スイス代表DFリカルド・ロドリゲスは中国資本へ移行したミランが今夏、新たに獲得した選手の一人である。スペイン人の父とチリ人の母のもとに生まれた24歳で、若くしてチューリッヒでデビューし、アンドレア・ピルロやフィリッポ・インザーギ、ロナウジーニョが在籍していたミランを倒すという快挙を達成した選手でもある。だが、ロドリゲスの興味深い点はこれだけではない。ミランの新サイドバックとなるリカルド・ロドリゲスについて、知るべき5つの点をまとめている。

■背番号は「68」
2011年に加入したヴォルフスブルクでは34、その前に所属していたチューリッヒでは3、そしてスイス代表では背番号13をつけている。現在ミランにおいて3と13は空き番号ではないため背番号は34になることが予想されたが、彼が手にしたのは「68」という珍しい番号だ。これは自身の母親の誕生年が“1968年”であることから彼が希望した番号であるようだ。
Getty■FKやPKにも定評
ロドリゲスはDFでありながら、左サイドで積極的に攻撃参加する選手だ。ヴォルフスブルクでは184試合に出場し、22ゴール28アシストを記録した。また彼は素晴らしい左足のキックを持っており、FKやPKを蹴ることもある。FWカルロス・バッカが退団した場合、ミランのPKキッカーになることも考えられるだろう。セリエAでも得点に絡む活躍が期待される。
Blick.ch■ファンへの気遣いも心得る
2013 年、ドイツのメディアが、「練習を見に来たヴォルフスブルクのファンである少年を、ロドリゲスは練習後に毎回駅まで送っている」と報じた。ロドリゲスは毎日のように練習場に足を運ぶ彼の姿に心を打たれ、この行動に出たそうだ。少年は「彼は僕の親友で、タクシー運転手なんだ」と語っており、ファンと分け隔てなく接するロドリゲスの思いやりの深さが感じられる。
-■サッカーゲームでも貴重な選手
リカルド・ロドリゲスの活躍はゲームの世界でも抜群だ。彼はスピード、テクニックそして正確なフリーキックを有していて、ゲームファンにも好まれている選手である。ゲーム中の彼は、多くのタイトルの獲得に貢献しており、この活躍はきっと現実でもすぐに見ることができるだろう。
novaracalcio.com■兄はセリエBでプレーを経験
ロドリゲスには2人の兄弟がいて、ともにサッカー選手として活躍している。兄のロベルト・ロドリゲスは、昨シーズン、イタリアのノヴァーラに所属し11試合に出場した。チューリッヒへ完全移籍を果たした今シーズンは、9ゴールをマークし1部リーグへの昇格に貢献した。
以上がロドリゲスに関して知るべき5つの情報だ。左サイドを專門とする貴重な選手であるだけに、ミランで定位置をつかむ可能性は高い。一方で、セリエAで成功するためには高い戦術理解、守備力が要求され、ロドリゲスがまだまだ改善する必要があることも明らかだ。いずれにしろ、新シーズンのミランからは目が離せない。
マルコ・トロンベッタ/Marco Trombetta




