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マン・Uの失敗、アーセナルが見せた輝き:プレミアリーグ夏の移籍市場の勝者と敗者は…

18:18 JST 2019/08/09
Winners and losers of transfer window
イングランドの移籍市場は9日に閉幕。例年以上に盛り上がりを見せたプレミアリーグの「デッドラインデー」。『Goal』では、移籍市場の勝者と敗者を独断と偏見で選定していく。

■勝者:ハリー・マグワイア

マンチェスター・ユナイテッドの移籍市場の動きについて、ファンは言いたいことがあるかもしれないが(我々もある)、ハリー・マグワイアの移籍が重要だということは異論の余地がない。

彼は、ユナイテッドが過去数シーズンずっとなかったものを与えてくれる存在だ。守備陣の中央に君臨するビッグネームで、まだまだ若く、キャリアの先が長い。

マグワイア自身にとっても重要な移籍となる。2年前にハル・シティで降格を味わってからは上昇軌道に乗っており、イングランド代表のレギュラーにもなった。彼のレスター・シティでのパフォーマンスは、控えめに言っても一貫性があるものだった。そして、彼はキャリアの次のステップに進み、世界で最も有名なクラブの一つの、キープレイヤーになろうとしている。

マグワイアは後方から良質なボールを供給するだけでなく、ユナイテッドの5番に求められているリーダーシップを発揮することが期待される。計画通りに行けば、マグワイアがユナイテッドのキャプテンを継続的に務める日はそう遠くないだろう。

■敗者:エド・ウッドワード

マグワイア、アーロン・ワン=ビサカ、ダニエル・ジェームズを獲得したが、エグゼグティブバイスチェアマンのエド・ウッドワードが移籍市場をとり仕切るユナイテッドは、他にも多くの選手を狙っていた。しかし、インテル行きが決まったロメル・ルカクの代わりに、トップクラスのストライカーを獲得することができなかった。アンデル・エレーラが退団し、ポール・ポグバを失う可能性もある、中盤を補強することができなかった。

ディフェンス陣はまぎれもなく向上したが、ユナイテッドは、ワン=ビサカとマグワイア合わせて1億3000万ポンド(約167億円)という、莫大な出費に見合うだけのリターンは必要だった。

ウッドワードは昨シーズン中にテクニカルディレクターを加えることができなかった、あるいは怠ったため、今夏もユナイテッドの移籍市場を最高責任者としてとり仕切った。監督人事がウッドワード次第であるのと同様に、チームの顔ぶれもウッドワードのやり方次第で決まってしまう。ユナイテッドは、オーレ・グンナー・スールシャール監督就任後の小幅回復を別にして、シーズンを通してひどかったのだ。

だから、新たなトップクラスの選手たちを入れることでチームを刷新する必要があった。しかし、結局そのような選手はマグワイアだけだろう。ウッドワードは今シーズンもまたずさんな移籍市場を過ごしたことを後悔するはずだ。

■勝者:アーセナル

アーセナルがチャンピオンズリーグ出場権を逃したとき、クラブのファンにとっては最悪のシナリオに見えた。チャンピオンズリーグの放映権料が入ってこないため、新たな選手を獲得するための予算は限られており、トップクラスの選手を獲得することはかなり難しいからだ。

しかし、ヨーロッパリーグ出場圏というプレミアリーグでの立ち位置と、限られた予算しかないことを考えれば、アーセナルは夢のような夏を送った。

ニコラ・ペペは新加入選手の筆頭であり、7200万ポンド(約92億円)でリールから加入した。リールが最終的にアーセナルと契約を交わしたことからすれば、他の売却先候補は高額の移籍金を支払うことに慎重だったのかもしれない。もっとも、彼は稀有な才能を持つ選手だし、持ち前のスピードと決定力を武器にプレミアリーグで活躍するだろう。

ローンで加入したダニ・セバージョスは、レアル・マドリーで余剰戦力とされていたのは運が悪かっただけだ。素晴らしいテクニックを持つ選手であり、アーセナルの中盤では違いを生み出すだろう。

ガナーズは、一番問題があるポジションであるディフェンスも補強することができた。チェルシーから加入したダビド・ルイスは、チームが欲していたリーダーシップと経験を加えるだろう。彼の加入でアーセナルの守備陣は大きく向上する。

