールでそれをアシスト。アフリカネーションズカップで決勝まで進んで最もオフが短かったサディオ・マネも途中出場でピッチに立ち、果敢なドリブルを見せていた。

加えてプラス材料だったのが、マネに代わって先発したディヴォック・オリギだ。先制点となった相手のオウンゴールに絡み、トレント・アレクサンダー=アーノルドのクロスに合わせて自らもゴールを決めただけでなく、連動した攻撃に絡む姿勢、継続性のあるプレッシングなどそれ以外の場面でもこれまで以上に貢献が見られ、昨季の「ラッキーボーイ」という評価からさらにひとつ上のレベルに到達したいという意欲が見られた。彼のような選手がより存在感を増していけると、リヴァプールはシーズンをより楽に進められるだろう。

昇格組ながら、ノリッチは決して楽な相手というわけではなかった。欧州王者と対面しても臆することなく前からボールを追い、積極的に攻めに出てきた志の高いノリッチに対し、リヴァプールは12本(うち枠内5本)のシュートを許し、後半には足を止めずに裏を狙い続けたテーム・プッキに抜け出され、失点もした。ただ、そういう手強い相手をしっかりと制し、終わってみれば危なげないスコアで下したあたりに、今のリヴァプールの強さが垣間見える。

■初陣はまさかの大敗

リヴァプールの勝利からおよそ48時間後、チェルシーは敵地オールド・トラッフォードでのマンチェスター・ユナイテッド戦でシーズンをスタートさせた。

「ユニットとしてハードワークができている」「我々はトップ4フィニッシュできないと予想されているが、これはチャレンジと受け止めており、そういう予想をする人々の意見を覆したい」

そう試合前はチームに自信をのぞかせていたフランク・ランパード新監督だったが、プレミア初采配となったその初陣は0-4で敗北というほろ苦いものに。

試合の序盤こそ、チェルシーはダブルボランチを組んだジョルジーニョ、マテオ・コバチッチを中心にしっかりとビルドアップしながらボールを運び、少ないタッチ数でボールを綺麗につないで、後ろの選手が飛び出してボールも人も前進していくという攻撃の形を垣間見せる場面があった。開始3分に新9番のタミー・エイブラハムが放ったミドルがポストを叩いたが、これが決まっていれば勝負はわからなかった。他にも何度かペドロやメイソン・マウント、ロス・バークリーらの2列目にいい形で縦パスが入り、チャンスを作るシーンもあった。

プレースピードは申し分なかったし、攻撃的に、縦に速いプレーをしたいというランパードの意図も見て取れた。そうした攻撃に対する姿勢自体は、エデン・アザールが抜けて、彼が生み出していたゴール数を個に頼るよりも中盤の「みんなで」埋めていきたいチェルシーとランパードにとってはいい兆候だと感じたが、この試合ではシュートがいいところに飛ばなかったり、ダビド・デ・ヘアに阻まれたりと、どうしてもあと一歩が足らなかった。

攻撃の形に関しては、これから試合を重ねるごとに洗練されていくだろう。それよりも、問題だったのはディフェンスの方だ。プレシーズンマッチでも攻撃的に振る舞った代償として失点がかさんでいたが、プレミア開幕戦でもその課題を露呈した。

ダビド・ルイスが移籍期限最終日にアーセナルへと移籍し、この日先発したクルト・ズーマにはたしかにミスもあった。だが、そういったDF個々人の問題よりも、チームとしてプレッシングに連動性がなかったことが、大量失点につながったように思える。全選手に前からボールを奪いにいく意欲はある。だが、フォアチェックをかけてボールを蹴らせた後のセカンドボール回収ができなかったり、前線からのプレスに続く中盤以下のアクションが遅かったりと、“連続した守備”ができなかったのだ。簡単に言えば、中盤が「ガバガバ」なのである。結果、マンチェスター・Uのカウンターに対してなす術なく、後半に65分(アンソニー・マルシャル)、67分(マーカス・ラッシュフォード)と連続失点を許し、試合を決められてしまった印象だ。

■チェルシーはリヴァプールのカウンターを抑えられるか

さて、今夜のスーパーカップである。「ボールを奪ってからの素早いカウンター」はリヴァプールとユルゲン・クロップの専売特許であり、チェルシーはユナイテッド戦よりも鋭く、“容赦のない”カウンターアタックに相対することになる。正直、これは危険だ。ユナイテッド戦の後半途中からエンゴロ・カンテがケガから復帰してピッチインし、ジョルジーニョに代わってボランチの位置に入った彼は持ち前の危機察知能力と運動量でピンチの芽を摘むプレーが何度か見られたが、彼のような守備に長けたMFが入ることで、カウンター対応の稚拙さをどれくらいカバーできるかに注目したい。

また、カンテを入れるならジョルジーニョ、コヴァチッチ、マウントのいずれかがベンチに回ることになるが、その場合に攻撃のテンポの良さを保てるか。ユナイテッド守備陣が抜群の出来だったことでノーゴールだったとはいえ、現役時代のランパードよろしくMF陣を中心に多くのシュートは撃てていたし(18本、うち枠内7本)、攻撃の形自体は決して悪くなかっただけに、良かった部分は継続して出していきたいところだが、メンバー構成が変わった場合にこれがどうなるか。リヴァプールもまた、開幕戦でGKアリソンが負傷離脱するアクシデントがあったとはいえ、フィルジル・ファン・ダイクを中心とした最終ラインは非常に固い。打ち破るのは困難だが、恐れずにボールを動かしながら前に運ぶチャレンジを続けていくべきだろう。

ある程度チームが完成しているリヴァプールに対し、「これから」のチームであるチェルシーがどう挑むか。勝ってランパード政権初タイトルを獲得できれば、もしくはCL王者に対していい勝負ができれば間違いなく自信になるが、連続して大敗するようだとここから負のスパイラルに陥る可能性もある。ランパード・ブルーズ、公式戦2戦目にして正念場。イスタンブールでの決戦は見逃せない大勝負になりそうだ。

文=寺沢薫

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