Odion Ighalo Manchester United logoGetty

マンチェスター・Uが移籍最終日に中国クラブから補強したFWは何者か…トッテナム移籍拒否で加入

マンチェスター・ユナイテッドは1月31日、中国スーパーリーグの上海申花から30歳のナイジェリア代表FWオディオン・イガロをレンタルで獲得した。

ユナイテッドは昨年の夏、FWロメル・ルカクとFWアレクシス・サンチェスをインテルに放出した一方で、代わりとなるFWの補強を怠った。選手層が薄い中で、先月にはエースFWマーカス・ラッシュフォードが長期離脱する見込みとなり、ストライカーの補強が急務となっていた。

移籍市場では、パリ・サンジェルマンのエディンソン・カバーニやボーンマスのジョシュア・キングなどへの興味が伝えられたが、いずれも実現せず。そんな中、最終日間近に電撃的に候補として伝えられたイガロのオペレーションを時間がない中でまとめ、今季終了時までのレンタル移籍で獲得した。

移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマノ氏の情報によれば、イガロに関してはトッテナムも獲得に動いていたが、選手側が幼少期からのファンであるユナイテッド移籍を選択したとのことだ。

プロキャリアをスタートさせた2000年代から様々なクラブを渡り歩くもなかなかブレークしきれなかったイガロだが、2014年のワトフォード移籍が転機に。2014-15シーズンにチャンピオンシップで20ゴールを挙げてプレミアリーグ昇格に貢献すると、翌シーズンにもリーグ戦15得点を記録した。その後、2017年から中国でプレーし、昨季はリーグ戦17試合で10得点をマークしていた。

190cm近い身長のイガロは、優れたシュート技術を持つだけでなく、前線からの守備意識とインテンシティも高い万能タイプのストライカー。ユナイテッドのオーレ・グンナー・スールシャール監督は、「オディオンは経験豊かなプレーヤー。とてもプロフェッショナルな選手でもある。短い期間の中でも、異なるタイプのセンターフォワードなので、オプションになるだろう」とコメント。非凡なテクニックを有するFWアントニー・マルシャルやFWメイソン・グリーンウッドに比べ、よりフィジカル面で頼りになる選手と言えるだろう。

そのイガロは過去に、「僕はアンディ・コールとドワイト・ヨークをテレビで見て育ったんだ。彼らは僕のアイドルだし、オールド・トラフォードでプレーするのはいつだって夢なのさ」と語っており、ユナイテッド愛を強調してきた。意外な時期に電撃加入が決まった心のクラブでプレミア復帰を果たすイガロが、どのようなパフォーマンスを見せるか注目だ。

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