そして、セルティックから加入したキーラン・ティアニーは、補強を必要としていた左サイドバックを埋める素晴らしい補強だ。ティアニーは、スコットランド代表ではアンドリュー・ロバートソンにも劣っておらず、ヨーロッパの大会でのプレー経験が豊富なのも強みだ。シーズンを重ねるごとにパフォーマンスが向上しており、キャリアの中で最も旬な10年間を最高のレベルでプレーするべきだろう。

そのような加入と同時に、いくつかの大きな放出もあり、給与の支払いが急速に増大するのを抑えた。アーロン・ラムジー、ダニー・ウェルベック、ペトル・チェフ、ローラン・コシールニーなどの給与分が浮くことで、ウナイ・エメリは将来の補強についても余裕を持って考えることができるだろう。

■敗者:リヴァプール

レアル・マドリーが不調に陥ったときの打撃は大きかった。ジネディーヌ・ジダンのもとでチャンピオンズリーグを3連覇し、シーズンを重ねてもチームに変革が必要だと感じなかった。そのようにして、チームはどんどん高齢化し、悪化していった。問題に気づいたときにはもう手遅れだった。

そのため、レアル・マドリーは今年の移籍市場で大きく動く必要があった。3億ユーロ以上を費やしてチームの下降を食い止めて、バルセロナやアトレティコ・マドリー、そしてヨーロッパの他のビッグクラブと再び競争できることを目論んでいる。

リヴァプールは、はたから見ると、レアル・マドリードと同じ道をたどっているのではないか。素晴らしいチームでチャンピオンズリーグという高みに達したが、そのチームに新戦力を加えることができなかった。昨シーズンのようにポジション争いはあるが、それが激化することはない。そんな状況で、マンチェスター・シティや、巨額の資金を費やしてチームを刷新したレアル・マドリーやバルセロナやユヴェントスと、昨シーズンのような異次元の戦いを繰り広げなければならない。

ユルゲン・クロップはヨーロッパ王者である現在のチームに忠実で、移籍市場でトップレベルの選手を一人たりとも望まなかった。しかし、もしなんらかの衰退の兆候がみられたら、クロップとリヴァプールはなすすべがない。

■勝者:ラヴェル・モリソン

リオ・ファーディナンドも含めた多くの元チームメイトが、ラヴェル・モリソンを「これまで一緒にプレーしてきた中で最も才能のある選手」と評してきた。しかし、マンチェスター・ユナイテッドのアカデミー出身のモリソンはこれまで継続的にプレーをすることはほとんどなかった。

モリソンが最後にプレミアリーグでプレーをしてからほぼ5年が経過する。しかし、クリス・ワイルダーとシェフィールド・ユナイテッドによって彼が再びプレミアリーグで輝きを見せる機会が与えられた。

アストン・ヴィラが、今夏ヨーロッパで最も補強にお金を使っているクラブとして名を轟かす一方、同じく昇格組のシェフィールド・ユナイテッドは、最も興味をそそる補強をしただろう。もしモリソンがコンディションを整えて集中力を維持したなら、彼はシェフィールド・ユナイテッドで最も脅威のある選手になれるし、チームも昨シーズンの勢いそのままにプレミアリーグで戦うだろう。

■敗者:ウィルフレッド・ザハ

ウィルフレッド・ザハが、クリスタル・パレス退団を希望しているというニュースから始まった移籍市場の動きは、エヴァートンへの移籍失敗という形で終わった。このような結末は、ザハがクリスタル・パレスを退団するという決断をしたときには予想しなかっただろうが、夏の移籍市場はプレミアリーグのクラブから本格的なオファーが一つもこないままだったのだ。

アーセナルは一時期ザハに関心を持っていたが、同胞のペペと契約を交わすことを優先した。ザハは立ち往生することになってしまった。ザハはトップクラスの選手であり、過去数シーズンにわたり天才的なパフォーマンスを継続的にできることを証明してきたから、今回は失意の結果だろう。しかし、アーセナルは8000万ポンド(約102億7500万円)の移籍金を支払うつもりは決してなく、26歳FWは気持ちを切り替えてクリスタル・パレスで再びスタートを切らなければならない。

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